普通の氷と違って気泡や不純物の混入が少ないきれいな球状の氷ができる「WINTERSMITHS」
球状の氷でお酒を味覚的にも視覚的にもより楽しむことができ、通常の氷でお酒を冷やすよりも長い時間冷えたお酒を楽しむことが可能となるのが「WINTERSMITHS」です。
The Ice Baller: Makes Clear, Slow-Melting Ice Spheres by Wintersmiths — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/1558658596/the-ice-baller-makes-clear-slow-melting-ice-sphere
これがWINTERSMITHSで作った球状の氷。とてもきれいで気泡や不純物が混ざっておらず、お酒に入れれば普通の氷を使うよりも雰囲気が出ます。
WINTERSMITHSの開発者であるクリス・リトルさんがこの球状の氷を作る装置を発明するきっかけとなったのは、なんと日本に仕事で来ていたときのこと。日本の恵比寿にあるMARTHAというバーに飲みに行き、そこで彼はきれいな球状の氷を使ったバーボンのオン・ザ・ロックを飲み、氷が違うだけでだけでまったく違ったお酒を飲んでいるかのように感じたそうです。
家に帰ってから、球状の氷を作る装置について調べてみると、装置は1000ドル(約10万円)もするもので、球状の氷を作るには多大な手間が必要なことが判明。シリコン製で安価な球状の氷を作る装置も見つけますが、そちらではMARTHAで出てきたようなきれいな球状の氷を作ることができず、気泡や不純物が混じっていたそうです。そうこうしているうちに自分で氷を作ろうと考えたクリスさんは、弟のパトさんと一緒にWINTERSMITHSを1年以上かけて製作してきました。
WINTERSMITHSはユニークな設計がされており、氷が上から下まで全体に出来上がる際に気泡や不純物を排除してくれます。以下の左側の氷がWINTERSMITHSで、右側が他の装置で作った球状の氷。
たくさんのアイディアの中からこのプロトタイプWINTERSMITHSが完成しました。
WINTERSMITHSの構造はこんな感じ。
使用イメージは、冷凍庫にしばらく置いておいたWINTERSMITHSを取り出します。
フタを回して……
パカリ。氷を作るこの部分には無毒で氷の取り外しが容易な材料を使用。
中に球状の氷が完成しています。
こんな感じの氷ができあがり。
また、WINTERSMITHSで作った球状の氷と通常の氷を飲み物の中に入れて、どれくらいで氷が溶けるか時間を測っています。
1時間12分程で通常の氷は跡形も無く溶けてしまいました。
WINTERSMITHSで作った球状氷は約1時間54分も保つので、通常の氷を使ってお酒を飲むよりも長時間冷えたお酒を楽しむことができ、さらに氷が溶けた影響でお酒が薄くなるということも通常の氷より少なくて済みます。
この「WINTERSMITHS」はKickstarterにて出資を募っており、既に目標の2万ドル(約200万円)をはるかに超える7万2530ドル(約724万円)を集めることに成功しており、製品化はほぼ確実。なお、プロジェクトの締め切りは日本時間で7月20日午後8時42分となっており、70ドル(約7028円)の出資でこのWINTERSMITHSを1つゲットすることが可能です。
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