スターバックスのデザインを拝借した「Dumb Starbucks」がロスにオープン
By Jonathan Crow
アメリカ・シアトルを拠点とする世界的コーヒーショップのスターバックスは、2013年9月末現在で世界で約2万店舗というお店を展開する巨大チェーン店ですが、アメリカ・ロサンゼルスではそのロゴをそっくりにまねたパロディの「Dumb Starbucks(ばかスタバ)」が営業を開始しました。
Successful Troll Successfully Opens "Dumb Starbucks" in Los Angeles | NextShark
http://nextshark.com/successful-troll-successfully-opens-dumb-starbucks-in-los-angeles/
Dumb Starbucks Los Angeles Coffee Shop - Business Insider
http://www.businessinsider.com/dumb-starbucks-los-angeles-coffee-shop-2014-2
'Dumb Starbucks' Shop Appears in L.A.'s Los Feliz - The Hollywood Reporter
http://www.hollywoodreporter.com/news/dumb-starbucks-shop-appears-las-678728
お店のTwitterアカウントにも掲載されているロゴはこんな感じ。ホンモノのスターバックスと非常によく似ていますが、店名の上に「Dumb(=ばか)」という単語がプラスされています。ツイートの文面には「おバカな弁護士どもがやってくる前にコーヒーをゲットしよう!」と書かれています……。
Go buy some @dumbstarbucks before dumb lawyers get to it pic.twitter.com/67E2zq0myf
— Mark McCune (@MarkMcCune) 2014, 2月 8
お店の外観がこちら。本物に比べると、どことなくスケールの小ささを感じます。
オープンの週末にはコーヒーが無料でサービスされ、多くの人が行列に並んでいたそうです。
お店はロサンゼルスの中心エリアから車で10分ほど離れたロスフェリス(Los Feliz)と呼ばれる地域に位置しています。
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交差点の一角にあるドライブインの一番奥に店舗を構えています。
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店内のメニューをみても、デザインをそのままコピーした匂いがプンプンと漂うのは気のせいでしょうか……。
Enjoy our full menu of coffees and cold drinks pic.twitter.com/wPacrEEH9k
— Dumb Starbucks (@dumbstarbucks) 2014, 2月 8
店内では2名のバリスタがコーヒーを作ってサービスしているとのこと。カウンター横に置かれたCDも、どこか本物のスターバックスで見たことのあるようなデザインになっています。
当然のように「スターバックスとは別のものか?」「違法じゃないの?」などの質問が浴びせられますが、店内には「よくある質問(FAQ)」を記したものが掲示されています。
それによると、Dumb Starbucksは本来のスターバックスとは一切関係がなく、あくまでパロディの一環であるとされています。名称の使用に関しては「パロディなどの用途に関しては著作権が適応されないとする『フェアユース』に基づいたものであり、これはパロディ歌手のアル・ヤンコビックがマイケル・ジャクソンの名曲『BAD』のパロディとして『FAT』を作ったのと同じです」とコメントしています。
"Weird Al" Yankovic - Fat - YouTube
ただし、アル・ヤンコビック氏がパロディを作成する場合は、必ず本人からの承諾を取り付けていることがポイント。他にも、レディ・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」のパロディ「パフォーム・ディス・ウェイ」を作っていたり……
Perform This Way (Parody of "Born This Way" by Lady Gaga) - YouTube
ファンクの帝王であるジェームス・ブラウンの「リビング・イン・アメリカ」をパロディにした「リビング・ウィズ・ヘルニア」のビデオを作っていたりします。なお、撮影の際にはジェームス・ブラウンが使ったものと同じセットや衣装を貸与されています。
"Weird Al" Yankovic - Living With A Hernia - YouTube
「スターバックスのことをバカ(=dumb)と言っているのですか?」という質問に対しては「いいえ、むしろスターバックスは私たちのビジネスモデルとして尊敬の念を抱いています。フェアユースの法律に基づいてその名称を使用するためにはどうしてもパロディにする必要があったので、『dumb(バカ)』という単語を使用しました」との回答を寄せています。
なお、本物のスターバックスからはスポークスマンを通じて「『Dumb Starbucks』は弊社とは関係がありません。この件に関して詳細な確認を行っているところです」という短い声明が発表されています。今後の経緯に注目したいところです。
・2014/2/11 12:00 追記
話題とともにオープンした「ばかスタバ(Dumb Starbucks)」ですが、わずか数日で閉鎖を余儀なくされることになりました。
"Dumb Starbucks" Forced to Close After Owner Reveals Himself as Comedy Central Show Host | NBC Southern California
http://www.nbclosangeles.com/news/local/Dumb-Starbucks-Nathan-Fielder-Los-Feliz-Comedy-Central-244804431.html
その理由は、カリフォルニア州などの法律に反して許可を得ずに食べ物を一般公衆に対して提供する営業を行ったためというもの。
また、この「ばかスタバ」の張本人となっていた人物が、カナダのコメディアンであるNathan Fielder氏であることが明らかになり、報道陣を前にインタビューを行っています。
Nathan Fielder
http://www.nathanfielder.com/
「これはコメディであり、法律がスターバックスのロゴを使用することを保証している」と主張を行うFielder氏は、YouTubeのムービーで「これは単なるパロディではありません。れっきとしたビジネスです」とも語っていますが、これもコメディアンのネタの一つだったということなのでしょうか。
Dumb Starbucks - YouTube
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