貧乏バックパッカーなのにドバイで三ツ星ホテルに泊まってみた
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「ドバイなら……ドバイならきっと何とかしてくれる」。そんな期待を胸に、インターネットでいつもは泊まらない高い宿を探してみました。人工建築物で828mと世界一の高さを誇るブルジュ・ハリファ、沖合に浮かぶ人工島のパーム・アイランドという高級リゾート、屋内スキー場を抱えたモール・オブ・ジ・エミレーツと、石油を輸出して得られる資金を糧に、近未来都市へと変貌を遂げつつあるアラブ首長国連邦のドバイ。訪れる前は厳格なイスラムのイメージを抱いていたのですが、それを吹き飛ばすほどにたくさんの観光客で賑わっていました。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです……が、チュニジアに自転車と荷物を預けて、バックパッカーデビューを果たして、アラビア半島の湾岸諸国を周っています。旅では数多くの安宿に泊まっているのですが、一度くらいは高級ホテルも見てみたいもの。そんな憧れを胸に秘めた中、ドバイには安宿がないという情報から、実行するなら今しかないと、いつもとは違うホテルに泊まってみました。同じお金を払うならコストパフォーマンスは抜群かもしれません。そんなドバイのホテル情報をお届けします。
◆三つ星ホテル
チュニジアからヨルダン経由でドバイへに到着し、気になっていたアライバルビザはスタンプだけで行ってよし。深夜便だったので空港で待機して、夜が明けてから行動を開始しました。ドバイ国際空港は地下鉄と結ばれているので移動は簡単。時間があったのでオマーン行きの国際バスチケットを買って、予約していたホテルへと向かいます。
今回はこちらの「Savoy Central Hotel Apartments」に泊まりました
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この建物が全部ホテルだなんて信じられません
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荷物を預けて観光に行きたかったので、チェックインより早い朝10時に到着したのですが、嬉しい事にそのまま部屋に入れてくれました。チェックインの際にTourism feeとして10ディルハム(約270円)を払う必要があります。
部屋の外のフロアーも、落ち着かないくらいに綺麗。
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鍵はカードタイプ
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こちらが今回宿泊した1泊約8000円の部屋。ともかくゆっくりしたかったので、大きな部屋を選んでみました。
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ベッドから入口方面
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リラックスしたいときには、このソファでゴロゴロ。
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こちらの机はPCを広げたりして、作業スペースになっていました。
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クローゼットの中にはアイロン台と金庫
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縦にでも横にでも眠れそうな大きなベッド
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女性には必要かもしれない鏡台
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部屋にはキッチンも備わっています
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電子レンジにトースターと電気ケトル。コーヒーや紅茶も置いてあったので、お湯を沸かして飲んだりしました。
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冷蔵庫もあるので飲み物を冷やしておくことができます。洗濯機もあったので、手持ちの衣類は全て洗濯しました。
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エアコンのコントロールパネルは、なぜか華氏表示。
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部屋を見渡してもエアコン本体の姿は確認できず、天井にこのような送風口が何個か付いていました。
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カードキーを挿しておかないと、部屋全体の電源が落ちるような設計。ただし、最初にカードキーを2枚貰えるので、電源を常時点けておくことは可能です。
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電源コンセントは三本足の英式タイプですが、変換アダプタも1つ付属していました。
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バス、トイレも清潔で綺麗です。
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アメニティも充実していました。石けんだと思っていた箱には、シャワーキャップや、絆創膏や綿棒といった衛生キットが入っていたり。
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ドライヤーも使用可能。白い輪っかのライトは何だったのでしょう?
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こんな浴槽もあったので、久しぶりに湯船につかることができました。
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衣類は全部洗濯したので、備え付けのガウンを羽織ります。
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部屋にはバルコニーも付いていました
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ホテル前の通り。徒歩2分の場所にスーパーマーケットがあるので便利です。
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屋上にはプールも完備。トレーニングジムやサウナも揃っています。
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ブルジュ・ハリファを含めたドバイの高層ビル群も一望
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いつもの旅の服では逃げ出したくなった、明るくて綺麗なホテルのロビー。
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ロビーではレストランも営業しています
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ゲスト用のPCコーナー
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タッチパネル式の観光インフォメーションも置いてありました
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全自動靴磨き機を発見
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インターネットは部屋でもWi-Fiが繋がります。アクセスポイントは保護されていないのですが、追加でログインが必要でした。レセプションでコードを貰うのですが、NTTドコモのシステムを使っているようで驚き。
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コードを入力したらインターネットに接続できます
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プラン詳細のところに料金が書かれていますが、インターネットの使用料金は宿代に含まれているので、これはホテル側の契約情報でしょうね。
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◆付近を観光
今回のホテルは地下鉄「Al Fahidi」の駅が最寄り。オールド・ドバイという歴史地区に近いので、時間を見つけて探索に繰り出しました。
ドバイの歴史や文化が展示されているドバイミュージアム
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暑い場所だからこそ大切だったウォータータンク
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1570年におけるアラビア半島の地図
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ドバイにも“あまちゃん”の姿が……。その昔この辺りは天然真珠の産地だったのですが、日本の御木本幸吉による真珠養殖の産業化により衰退。壊滅的な状況の中での石油の発見が経済を立て直し、現在のドバイへと繋がっています。
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古い町並みが保存されているバスタキア地区
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ドバイの町の誕生とともに造られた市街地の壁が、今なおここに残っています。
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幻想的な白いモスク
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ドバイ・クリークは連絡船が頻繁に出ているので、簡単に対岸に渡ることできます。
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高層ビルではない対岸の下町のドバイ
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◆ユースホステル
ドバイ滞在中は、今回のホテルにずっと居たかったのですが、そうはいかない予算の事情から、2泊目と3泊目はユースホステルに移動。1泊3452円もするというのにWi-Fiは有料でロッカーもなく、愛想もないというクオリティ。相部屋になるのですが、トランジットで眠るためだけに手ぶらでやってくる人や深夜2時にチェックインしたビジネスマンなど、旅行者と違う客層にも安心できませんでした。
地下鉄の駅「Stadium」の近くにあるユースホステル
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部屋は冷房ガンガン、備え付けの冷蔵庫、シャワー・トイレ付き。一応、朝食も付いていたのですが……。
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◆インターネットで予約
ドバイへの航空券をExpedia.comで入手したのですが、特典として「宿泊するホテルもお得になる」という案内に惹かれて、そのままホテルを探しました。日本版のExpedia.co.jpは、本家のExpedia.comと比べると検索範囲が狭いようで、二つのサイトで同じ結果が出てきません。ただし、Expedia.comは米ドルで決済されるので、為替手数料次第では日本円で決済されるExpedia.co.jpがお得な気も。航空券やホテルの予約もインターネットによる国際的な競争に入っていて、どこを使えばいいのか迷います。
予算内で口コミの評価が高かったので、今回は「Savoy Central Hotel Apartments」に泊まりました。星が3つ付いているので3つ星ホテルであってますよね?
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この際に何を間違ったのか大人2人という選択に。もちろん相手がいるはずもなく「今までにないホテルに泊まる」という勝負に大失態。たくさんのサイトを比較していて、注意が足りませんでした。おそらく「2泊」で検索をしたかったのに、「2名」にしてしまったのだと思います……。
通常が259ドル(約2万6000円)のところ、「Because you booked a flight(航空券を予約したから)」65ドル(約6600円)になるって、本当でしょうか?
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こちらが詳しいホテルの案内。最初の65ドルにいろいろとタックスが加わって76.32ドル(約7700円)になりましたが、予約。
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オンライン予約が完了するとExpedia.comから、次のような確認のメールが送られてきます。
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赤字で返金は不可という注意。予約時にホテル代が引き落とされているので、今からキャンセルしてもお金は返ってきません。
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料金明細
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チェックイン時に支払った10ディルハムのTourism feeの案内もこちらに。
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国際的な観光都市として発展し続けるドバイは、安宿がないにしてもホテルに困ることはないでしょう。今回のホテルは2人で約8000円の部屋だったので、2人連れだったなら1人あたり約4000円になっていたはず。最初から1人ならユースホステルという選択になってしまうので、ドバイは1人より複数人での観光がお勧めです。ブルジュ・ハリファにしても、ショッピング・モールにしても、誰かとワイワイしていた方が楽しそうでしたしね。
間違ったにしても、今までにないホテルの宿泊は十分に満足できるものでした。7つ星ホテルの「バージュ・アル・アラブ」や、波のような建物をした「ジュメイラ・ビーチ・ホテル」など、個性豊かなホテルがひしめき合っているドバイ。またいつの日か遊びに行けたら、面白そうなホテルに泊まってみたいと思います。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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