試食

昭和4年創業のたいめいけんで「タンポポオムライス(伊丹十三風)」を食べてきました


洋食は海外の食文化を日本独自にごはんや味噌汁に合うようにアレンジした料理で、幕末から明治にかけて生まれた文化です。代表的なものと言えばオムライス・海老フライ・とんかつなどで、現代ではまるで日本料理のように親しまれています。洋食の老舗たいめいけんは昭和4年から営業するお店で、代表的な洋食からラーメンまで様々なメニューが用意されています。特にタンポポオムライス(伊丹十三風)が気になったので、お店に行って食べてみました。

たいめいけん
http://www.taimeiken.co.jp/menu/index1.html

たいめいけんに到着。このビルの1階と2階にたいめいけんが入っています。


お店の前にはレトロな字体で書かれた看板があります。


1階はカジュアルな洋食を提供する店舗、2階は本格的な洋食レストランとして営業しています。今回は1階に入ることに。


店頭には日本橋生まれの画家「永井保」の歴史を感じさせる絵画が飾られています。


目当てのタンポポオムライス(伊丹十三風)もメニューに載っていました。


1階の内装はこんな感じ。新しくも、どこかレトロさを感じさせる内装です。


フォークやスプーンを使った時計がオシャレ。


鍋やおたまなどもインテリアになっています。


厨房ではコックが料理を作っていました。


厨房の前には名物料理の1つ、コールスローが冷蔵庫にたくさん入っていました。


席に座り、メニューを開きます。


税込1850円でオムライスにしてはかなり高めのタンポポオムライス(伊丹十三風)と


たいめいけんの名物料理ボルシチ(税込50円)とコールスロー(税込50円)を頼んでみます。


5分ほど待ち、まずはボルシチ・コールスローとオムライスのケチャップが到着。


ボルシチは世界3大スープの1つで、ウクライナや東欧諸国で親しまれている家庭料理。通常ボルシチには赤いビーツ(あるいはテーブルビート)やサワークリームが入りますが、たいめいけんの1階のボルシチの場合について問い合わせたところ、「トマトとケチャップをメインに使い、ビーツは色付けに少し使う程度、サワークリームは使っていない」とのことです。


にんじんや


たまねぎやキャベツと言った野菜がタップリ入ったスープで、トマトやケチャップの赤色が目立ちますが、スープは野菜や動物系の旨味がタップリと詰まっています。


コールスローはボルシチと同じく税込50円で提供されており、来店したほとんどの人が名物料理の2品を頼んでいます。


キャベツがやや甘めの味付けで、油分がほどよく、食欲をそそります。


名物料理2品を食べていると、タンポポオムライス(伊丹十三風)が到着。


大きなプレーンオムレツの下に……


チキン・マッシュルーム・グリンピースを使い、ケチャップで味付けされたチキンライスが皿に盛りつけされています。


プレーンオムレツにナイフを……


十字に入れます。


プレーンオムレツの中身は素人では到底できないトロトロな作り。外は柔らかさを残しつつ固まっており、まさに職人技の域。


プレーンオムレツを口に含むと、柔らかくトロトロの至高の食感で、卵が固まるか固まらないかのギリギリのところで仕上げられています。クリームやバターのコクも感じられ、塩の味は控えめで上品な仕上がり。


チキンライスにはケチャップが入っていますが、あまりケチャップの味は感じず、ごはんにチキンやマッシュルームの旨味とバターのコクがしっかり染みこんでいます。


もちろんプレーンオムレツとチキンライスの相性は抜群で、お互いの味を引き立てています。税込1850円という値段はオムライスにしてはかなり高く感じられますが、プロとアマの差がはっきりと出る料理なので、技術料と考えれば納得できなくはありません。


ある程度オムライスを食べたら、別添えのケチャップをかけてみます。


ケチャップはやや甘めの味で、かけるとオムレツのバターの味が少し弱く感じられます。塩分もあまり感じないので、ケチャップが好きな人は最初からかけてもいいかも。


たいめいけんは大衆的な洋食店に比べ高めの値段に価格が設定されていますが、お昼のランチタイムには税込880円でカニクリームコロッケやメンチカツのランチも用意されており、手頃な価格で食事ができます。日本を代表するような洋食のお店なので、外国人を連れて行ったりしても面白いかもしれません。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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