空中に立体物を手描きしてオブジェを出力できる世界最小の3Dプリントペン「LIX」
溶かした樹脂を積層に重ねて立体物を作れる3Dプリンターと同じ原理で、ペン先から溶かした樹脂を押し出し空中に「手描き」して立体物を作れる「3Dプリントペン」としては世界最小なのが「LIX」です。LIXを使えば、もはや「アート」と呼ぶのが適当なオブジェを出力できます。
LIX - The Smallest 3D Printing Pen in the World
http://lixpen.com/
LIXがどんな3Dプリントペンで、どのような作品を作れるかは以下のムービーで確認できます。
この一見、何の変哲もないペンが世界最小の3Dプリントペン「LIX」。
サイズは16.4センチとごく一般的なペンと同じくらい。
製図用ペンの様な形ですが、持つ部分に2つのボタンが見えます。
LIXはペンの後ろから電源ケーブルを挿して……
ケーブルの先はPCなどのUSB端子に接続。
あとは、ペンの後ろにある小さな穴からABS樹脂やPLA樹脂でできたフィラメントを入れれば準備はOK。
ペン先を紙につけて、ボタンを押すと溶けた樹脂が出てくるので……
そのままペン先を上に持ち上げれば、樹脂が紙から生えるかのように垂直に立ち上がります。2つのボタンで樹脂が出てくるスピードをコントロールできるようになっています。
慣れてくるとスイスイと樹脂を立体的に形作ることが可能。
「LIX」という立体文字ができました。なお、LIXは紙がなくても立体物を「描く」ことができるとのこと。
机の上に置かれたこの女性のオブジェは……
LIXで3Dプリントしたもの。慣れてくるとこのようなデザイン性の高い立体物を作ることもできます。
水平な机の上で輪っかをいくつも作り……
つなげていきます。
平面的なドクロのような物体ができました。
グレーのシャツを着た女性。
振り返ると、背中のシャツに大きな穴が開いており、先ほどのドクロが組み込まれています。LIXを使えばシャツもアートの題材になるようです。
ピラミッドの様な立体を作ったり……
複雑な傘立てのような作品を作ったり……
アイデアとセンス次第でいろんなアイテムを作成可能です。
LIXはアルミ素材でできており黒・グレーの2色あり。
3Dプリントペン「LIX」は、クラウドファンディングサイトKickstarterで目標金額を3万ポンド(約515万円)に設定して出資を募集したところ、すでに70万ポンド(約1億2000万円)以上の出資を獲得するなど人気を集めています。
LIXプロジェクトへは、92ポンド(約1万5800円)の出資でLIXが1本と5色のフィラメントセットをゲットできます。また、ムービーで紹介されていた、女性がエビぞりしている見事なオブジェは178ポンド(約3万600円)の出資でゲット可能。プロジェクト終了後、LIXは2014年7月にベータテストを行った後、9月に出資者に向けて出荷される予定です。
なお、LIXプロジェクトへの出資期限は、日本時間の2014年5月29日午前10時56分までとなっています。
LIX - The Smallest 3D Printing Pen in the World by LIX — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/lix3d/lix-the-smallest-3d-printing-pen-in-the-world
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