実際に自分で乗り込んで操縦できる多脚歩行ロボット「Mantis」
重量1900kg、高さ2.8メートル、2.2リットルのターボディーゼルエンジンを搭載し、人が搭乗して動かすことのできる6脚歩行ロボットが「Mantis」です。多脚ロボといえば、攻殻機動隊に出てくる多脚戦車タチコマを想像してしまいますが、そのタチコマにも負けない圧倒的な存在感を放っています。
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Mantis - Two Tonne Turbo Diesel Hexapod Walking Machine - YouTube
多脚ロボの名前はMantis、意味は「カマキリ」です。
おもむろに人が乗り込み……
操縦席に座ります。操縦席にはモニターや操縦かん、各種スイッチらしきものがびっしり。
パネルについている鍵をひねるとMantisのエンジンが起動。このパネルには「EMERGENCY STOP」と書かれている緊急停止ボタンも見えます。
さらにもう一つの電子パネルを操作すると……
ビカーッとライトが点灯。
準備完了!と言わんばかりにMantisが動きだします。
足の関節部分は蛇腹構造になっているので、動きに強そうな感じ。
グニっとなっていますが全然問題なし。
ゆっくりと前に移動中……
Mantisを後ろから見るとこんな感じ。
カマキリというよりは、6本足のクモのようです。
6本の足が集まる中心部分に人が搭乗できるコックピットがあり、Mantisの移動中でも揺れが少なくなるように設計されています。
操縦席の中からの視界は意外に良さげ。
6本足でバランスを保つので、1本足を高いところにかけても大きくバランスを崩したりしません。
急に障害物が出現。
足を上げて……
蹴ります。
ゴロゴロゴロ……
ただ歩くだけでは無く、1本1本の足を細かく操作することも可能なようです。
以下のムービーでは、2012年に行ったテスト運転の様子を見ることができます。
Mantis - Hexapod Walking Machine Tests 2012 - YouTube
まだまだ素早い動きはできませんが、各足を器用に動かすことが可能であったり、コックピット部分の揺れが少なくなるように設計されていたりと、動きはかなり洗練されているのでさらなる進化が期待されるところです。
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