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TPPの交渉がいかにうまく進んでいないか分かる秘密資料がWikileaksから公開される

By Caelie_Frampton

Wikileaksは現地時間で2013年の11月13日にTPP協定の知的財産に関する項目の草案の一部を公開しましたが、新たに2つのTPPに関する秘密資料を公開しました。

Second release of secret Trans-Pacific Partnership Agreement documents
http://wikileaks.org/Second-release-of-secret-Trans.html?update

公開された文章は、先月の主席交渉官会合に参加したTPP関係国の政府関係者から入手したもの。以下の画像は、各項目におけるTPP関係国の意見を示すリストで、各国の意見の食い違いは知的財産権分野からその他13の分野にまでまたがっています。黄色でマークされた部分が分野を表し、その下に書かれているのが「Issue(論点)」、Aがaccept(合意)、Rがreject(反対)、R/Pがreserved position(保留)を表します。

Market Access Chapter(市場アクセス)・Rules of Origin Chapter(原産地規則)・Customs Chapter(貿易保護)・SPS Chapter(衛生植物検疫)


市場アクセスの項目では、日本以外の国が「関税撤廃品目の割合を95%にする」ことに応じていますが、日本だけはこれを受け入れようとしていない様子。Wikileaksの公開した秘密文章には「日本との交渉は特に難しいものになるだろう」と記されています。

TBT Chapter(貿易の技術的障害)・Government Procurement Chapter(政府調達)・Competition Chapter(競争)・Investment Chapter(投資)・Services Chapter(サービス)・E-Commerce Chapter(電子商取引)・Environment Chapter(環境)


Labour issues Chapter(労働問題)・Legal Chapter(制度的事項)


Intellectual Property Chapter(知的財産権)


特に難しい問題が知的財産権と環境についての問題で、問題の一部をいったん切り離すことも考えられているようです。また、知的財産権に関しては他の項目よりも多い19もの議論がまだ解決しておらず、この中には特許の保護期間や著作権保護期間の延長などに関するアメリカからの提案も含まれているようです。

また、文章中にはアメリカと他の国家との間に深い対立が存在することが書かれており、アメリカ以外の国家にはアメリカの交渉官から「大きな圧力」がかけられていると記されています。なお、会合では具体的な進展がなかったようですが、これは複数の国の影響によるもののようです。ただし、どの国によって会合がうまく進まなかったのかは明かされていません。

Wikileaksは、「これらの資料は、アジア太平洋の国々が重要な国益を守ろうとする姿勢を撤回すれば、TPPの交渉を妥結できるということを示唆しています。さもなければ、この協定は全て失敗に終わるでしょう」と締めくくっています。

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in メモ, Posted by logu_ii