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「結婚は自分のためのものではない」幸せな結婚・家族生活の秘訣とは?


洋の東西、古今を問わずにさまざまな格言が生みだされているように、人間社会の中で一番小さな組織である「家族」のもとになる結婚については、さまざまな考えや知恵が積み重ねられてきました。「世界で一番近しい他人」だからこそ生じるいろんな問題もあるものです。しかし、こんな小難しく聞こえるテーマについて「Marriage Isn't For You(結婚は自分のためのものではない)」という直球ど真ん中なタイトルでヒントを示している人がいます。

Marriage Isn’t For You | Seth Adam Smith
http://sethadamsmith.com/2013/11/02/marriage-isnt-for-you/


このコラムを書いたのは、ブロガーで作家、そして前向きな生き方を提唱するサイトForward Walkingを運営しているセス・アダム・スミスさん。10年来の親友だったキムさんとの結婚のエピソードを披露し、結婚というものについて語っています。


「結婚してからまだ1年半しか経っていませんが、私は一つの結論『結婚は自分のためのものではない』という答えを見つけました」と語り出すセスさん。

「後に私の妻になるキムと出会ったのは15年前、まだハイスクールの生徒だったころでした。それから約10年の間は親友として付き合っていましたが、ついにその関係を終える時が来ました。ただの親友から、恋人として付き合っていきたいと思うようになったのです。私は、親友である男女は恋に落ちるべきだと思います。きっと素晴らしい時間が訪れるはずだから」

By elyse patten

恋人同士として関係を深めていった二人。しかし、セスさんにはある不安が頭をもたげるようになっていました

「二人の答えが『結婚』というものに近づいていくにつれ、私はとてつもない恐怖に襲われるようになってきました。僕は準備ができているのか?僕の判断は正しいのだろうか?キムは正しい相手なんだろうか?僕を幸せにしてくれるのだろうか?」

By olivia house

ついに抑えきれなくなったセスさんは、その悩みを父親に打ち明けました。すると父親からは深い答えが返ってきました。その時のことをセスさんは「多くの人にも、まるで周りの時間の流れが遅くなり、静寂に包まれるような感覚になる時があると思います。そのような、忘れることのできない瞬間でした」と回顧して語ります。

「父親はすべてを汲んだような笑顔を見せ、こう答えてくれました。『セス、君は自分のことしか考えられなくなってしまっているね。じゃ、こう教えてあげよう。結婚は君のためのものではないんだ。自分を幸せにするために結婚するのではなく、相手を幸せにするために結婚するんだ。さらに言うと、今後の家族を幸せにするために結婚するんだ。親族にまつわるようなばかげたことを言ってるんじゃない、将来の君の子供たちのことだ。子供たちを誰と一緒に育てるのか?誰の影響を子供たちに与えていきたいのか?結婚は君のためではない。結婚は、君が結婚する相手のためのものだ」

それを聞いたセスさんはこう思ったそうです。「キムこそふさわしい相手だ。僕は彼女を幸せにしたい。毎日笑顔をみたい。そして笑わせていたい。お互いの家族の一部になりたい。僕の姪と遊んでいた光景を思い出し『僕たちの家族を作り上げたい』と思った」

By Anderson Diaz

父親の助言は「衝撃的で、天からのお告げのようだった」と語るセスさん、現代の消費社会に見られるような風潮に対してもこう思ったそうです。「スーパーマーケットで見かけるような『もしお気に召さなければ新しいものとお取り換えします』のような姿勢とは正反対です」

そしてセスさんは「本当の結婚(そして愛)は、自分に対するものではなく、愛する相手の欲しいもの、必要とするもの、希望、そして夢なのです。自分中心の『僕になんの得が?(What’s in it for me?)』ではなく、『相手に何をしてあげられるだろうか?(What can I give?)』なのです」と、与えることの大切さを説きます。

少し前、あるつらい時期を経験していたセスさんは、不満が爆発してキムさんにもつらくあたってしまうことがありました。しかし、キムさんはそんなセスさんを責めもせずに、そっと抱きしめて心を落ち着かせてくれたそうです。そんな時のことを思い返し、こう語ります。「私は父親の助言のことを忘れていました。自分のことしか考えられていませんでした。そう気づいたら涙が出てきました。そして、こんな自分を直すことをキムに約束しました」

By GinFizz (mostly off)

最後に、セスさんはこうブログを締めくくっています。「このブログを読んでくれている人――既婚の人、もうすぐ結婚する人、未婚の人、そしてまだ結婚には早い年齢の人たち――には、ぜひ結婚は自分のためではなく、愛する相手のためのものだと言うことを知って欲しい。そして、不思議なことに、与えれば与えるほど、受ける愛も増えてきます。目の前の相手だけではなく、その友だち、家族、そして会ったことのない人たちからも愛を受けることがあるのです」

セスさんのウェブサイトでは、親友から恋人、そして結婚に至ったセスさんとキムさんの軌跡を一枚のインフォグラフィックにまとめたものを見ることができます。学校を卒業してからお互いに紆余曲折を経て結婚にたどり着いた軌跡がわかりやすく描かれています。

Best Wedding Announcement Ever. | Seth Adam Smith
http://sethadamsmith.com/2012/02/27/best-wedding-announcement-ever/


自分の身近なこと、会社や学校、そしてもっと大きな社会のこと、いろんなところで問題は起こりますが、時おり相手のことに思いを馳せてみるのも大事かもしれません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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