自転車のハンドルを畳みスリムに駐められる「フォールディングハンドルバー」と「スマートパーキングヘッド」を使ってみた
駐輪場や室内の保管スペースに自転車を置いているときに、どうしても邪魔になってしまうのが車体の横幅よりも突き出ているハンドルバー。これをなんとかしてくれるのが、リリースレバーを開閉するだけでバーの向きを90度変えられる「スマートパーキングヘッド」と、左右に突き出たバーを内側に折り込んで収納できる「フォールディングハンドルバー」です。どれぐらいスマートに駐輪できるようになるのか、実際に自転車に取り付けて使ってみました。
DOPPELGANGER®[ドッペルギャンガー]自転車ブランド スマートパーキングヘッド DHS117-BK
http://www.doppelganger.jp/option/dhs117_bk/
DOPPELGANGER®[ドッペルギャンガー]自転車ブランド フォールディングハンドルバー DHB086-BK DHB086-SL
http://www.doppelganger.jp/option/dhb086/
◆スマートパーキングヘッド
「スマートパーキングヘッド」はこのような段ボールに入って到着しました。
開封
ビニールで包装されています。
取り出してみると内容物は説明書、本体(シム×2付き)、トップキャップ×1。ボディは黒がベースでオレンジ色が差し色になっており、材質はアルミニウム合金を使用。
横から見たところ。ハンドルを固定&リリースするオレンジ色のクイックリリースバーが付いています。
反対側にはDOPPELGANGERのロゴと、クイックリリースバーの締めるナット。
ハンドルバーの固定部分はオレンジ色のパーツを使用。全体的に光沢のある金属感ではなくマットな質感に仕上げられています。
上から見たところ。フォークコラムを固定する穴が通常のものと異なっており……
「TURN 90゜」と書かれている通り、ハンドルが回転する仕組みになっています。コラム径は28.6mmに対応。
iPhone 5と比べると大きさはこのくらい。
重量はヘッドキャップ込みで実測335gでした。
今回使用する自転車はクロスバイクタイプのもの。
さっそく説明書の通りに組み立てていきます。
スマートパーキングヘッドの設置が完了!
前から見るとこんな感じ。一見すると普通のクロスバイクです。
強く押し込むように持っても問題なし。
ハンドルを折りたたんでスリムに収納するには、クイックリリースバーのボタンを押しながら……
クイッと手前に引くと、このように右方向に90度ハンドルを回転できるようになります。
前から見るとこんな感じ。ハンドルの幅がなくなるのでとてもスリムになりました。
両側にみっちりと自転車が駐まっているようなタイトなスペースしか空いていなくても、無理にスペースをこじ開けることなく、車体と同じくらいの幅があればスルッと駐輪可能です。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、駐輪場が狭かったりそもそも駐輪場がなかったりして廊下や室内に保管しなければならないケースが出てきますが、スマートパーキングヘッドであればハンドルバーが横に突き出ないので収納スペースを少しだけ削減することが可能。実際に使ってみると「ハンドルバーはこんなにも場所を取っていたのか」と感じるほどです。
90度曲げたハンドルを戻すときに元の位置までピタリと戻らないため微調整が必要になるのは少し面倒ですが、現在使っているハンドルバーをそのまま転用できるのが利点。なお、今回はとりあえず付けてみるのを最優先にしていますが、実際に使用する場合にはもっときっちり調節する必要があるため、下記のページを参考にして取り付けてください。
ライトウェイ-自転車メンテ ステムの交換 25
http://www.riteway-jp.com/maintenance/mainte_25stem.html
アヘッドステムの高さを変えてみよう! 自転車 サイクルベースあさひ ネットワーキング店 通販
http://www.cb-asahi.co.jp/html/mente-ahead1.html
◆フォールディングハンドルバー
次はハンドル付きタイプのフォールディングハンドルバーを取り付けてみます。
開封
梱包材に包まれた本体のDHB086-BK(サンドブラックシルバー)と説明書が出てきました。カラーはDHB086-SL(ポリッシュシルバー)との2色展開となっています。
フォールディングハンドルバーはこんな感じ、これは折りたたまれた状態。
オレンジ色のクイックリリースバーを上げて展開するとこうなります。
バーの下には可動式のナットが2つ。
ナットを外側に移動すればハンドルを折り曲げられ、内側に寄せればまっすぐに固定できます。
重量は実測で605g。
というわけで、スマートパーキングヘッドをクロスバイクから取り外して……
フォールディングハンドルバーのセットが完了。この付け替え作業はちょっと面倒なところ。今回はグリップが外れずかなり苦戦しましたが、しばらくお湯につけて温めるなどすれば外れやすくなります。
フォールディングハンドルバーのハンドルバーを折りたたむ様子は以下のムービーから確認できます。
DOPPELGANGERの「フォールディングハンドルバー」のハンドルを折りたたむとこんな感じ - YouTube
通常状態からハンドルを折りたたむためには、まずクリックリリースバーをぐいっと上げて開きます。
そのまま両手でハンドルを外側に引っ張って、真ん中のナットを外側へ移動させます。
その後、ハンドルを持っている手を内側に絞るだけ。軽い力でハンドルが車体と同じ向きに揃います。
最後にバーを下げて固定すればOK。バーの上げ下げには少し力がいる印象です。
この状態の自転車を前から見るとこんな感じ。一輪車っぽく見えます。
折りたたんだ状態のハンドルバーを上から見ると、もとからこんな形なのかもと思えてきます。ただし、この状態で運転することはできません。
さっそく駐輪スペースへ行って試してみました。前輪の固定場所は同じ間隔で設置されているため、普通ならハンドルを左右に振って両側の自転車をかき分けるように前に進まなければいけないところです。
どこの駐輪スペースも大抵同じくらいの間隔なので、どうしても両側の自転車がぶつかってきて、無理矢理駐輪するような形になり、少なからずストレスを感じてしまいます。
しかし、フォールディングハンドルバーを折りたたんでみると……
さっきまでの苦労がウソのように、スッと押し込むことができ、左右の自転車にガツガツ当たることもありませんでした。取り出す時も同様です。
「フォールディングハンドルバー」は、元のハンドルバーから全ての部品を外さなければいけないので、勝手が分かっていなければかなり手間取ってしまいますが、一度取り付けるとハンドルの折り曲げは簡単すぎるほどで、急いでいる時でも問題なくハンドル収納が可能です。
なお、現在Amazonの価格は「スマートパーキングヘッド」が税込み5305円、「フォールディングハンドルバー」が税込み6300円となっています。
Amazon.co.jp: DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) 可変式アヘッドステム スマートパーキングヘッド DHS117-BK 【駐輪場の省スペース化に最適】 コラム径φ28.6mm対応 【ワンタッチかんたん操作】 軽量アルミ合金製 台湾製: スポーツ&アウトドア
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