乗り物

1280億円かけて次期アメリカ大統領専用ヘリコプターの開発開始


次期大統領専用ヘリコプター(通称:マリーンワン)の開発を任せるメーカーを選定中だったアメリカ海軍が、ヘリコプター製造会社シコルスキー・エアクラフトを新型マリーンワンの開発メーカーに選んだことを発表しました。マリーンワンは大統領が乗り込んだ時のみ使われる大統領専用ヘリコプターのコードネームになっています。

Navy awards presidential helicopter replacement contract | NAVAIR - U.S. Navy Naval Air Systems Command - Navy and Marine Corps Aviation Research, Development, Acquisition, Test and Evaluation
http://www.navair.navy.mil/index.cfm?fuseaction=home.NAVAIRNewsStory&id=5625&sf2826709=1

マリーンワンの開発に選ばれたシコルスキー・エアクラフトには、開発費として約12億5000万ドル(約1280億円)が支払われますが、契約形態が固定価格インセンティブ料(FPIF)契約といって「購入者が契約で決められた上限価格内で実際にかかったコストを納入者に支払う」というものになっており、与えられた開発費が全て使われるわけではありません。

次期大統領専用ヘリコプタープロジェクトを率いる海軍のディーン・ピーターズ氏は「搭載するテクノロジーと同じくらい開発費を重要視した結果、マリーンワンの開発にシコルスキーを選ぶことになりました。シコルスキーが提出した計画書は『開発費を効率的に使うこと』『既存テクノロジーの慎重な使用』という我々のポリシーに最も近かったのです」と、シコルスキーをマリーンワンの開発メーカーに選んだ理由を説明。


シコルスキーは既に開発済の機体S-92をベースに、内部に特殊な装置を導入するなどして、6台のテスト用ヘリコプターを開発する予定です。そのうち4機は海軍の軍事作戦に使用される可能性があります。

なお、現在アメリカ海兵隊が所有している次期大統領専用ヘリコプターはVH-3Dが11機とVH-60Nが8機となっています。VH-3Dの使用が始まったのは1974年で、VH-60Nは1980年代から使用されているとのこと。下記画像の上部に映っているのがVH-3Dで、もう一方がVH-60Nです。


こちらはホワイトハウスから離陸するマリーンワンで、2013年5月26日に撮影されたものになります。

By Ron Cogswell

現在稼働中のマリーンワンに乗り込むバラク・オバマ大統領とミシェル・オバマ夫人。新型の次期大統領専用ヘリコプターの完成は2023年となっており、両者が新型のマリーンワンに乗る可能性はまずなさそうです。

By U.S. Embassy New Delhi

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