ファブレット端末の人気の高さなど、日本とは少し違う韓国のスマホ事情
サムスン電子やLGエレクトロニクスといった大型電子機器メーカーを抱える韓国では、一体どういったスマートフォンが人気なのか気になるところです。日本在住のブロガーのekianjoさんは週末を利用して韓国に旅行にいったところ、日本で見たり感じたりしたものとは異なる部分を発見したとのこと。その1つが韓国のスマートフォン事情で、自らの体験を通して知ったことを自身のブログで公開しています。
Smartphones in Korea
http://pandoralive.info/?p=3491.
ekianjoさんが韓国滞在中に最も驚いたことの1つがスマートフォンのトレンド。電車内や路上などでよく見かけたのは、AppleのiPhoneではなくサムスン電子のGalaxyを利用している人の姿だったとのこと。
2013年にFLURRYが調査した韓国のスマートフォン市場シェアを見てみると、サムスン電子が60%、LGが15%、韓国の携帯電話事業メーカーのパンテック&キュリテルが10%となっており、韓国メーカーだけでシェア全体の85%を占めていました。日本で人気のあるAppleは14%という結果になっています。
一方、日本における2013年のスマートフォン出荷台数シェアを見てみると、Appleが約40%で、その後に国内メーカーのシャープ・ソニーモバイル・京セラ・富士通が続いています。国内メーカーだけでみると、シェアは全体の約45%といったところです。
iPhoneユーザーのあまりの少なさに驚いたekianjoさんが韓国の大学生に事情を聞いたところ、iPhoneはどちらかというと若年層に人気のある端末で、若い人の半分くらいはiPhoneを使っている印象があるとのこと。しかしながら、25歳以上の人の多くはサムスン電子のGalaxyシリーズを愛用しているそうです。
ekianjoさんが韓国で最も驚いたことは、韓国産スマートフォンの市場シェアではなく、5.5インチから7インチくらいの大きさであるファブレットの人気の高さでした。タブレットを使用している人を見かけることはありませんでしたが、ファブレットを使っている人は町中や電車の中など至る所で見られたとのこと。
FLURRYが、iOSもしくはAndroid端末を利用している人を対象に調査したところ、世界では全体の7%しかファブレットを使用している人はいませんでしたが、韓国では41%もの人がファブレットユーザーという結果がでています。
日本で発売されている主なファブレット端末には「Xperia Z Ultra」「GALAXY Note 3」「ASUS Fonepad Note 6」「G Flex」などがあります。auは2014年春に開催された「au発表会 2014 Spring」でXperia Z UltraとG Flexの2機種を投入。発表会での質疑応答時にファブレットの投入について聞かれた田中社長は「我々は、大画面はどうも日本人には向かないのではないかと2013年の夏秋ごろは思っていたが、大画面が伸びてくるというのが数値上はっきりしてきたので、以前から計画していたファブレット、もう一段大きい端末も受け入れられるのではないかと予想し、新しいことにチャレンジしたものが確信に近づいてきています」と話していました。
日本では市場シェアの高いiPhoneが韓国では日本ほどの人気がないことや、ファブレットを利用している人の多さなど、韓国のスマートフォン事情は日本とは少し違うものになっています。
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