iPhoneや衣類・靴などあらゆるモノを防水加工できる「NeverWet」の実力がよくわかるデモ映像

2011年にスマートフォンや靴などにスプレーするだけで強力な防水加工ができる「NeverWet」という製品のムービーが公開されましたが、その撥水のすごさは「フェイク動画なのでは？」と疑われるほどに見事なものでした。もちろん、製品はフェイクではなく実在しており、コツコツと開発が進められて、とうとう完成を迎えました。

Magical NeverWet arrives in stores - Business
http://lancasteronline.com/article/local/861483_Magical-NeverWet-arrives-in-stores.html

こちらが新しいデモムービー

NeverWet Arrives - Hands-On Product Demonstration - YouTube

NeverWetを作ったAndy Jonesさん

あらゆるものの表面に使えるというNeverWet。

コンクリートブロックに塗れば、このとおり水飛沫がつくこともありません。

開発者の1人、Matt Sternerさん。

NeverWetを塗った枠の中に着色した水を注ぎます

水がぷるぷるとスライムみたい

横から見ると表面張力で盛り上がっていますが、指で波を起こしてもNeverWetの効果で枠の上には流れていきません。

Carolyn Labuttaさんは……

水おけにNeverWetを吹き付けました。

すると、水を入れても……

どこかに塊ができてしまうことがなく、コロコロと桶の中を転がるように水が流れます。

Andrew McLeanさんが手にしているのはトイレ掃除に使うブラシ。

通常、ブラシを使用すると……

毛先に水が残ってしまいます。

このように、浮かせていると滴がぽたぽたと落ちてきます。

NeverWetを吹き付けてあるブラシだと……

持ち上げた瞬間には表面の水がすべて落ちてしまっているので、滴が垂れてくるようなことはありません。

今度はワインビネガーやマスタード、チョコレートシロップなどを準備。

それらを順番にNeverWet加工済みの靴にどばどばとかけていきます。

しかし、粘り気があるはずのチョコレートシロップが、つるっと靴の表面を流れてしまい……

まったく靴には付着しませんでした。ビネガーも同様。

マスタードは靴にかけることができたかのように見えますが……

やがて、自重でズルッと滑り落ちていきました。わずかに、毛羽だった表面にマスタードが引っかかっています。

これは軽く水をかけるだけで、こすらなくても落ちてしまいました。

屋外にやってきた2人。

おもむろに、ダンボールに氷を入れてビールを冷やし始めました。

クーラーボックスならいざ知らず、ダンボールでやるとへにゃへにゃになってしまいそうですが、NeverWetで加工することで強力な撥水効果が得られるので、クーラーボックスに等しい役割を果たしてくれるというわけ。

今度は、シャツにマスタードをかけ始めました。しかし、シャツに染み込むことはいっさいなく、すべて下に落ちてしまいます。

胸にコーラをかけても、この通り。

べっとりとしたグレービーソースであっても、シャツには汚れが残りません。

最後はiPhoneを手にしたGer Lorさんが登場

iPhoneは2つに分解されています。

外側と内側に、ベースコートとトップコートを吹き付けて……

開口部にも同様の処理を施します。

これだけで、iPhoneが防水になった、というのですが……

実際に防水できているか、水の中へドボン。

しばらく放置して……

取り出して操作してみると……

問題なく動作しました。

完成したNeverWetは、Red Rose CommonsのHome Depotでのみ販売がスタート。いずれは全国に展開していく予定となっています。なお、価格は19.97ドル(約2000円)。この防水(撥水)効果の強力さとスプレーするだけという手軽さを考えると、安すぎる設定にすら思えますが、なにかこのムービーではわからないとんでもない落とし穴があるのでしょうか……？