「軍艦島」がGoogleストリートビューに対応、立入禁止区域を含む廃墟全体が見られるように
長崎市沖にある端島は、姿が戦艦土佐のように見えることから「軍艦島」とも呼ばれています。島にはかつて炭鉱があり最盛期には5000人以上が暮らしていましたが、閉山によって今は無人島と化していて、その廃墟が好事家に高い人気を博しています。通常は島の一部にしか上陸できないのですが、Googleが長崎市の協力を得て、立ち入り禁止エリアを含む島内全域を撮影し、ストリートビューで公開しました。
Google Japan Blog: "軍艦島”をストリートビューで歩いてみよう
http://googlejapan.blogspot.jp/2013/06/blog-post_28.html
コレが端島。長崎港から19kmのところにあります。
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桟橋までの航路もストリートビューで見られるようになっていますが、この航路からストリートビューモードのまま上陸することはできません。
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改めて、桟橋に上がったところ。
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通常は定められた見学ルート上しか行くことができませんが……
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今回、Googleは長崎市の協力を得ることで、立入禁止エリア内も撮影しています。
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ストリートビューでカバーしているエリアはこんな感じ。
閉山からかなり時間が経っていて、風雨にさらされ、台風の被害などもあり、通路がふさがれているような箇所も。
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特定のポイントでは、市街地のストリートビューでも使われているような階層表示があります。
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例えば建物2階はこんな感じ
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9階まで上がると屋上ですが、かなり高低差が激しい地形なので、奥の建物からするとココが1階の高さだったりします。
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建物内をウロウロすると、当時の生活の香りがわずかに残っているようなところもあるのですが、ほとんどは崩壊してしまっています。
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プロモーション映像では、島の空撮映像や、ストリートビュー撮影の行程などが見られます。
軍艦島をストリートビュー - YouTube
端島上空
撮影はバックパック型の撮影機材を使って行われました。
粉のようになったコンクリート片がパラパラと落下することも……
軍艦島は旅行会社・海運会社のツアーで見学することができますが、前述のように見学可能なエリアは限られており、また、悪天候時にはそもそも上陸ができなかったりするので、立入禁止のところまで含めてストリートビューで見られるようになるというのは、かなり凄いこと。
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