大都市にありながら緑があふれているロンドンの公園に行ってきました
ロンドンには一般に公開されている王立公園を始め、たくさんの公園が町中に点在しており、ランチ休憩やお散歩、サッカーなどをしている人をよく見かけます。公園はロンドン市民にとって欠かせないものとなっているようで、日本にも大小さまざなまな公園がありますが、一体大都会ロンドンの公園とはどのようなものなのか、実際に「ハイドパーク」「セントジェームズパーク」「ゴールデン スクエア」に行って見てきました。
ハイドパークはビッグベンや2012年にウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が行われたウェストミンスター寺院があるウェストミンスター地区から西に広がります。
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ハイドパークの入口に到着。
ゲートを抜けるとハイドパークのマップを発見しました。ハイドパークは350エーカー(1.4キロ平方メートル)あり、ロンドンに8つある王立公園のうちの1つ。
道なりに歩いて行くことにします。
道際にはきれいに整備された花壇や芝生が広がっていて、芝生の上でゆっくりしている人もいます。
数メートルおきに、電灯が設置されているため夜でも真っ暗ということはなさそうです。
花壇のそばで談笑しながら、おやつを食べる女の子。
たくさん植えてある中には不思議な形をした木もありました。
道ばたで営業している、ハンバーガーやホットドッグ、ドリンクなどを購入できる屋台。
広い敷地で犬を散歩させている人。
ジョギングに励む人もいたり……
サッカーをする子どもたち。
1人で眠っている人。
インラインスケートを楽しむ若者たち。
中にはプラカードを掲げて何かの抗議運動をしている人もいました。
基本的に歩道以外はすべて芝生になっており、みんな思い思いの時間を芝生の上で過ごしています。
ハイドパークには小さな子どものための遊具スペースもあります。
滑り台があったり……
日本の公園にあるブランコもあります。
子ども用遊具スペースのすぐ横で見つけたのは、犬のふん専用のゴミ箱。
広い芝生エリアを抜けると大きな池「サーペンタイン・レイク」が出てきました。池の対岸にも芝生エリアは続いているようです。
対岸には貸しボート屋があり、ボートを借りることが可能。
池は遊泳禁止とのこと。
水の上では白鳥が優雅に漂っていました。
池の西の方には橋がかかっており、なんとも情緒的な雰囲気。
サーペンタイン・レイクの様子は以下のムービーから確認できます。
ハイドパークとサーペンタイン・レイクの様子 - YouTube
池のほとりにはカフェが点在しており、ドリンクや軽食などを購入可能。
カフェ内では犬を連れている人もいて、かなり自由な感じ。
この日は快晴のため池に面したテラス席は満席。
テラス席で昼間からビールやワインをたしなむ人もいて、楽しそうな雰囲気です。
池の南側をずっと西に向かって歩いていると、ゲートがあり、中に入れる場所を見つけました。
ゲートの中には故ダイアナ妃のために建造された「ダイアナ妃記念噴水 」があるとのことなので、早速入場してみます。
中に入ってみると、子どもが水場で遊んでいます。
ダイアナ妃記念噴水は水を噴き上げる噴水というよりも、、細い円状の流れるプールといった感じ。故ダイアナ妃の魂と子どもへの愛をモチーフにデザインされた噴水で、見るだけではなく、水に触れて楽しめるようになっています。
噴水は子どもが遊ぶことを念頭においてデザインされているようで、ボコボコした起伏があったり……
幅が急に細くなって、凹凸があったりします。
水深が急に深くなっている部分。
階段状にデザインされているところもあり、子ども連れの家族にはとても楽しそうな場所。
実際に子ども連れの家族がダイアナ妃記念噴水で遊んでいる様子は以下のムービーから確認可能。
子ども連れの家族がダイアナ妃記念噴水で遊んでいる様子 - YouTube
ハイドパークの次に訪れたのは、セントジェームズパークという王立公園で、ウェストミンスター地区に位置します。
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セントジェームズパークの入口にやってきました。
入口の前は道路に走っていて……。
左を見てみると、エリザベス2世の公邸であるバッキンガム宮殿があります。
エリザベス2世の宮殿が近いため、公園の周囲では近衛兵を見かけました。
セントジェームズパークもハイドパークと同様に公園の中心に池がありますが、名前は付けられていません。
セントジェームズパークでも、芝生の上で寝ている人やランチを取っている人はかなり多め。
公園内の池にかかっている橋を南に渡り、東へ向かって池沿いを歩いていきます。
橋の上から西側を見てみた風景はこんな感じで、公園の中から高層ビルなどは見えません。
橋の上から東側に見えるのは、観覧車ロンドン・アイ。
ロンドンアイの少し左にはホース・ガーズという建物がきれいに見えています。
橋を渡りきるとこんな感じで、池側にある芝生エリアには多くの動物がいました。
公園の至るところにいるトウブハイイロリス。
とても人なつっこいトウブハイイロリスは、手を伸ばすと餌をもらえると思うのかすぐに寄ってきます。
トウブハイイロリスが寄ってくる様子は以下のムービーから確認できます。
トウブハイイロリスが寄ってくる様子 - YouTube
池の水辺には、見たことのない色をしたアヒルや……
ペリカンも発見しました。
頭が少し突起している水鳥。
池の南側にも芝生が広がっており、木にもたれながら一眠りする女性の姿も。
池の一番奥に小さい家を見つけたので、公園の東側を通って見に行ってみます。
セントジェームズパークの東にある入口から公園の外を見てみるとこんな感じで、自分が都会の真ん中にいることを気づかされました。
東入口を通り過ぎると先に見えていた家に到着しました。この家には「ダック・アイランド・コテージ」という名前がついており、セントジェームズパークに駐在していたバードキーパー(鳥の管理者)が住んでいた家だそうです。
現在はオフィスとして使われているとのこと。
少し立ち止まって当たりを見回すと、とても静かで都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうになります。
出口に向かって歩いているとカラフルな花を植えてある場所を発見。
ちなみに公園内にあるトイレは全て仮設トイレでした。
最後に、繁華街であるソーホー地区の真ん中に位置する小さな公園ゴールデン・スクエアに行ってみます。。
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ソーホー地区を歩いていると……
木に囲まれた小さな公園、ゴールデン・スクエアが出てきました。
入口から早速見ていきます。
ゴールデン・スクエアは先のハイドパークなどと違い決められたルールがあり、ハトに餌を与えてはいけないとのこと。
犬の散歩は大丈夫ですが、ゴミはきれいにしましょうと書かれています。
中に入るとこんな感じで、広場の回りにベンチが並んでいます。
反対側にも並んでいるベンチ。
公園内から見える景色はこんな感じで、とても広い空間というわけではありませんが、周囲に建っているビルが高層ではないためそこまで窮屈な印象は受けませんでした。
公園の真ん中にはジョージ2世の石像が建っています。
公園に設置されているベンチはすべて乾燥していて腐敗しにくい木製のものを使用。
ベンチの背もたれには「名前」「存命期間」「職業」などが彫られたプレートが埋め込んであります。実は、イギリスでは故人が生前よく立ち寄った場所などに遺族がベンチを寄付するという行為がとてもポピュラーなことで、このベンチも遺族の人たちが寄付したものと思われます。
ゴールデン・スクエアには卓球台が設置されていました。
卓球台の上には注意書きがしてあり、「ラケットは返却して、ボールをきちんと追いかけてください」とのこと。
他にも、「対戦相手が見つかりませんか?その辺の人を誘って見ましょう」と書かれています。
ゴールデン・スクエアは繁華街の真ん中にあるにも関わらず、静寂に包まれており都会のオアシスといった感じです。
ロンドンにある公園は都会にあるにも関わらず、緑が多い自然な景観を残していました。また、ハイドパークやセントジェームズパークはかなり大きな公園で、1日中過ごしても大丈夫そうです。公園では1人で寝ていたり、お酒を飲んでいたり、本を読んでいたり、個人が自由に過ごしており、ロンドン市民にとって公園は憩いの場のような感じになっていました。
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