ハードウェア

網膜に映像を直接投影して映画やゲームが楽しめるヘッドホン「Glyph」



スマートフォンやタブレットを使うことで外出先でも簡単に映画を見られるようになってきましたが、モバイル機器を駆使して見る映画と家や映画館で見る映画との違いは、画面のサイズが小さく、画質も低いということ。そこで、モバイル映画をより高画質で楽しむために「網膜に直接映像を投影する」という方法を採ったデバイスが「Glyph」です。

avegant glyph - the future
http://avegant.com/homepage/

Glyph: A Mobile Personal Theater With Built In Premium Audio by Avegant — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/avegantglyph/a-mobile-personal-theater-with-built-in-premium-au

Glyphの詳細や実際に使用している様子は以下のムービーから確認できます。


これがGlyph。重さは約450gで、一見普通のヘッドホンです。


しかし、ヘッドセットを動かして目の前まで持ってくると、ヘッドホンがモバイルシアターに早変わり。


映画はスマートフォンやタブレット、PC、ゲーム機などを使って再生できるものなら何でもOK。GlyphはHDMI端子を採用しているので、デバイスとGlyphをケーブルでつなげて映画を再生すれば、高画質で映画を見ることが可能というわけです。


どういう仕組みになっているのか?というと、これはMEMSデバイスであるマイクロミラーを使用しており、低電力のLEDで200万のマイクロミラーによる映像を直接網膜に投影することで、スクリーンがなくとも鮮やかでシャープな映像を見ることが可能になっています。


視野角は45度で、2メートル先に80インチのスクリーンがあるような感じとのこと。


映像は1280×720のWXGAで、トータルで184万3200ピクセル、リフレッシュレートは120Hzとなっています。


焦点は調整可能なので、目が悪い人でもメガネなしで使うことができます。


また、映画だけでなくゲームにも向いており、FPSゲームをプレイするとこれまでにない体験ができそうです。


もちろん耳に当ててヘッドホンとして使用しても使用可能。音質は「人それぞれ好みがあるので他のヘッドホンと比較することはできない」としつつも、ノイズキャンセリング機能は搭載予定で、ダイナミックレンジは115dB、周波数特性は20-20kHz、マイクロホン内蔵となっています。


実際に装着している様子はこんな感じ。以下はヘッドホンとして利用中です。


スマートフォンとつなげて飛行機の中で映画鑑賞中。


こちらの男性はゲーム中でしょうか。


Glyph本体にはHDMI端子の他にmicroUSB端子・3.5mmステレオジャックがついており、充電はmicroUSB端子で行います。なお、一度の充電で約3時間映画の再生が可能です。


安全性について気になるところですが、Glyphは低電力で出力されるLEDを使用しており、電池が切れかけたキーチェーンのライトほどの非常に弱い光源になっているため安全とのこと。


本体の色は白・黒・青の3色展開です。


以下がGlyphを製作しているAvegantのCEO、ED TANGさん。TANGさんによると、今回開発されたGlyphは第一段階らしく、いずれ360度の視野での映画鑑賞を可能にする予定だそうです。


現在Glyphは商品化に向けて出資を募っている最中で、目標額25万ドル(約2600万円)のところ既に91万ドル(約9300万円)以上集めている人気商品となっています。ベータ版をゲットするには499ドル(約5万1000円)以上の出資が必要で、アメリカ国外への発送が必要な場合は別途送料が50ドル(約5100円)かかり、発送時期は2014年の12月となっています。


なお、締め切りは日本時間で2014年の2月21日23時22分です。

Glyph: A Mobile Personal Theater With Built In Premium Audio by Avegant — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/avegantglyph/a-mobile-personal-theater-with-built-in-premium-au

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in ハードウェア,   動画,   映画, Posted by darkhorse_log

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