レビュー

部族を率いて限られた土地の中に野営地を築いて物語を成立させて勝利点を集める「デワン」プレイレビュー


部族を率いて世界を旅しながら拠点を構えて資源を確保し、他の部族と生き残りを懸けて争うボードゲーム「デワン」がホビージャパンからリリースされています。GIGAZINE春のプレゼント企画の景品として用意してもらったので、どんなゲームかを実際に遊んで確かめてみました。

デワン | ANALOG GAME INDEX
https://hobbyjapan.games/dewan/

◆開封
デワンの外箱はこんな感じ。


プレイ人数は2~4人、プレイ時間は40分、対象年齢は10歳以上を想定。


中身を確かめてみました。収納方法とトークン・タイル類。


トークンやタイルは厚紙製で、切り込みが入っているのでハサミがなくても簡単に切り離しできます。


切り離した後の厚紙の枠は、外箱に収納可能。


厚紙の枠の上に内箱を置けばOK。


部族ボード4枚と点数計算用のシート。


野営地のコマが9個×4色分


地形カード55枚


内容物は内箱にすべてすっきり収納できるようになっています。


◆プレイ準備
今回は3人でプレイします。まずはシナリオタイルを場に置きます。


各プレイヤーに初期タイルを1枚ずつ配り、次に中立タイルを1枚ずつ配ります。つまり、各プレイヤーには合計2枚のタイルが配られるというわけ。


配られたタイルは、人数に応じてシナリオタイルに書かれているように配置します。今回は3人なので、以下の赤枠の通りに置きます。


配置するとこんな感じ。タイルには六角形の「スペース」が7つ並んでいて、初期タイルは中央を除く6つのスペース、中立タイルは中央も含めた7つのスペースに、ランダムな地形が描かれています。ゲームでは「地形がどのように配置されているか」が非常に重要なので、ランダム性を増すのであれば裏面のまま配置して一斉に表にするのがよさげ。


スペースとスペースの境界には場所によってシンボルが描かれています。このうち、オレンジ色の「ベリー」シンボルが描かれている場所に、「ベリー」トークンをそれぞれ2枚ずつ置きます


部族ボード、そして同色の野営地のコマを各プレイヤーに配布します。野営地のコマは9つあり、そのうち8つを部族ボードの下に配置します。


そして余った野営地のコマは、自分の置いた初期タイルの中央に配置します。


物語タイル24枚をよくシャッフルし、場に5枚並べます。残った物語タイルは山札として脇に置いておきます。


地形カードを各プレイヤーに2枚ずつ、手札として配布します。


余った地形カードは山札として脇に置いておきます。そして、上から6枚を引いて場に並べます。


これはデワントークンで、スタートプレイヤーに渡します。


次に、スタートプレイヤーの右隣の人から反時計回りに、場に並べられている物語タイルを1枚選んで引き、空いたスペースに山から補充します。物語タイルは勝利に直結する要素なので、ここでしっかりいいものを選べるかが重要です。詳しくは後述。


選んだ物語タイルは、部族ボードの一番左に配置。


これでゲームの準備が完了。


◆ゲームをプレイ
「デワン」では各プレイヤーは部族となって野営地を築きつつ、物語タイルを成立させたり火やベリーを集めたりしながら勝利点を集めます。誰かがすべての野営地コマを置いたら、そのラウンドでゲームが終了。最終的に勝利点が最も高いプレイヤーの勝利になります。

ゲームの進め方は非常にシンプルで、デワントークンを持つスタートプレイヤーから手番を進めていきます。自分の手番でできるのは「地形カードを引く」か「野営地を配置する」の2つだけ。

「地形カードを引く」は、場に並べられた地形カード6枚のうち、隣接する地形カード2枚を得て手札に加えます。欲しい地形カードを好きに2枚選べるわけではなく、隣り合った2枚でなければいけないというのがポイント。


カードを手札に加えたら、空いた2枚分のスペースに山札からカードを補充します。この時、山札の位置に近い方から順番に補充する必要があります。


「野営地を配置する」では、部族ボードにある野営地コマを左端から1つ取り、地形タイル上に配置できます。ただし、すでに野営地を設営していあるタイルには新たに野営地を設営できないので、早い者勝ち。野営地コマを配置するには、すでに野営地コマを置いている場所から置きたい場所までの地形カードを手札から出す必要があります。

例えば、以下のケース。赤い山地にある野営地から、黒い洞窟を通過し、その先にある黄色い砂漠のマスに野営地を置きたいとします。


この時、スタート地点の山地、洞窟、砂漠の合計3枚を手札から消費する必要があります。要するに、このゲームは地形カードを引いて集め、地形カードを支払って野営地をどんどん地形タイルに置いていくことが大事。なお、他の部族が野営地を設置した地形マスを通過することは可能ですが、その場合は通過に必要な地形カードをいわば通過料としてその部族に渡す必要があります。なお、初期野営地からスタートする場合、最初の1歩目は任意の地形カードでOKです。


なぜ野営地を置くことが大事なのかというと、勝利点を集めるためには物語タイルを有効化することが非常に重要だから。物語タイルの右上には得点となる数字が書かれています。ただし、この物語タイルを得点にするためには、物語タイルの下に描かれている「条件」を満たして有効化する必要があります。例えば以下の物語タイルの場合、得点は4点。達成条件として、青い三角形の「顔料」シンボル2つと赤い「山地」3つが描かれています。


シンボルは隣接するスペースに野営地を設営すると確保した扱いになります。以下の写真では、紫の部族は2つの「顔料」シンボルに対してそれぞれ隣接した野営地を置いたので、物語タイルの条件のうち「顔料×2」は達成したことになります。一方、地形は同じものが隣接していると1つの「ゾーン」として扱われ、達成条件の地形はゾーンの数で示されます。達成条件は「山地×3」で、紫の部族は山地ゾーンのうち2つに野営地を設営した状態です。


つまり、紫の部族は別の山地ゾーンに野営地を置くことができれば物語タイルの条件を達成できます。ところが、今回のタイルで、山地ゾーンは残り1カ所だけ。しかも紫の部族が多く野営地を展開しているエリアから遠く離れているので、かなりの地形カードを集めないとそこまで野営地を伸ばすことは難しい状況。さらに、黄と赤の部族が赤い山地の中央に野営地を置いているのもかなり厄介で、より野営地を置きにくくなっています。野営地をどこに置くかは、相手の行動に大きな影響を及ぼします。


なお、野営地を置くと、そのゾーンにベリートークンが置かれていることがあります。ベリートークンが置かれているゾーンに野営地を設置すると、そのべリートークンを1つもらうことが可能です。


ベリートークンは1つ当たり2点の勝利点につながるので、可能であれば集めておきたいところ。


野営地コマは部族ボードに置いてある左端から置いていきます。そして、部族ボードから2つ以上の野営地コマを設置すると、その都度ボーナスが受け取れます。たとえば、2つ目の野営地コマを設置したら、物語タイルを追加で1枚配置できます。


そして、3つ目の野営地コマを設置したら、手札から地形カード1枚を部族ボードの下に差し込めます。差し込んだ地形カードは下半分だけ見えるようになっており、ここから見える地形とシンボルは、物語タイルで対応する地形ゾーンおよび資源を持っているとみなされます。


紫の部族は赤い山地ゾーンをあと1つゲットすればOKでしたが、野営地を置くのは難しいと判断。しかし、地形カードを差し込むことで赤い山地ゾーンをゲット。これで物語タイルの条件を満たすことができました。条件を満たして有効化された物語タイルは上にスライドします。


さらに、物語タイルを1枚有効化すれば、地形カードを追加で1枚引くことができます。


そんな感じで、野営地を置いたりカードを引いたりしながらゲームをどんどん進めていきます。


ゲームを進めていくと、「自分が置きたかった場所に野営地を先に置かれた」「自分が通りたかった場所に野営地を置かれた」「自分が欲しいシンボルや地形ゾーンが遠く離れていて厳しい」という問題が次々と湧いてきます。また、2つ以上くっついている野営地は1グループにつき4点を獲得できるので、高い勝利点を目指すためには「地形ゾーンのどこに野営地を置くか」という視点も必要になります。


もちろん「相手に置いてほしくない場所に先制して野営地を置く」という方法は有効ではあるのですが、野営地は資源や勝利点を得られる貴重なコマであり、妨害に使ってしまうのはかなりもったいない行動。そのため、相手を妨害するよりも「どれだけ効率良く部族の野営地を展開できるか」を考えることが非常に重要です。


最終的に誰かがすべての野営地コマを置ききったら、そのラウンドでゲームは終了。点数計算に移ります。なお、物語タイルや地形カードに描かれている火シンボルは1つにつき勝利点1点で、最も集めたプレイヤーには追加で4点与えられます。最後の野営地コマを置くと「火」のシンボルを1つもらえるので、真っ先に野営地コマを置いたプレイヤーはやや有利となります。


ゲームが終了したら点数計算に移ります。点数は「成立した物語タイルの点数」+「『火』のシンボルの勝利点」+「グループ野営地の勝利点」+「ベリートークンの勝利点」で計算します。


ゲームは3人プレイ、ルールを確認しながらで約1時間かかりました。プレイしている内容は「カードを引く」か「野営地を置く」のどちらかだけで、得点や野営地の設置方法が独特ではありますが、慣れればサクサクとゲームを進めることができます。基本的なルールやゲームの進め方はシンプルで、高度な交渉や推理はあまり必要ないので、ボードゲーム初心者でもプレイは十分可能です。

また、地形タイルは毎回ランダム、さらにシナリオタイルを変えれば毎回違うゲーム展開が期待でき、リプレイ性も高いと感じました。特に「隣接した地形カード2枚を場からゲット」というのがポイントで、ただ山札を引くだけではなく選ぶことができ、なおかつ必ずしも欲しいカードだけを得られるわけではないというところで展開の先読みを難しくしているかも。また、チームプレイルールなども用意されているので、何度遊んでも飽きがこないように設計されているのはうれしいところです。


デワンの希望小売価格は税込6600円。Amazon.co.jpだと、記事作成時点で税込6050円で購入可能でした。

Amazon | ボードゲーム デワン 日本語版 | ボードゲーム | おもちゃ


また、デワンは以下のプレゼント記事でもゲット可能です。

GIGAZINE春のプレゼント大放出企画「アンケートに答えて全部持っていってください!」 - GIGAZINE

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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