回路基板やアクセサリーなど、金属を削りPCでデザインした物を作成できる「Othermill」
ソフトウェアを使い、コンピューターで描いたデザイン通りに金属などの素材を削って、回路基板やアクセサリー・小物を自由に作ることが可能なのが「Othermill」です。これまでこのような工具は技術のある人でないと使うのが難しく、かつ持ち運びも困難でしたが、Othermillはそれらの欠点を解消して使いやすくした製品となっています。
OtherFab
http://www.otherfab.com/
The Othermill: Custom Circuits at Your Fingertips by Otherfab ? Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/otherfab/the-othermill-custom-circuits-at-your-fingertips
Othermillの紹介は以下のムービーから見ることができます。
TheOthermill Custom circuits at your fingertips by Otherfab - YouTube
機材を紹介するMIKE ESTEEさんとDANIELLE APPLESTONEさん。
Othermillはこんな感じ。大きさは大体25cm×25cm×25cmほどです。
上から見た様子。
作業範囲はおよそ14cm×11cm×3.5cmなので、小物やアクセサリーなどを作ることができます。
15ポンド(約7キロ)なので女性でも持ち運べます。
非常に細かい動きが可能なので回路基板まで掘ることができます。また、素材は木材やプラスチックなど金属以外の素材も削ることが可能です。
この機械の新しいところはデザインや設計を行うCADソフトを使い、コンピューターで描いたものを、そのまま出力できる点。
基板をセットし……
ソフトで操作。
機械が動き始めました。Othermillの制御はコンピューターから行えます。
パソコンの画面が機械の動きに連動しており、動きを3Dグラフィックで見ることも可能。
パソコンでデザインしたようにコウモリ型の基板が完成。
もちろん電気を通すことが可能。
かなり繊細な処理もできます。Arduinoのような基板を簡単にカスタムでき、オリジナルの基板や金型が簡単に作れるとのこと。
ピンバッジも作ることもできます。
蝋も削ることが可能。
このように蝋の上に模様を描けます。
金属を削って……
絵柄をデザイン。
パソコンで文字を入力し機械と連動させるので、文字の掘り出しもラクチン。
完成。しっかりと文字が掘り出されています。
今までの機械はパソコンとの連動ができておらず、、マニュアル操作で機械を使うのに技術が必要でした。
このような大きな機械になると手軽に持ち運ぶことはできません。
しかし「Othermill」なら今まで不可能だったことができてしまうのです。
このプロジェクトは現在Kickstarterで出資を募っているのですが、目標額5万ドル(約505万円)に対して、すでに14万2000ドル(約1420万円)以上を集めていて商品化は確実。製品がほしい、という人は1399ドル(約14万円)の出資でOthermillをゲットできます。なお、締切は日本時間で2013年6月5日午前4時45分になっています。
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