14歳のときに妄想した夢の自作ゲーム「トビアスと暗黒の杖」が13年かかってついに完成
ゲーム好きならば一度は憧れていたとしても不思議ではない「自分オリジナルのゲームづくり」ですが、なかなか実行にまで至る人は少ないもの。プレイステーションプラットフォームの「リトルビッグプラネット」やiPadで自作の横スクロールゲームを作れる「Pixel Press Floors」などのツールが提供されているので実際に楽しんでいる人も多いと思いますが、どことなく懐かしいアクションゲーム「Tobias and the Dark Sceptres (トビアスと暗黒の杖)」を作ったイギリス人のAdam Butcherさんは14歳の頃に抱いた自作ゲーム作成の夢を13年かけて実現させ、ついにはネット上で無料で配布を開始してしまいました。
Tobias and the Dark Sceptres - About
http://www.tobiasgame.co.uk/about.php
Gamasutra - Meet the developer who spent 13 years making his childhood game
http://www.gamasutra.com/view/news/219475/Meet_the_developer_who_spent_13_years_making_his_childhood_game.php
「Tobias and the Dark Sceptres」がどのようなゲームなのか、以下のトレイラームービーで見ることができます。
「古代よりの邪悪が……」
「いま再び戻ってきた」
「そして王国の運命は……」
「あなたの手の中に……」
数々のモンスターとの戦いを生き延び……
さまざまな仕掛けのめぐらされたダンジョンを進む。
作者が作ったオリジナルのパズルを次々にクリアして進むステージ
生き残りをかけて挑む戦い
「13年の年月をかけて作り上げられた壮大なアドベンチャー!」
「Tobias and the Dark Sceptres (トビアスと暗黒の杖)」はウェブサイトから無料ダウンロード可能
なんと「無料でダウンロード可能」と書かれているからには試してみなければなりません。トップページ右下の「Download」をクリック。
Tobias and the Dark Sceptres - About
http://www.tobiasgame.co.uk/about.php
ゲームはWindows XP/Vista/7に対応とのこと。インストーラー版、Zip版、Torrentファイルの3種類から選んでクリックすると必要なファイルがダウンロードされます。サイトに記載はありませんでしたが、インストーラー版の容量は128MBあるので少しだけ注意が必要です。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。
「Next」をクリック。
ほどなくしてインストールが完了。「Next」をクリックして次へ進みます。
デスクトップにショートカットアイコンができているので、ダブルクリックしてゲームスタート!
……と思いきや、アイコンをクリックするとなぜかフォルダが表示されました。フォルダ内にある「Tobias and the Dark Sceptres.exe」をダブルクリックするとゲームがスタートするようです。
最初にオープニングムービーが再生されました。とても懐かしい空気感がぷんぷん漂ってくるムービーの様子は以下のムービーから。
「Tobias and the Dark Sceptres」オープニングムービー - YouTube
微笑ましくもあり、あまりの懐かしさに「PC-8800時代のゲームか!?いや、8800時代でももっと……」といろいろ考えて涙腺が緩んでしまう感覚まで抱かせるオープニングムービーでした。
実際に少し遊んでみた様子はこんな感じ。
「Tobias and the Dark Sceptres」ゲーム画面 - YouTube
キャラクターの操作は全てPCのキーボードを使います。左右の矢印キーでトビアスを左右に移動させ、[s][z][shift]のいずれかを押すとジャンプ。武器を使うには、[x]か[ctrl]キーを押します。
トビアスは剣を装備しているので、モンスターに出くわしたら躊躇なくバッサバッサと切りつけていきます。
少し慣れてくると、ジャンプしながらのアタックも決まるようになり、爽快感がup。
各ステージには次のステージに向かう扉が配置されており、基本的に扉を目指していくゲームなのですが、たまに謎解きのパズルが用意されていることも。
次のステージに進んでみたものの、画面は真っ暗。一番下に扉の姿が見えるのでそこを目指すようですが、この状態では一歩進むこともままなりません。画面には「少し暗いな……。少し戻って明かりのようなものを持ってきたほうがよさそうだ」とヒントが表示されました。
仕方ないので、もう一度前の画面に戻ることに。
明かりを探していたのですが、なぜか発見したブラシをゲットすると「う~む、蛍光グリーンの塗料を塗ることができるブラシをゲットしたぞ」との表示。きっとコレを使えばいいのでしょう。
予想は的中。塗料を撒き散らしながらステージを進むと、足場の形が浮かび上がって無事に最後までたどり着くことができました。
まだまだゲームは序盤のようですが、ここまで遊んでみて感じたのは「あれ……?なんか……面白い!」というもの。あまり洗練されていないグラフィックや手作り感あふれるBGMなど、下手をすると10年以上前のゲームの作りとなっていましたが、実際に遊んでみるとアドベンチャー感を強く感じることができます。13年にわたってゲーム作りを続けてきた情熱は本物のようで、作者がゲームを好きなことがよく伝わってくる内容となっていました。
なお、ゲームが気に入った人はオリジナル・サウンドトラックを購入することも可能です。以下のサイトでは全曲試聴もできるようになっており、値段はなんと自分で決めることができるようになっていました。
Adam Butcher & Alisdair Cairns
http://tobiasost.bandcamp.com/
・関連記事
自分で横スクロールゲームを作れる「Pixel Press Floors」でゲームを自作してみたらこうなったレビュー - GIGAZINE
何度やってもマリオの幻の「-1面」に突入できない女性が力業で再現 - GIGAZINE
一夜にして大金を稼いだゲームクリエイターたちが抱える苦悩 - GIGAZINE
ゲーマーが自作ゲームのエンディングにプロポーズを仕込んだ結果は? - GIGAZINE
ゲーマーの彼女に最高のプロポーズを、居間を「スーパーマリオブラザーズ」仕様に改造した男性 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in レビュー, 動画, ゲーム, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article A totally original dream game "Tobias an….