北朝鮮の写真がモバイル端末から初めてInstagram上にアップされる
By Stephan Geyer
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の様子を写した写真が2月25日に初めてInstagram上にアップされました。北朝鮮では3G携帯電話サービスのKoryolinkが通信を行っているのですが、これまでKoryolinkは国内の加入者にしかサービスを提供していなかったところ、新たに外国人向けのサービスも開始。旅行者でもモバイル端末から通信を行うことが可能になりました。
Instagram makes its way into North Korea after mobile data services are opened - The Next Web
http://thenextweb.com/asia/2013/02/25/instagram-makes-its-way-into-north-korea-after-mobile-data-services-are-opened/
以下が写真を投稿したJean H. LeeさんのTwitterアカウント。Leeさんは韓国AP通信の編集長であり、ソウルを拠点としてながら平壌に行ったり来たりしているそうです。
LeeさんがKoryolinkを利用して2月25日に初めて平壌からポストしたのが以下のツイート。
My first tweet using #Koryolink's new mobile #Internet service. Hello world from comms center in #Pyongyang.
— Jean H. Leeさん (@newsjean) 2013年2月25日
そしてインスタグラムに初めて投稿した写真がこちらです。
写真は「核実験を行う科学者たちを歓迎する印は平壌のいたるところにありました」という内容のつぶやきと共にTwitterにポストされました。
Signs like this welcoming #nuclear test scientists have gone up around #Pyongyang #nkorea @ Pyongyang,… instagr.am/p/WJHxUNOCkm/
— Jean H. Leeさん (@newsjean) 2013年2月25日
また、クリスマスに平壌のホテルで撮影したツリーの写真なども投稿。
北朝鮮の様子を撮った写真にはAP通信の写真家David Guttenfelderさんによって既にInstagramに投稿されているものもあるですが、こちらはプロジェクトの一環であり、モバイル端末を使って写真をアップしたのはLeeさんが初めてとのことです。
なお、技術面での問題からローミングはまだ行えず、North Korea Techによれば旅行者は100~200ドル(9200~1万8400円)の費用を払いSIMカードを入れ替えるかUSBモデムを使う必要があるとのこと。これまで政府によって通信が制限されていた北朝鮮においてKoryolinkの変化はかなり大きなものと言えますが、これには2013年1月にGoogleのEric Schmidtさんが娘と共に北朝鮮を私的訪問したことが大きく影響していると考えられています。
・関連記事
現在の北朝鮮のマストハブアイテム10個をリスト化するとこうなる - GIGAZINE
北朝鮮が独自の国産OS「Red Star」を開発、技術的には「10年遅れ」 - GIGAZINE
北朝鮮がとてつもなくファンキーで楽しげな国家に、サントラの力を見せつける非公式プロモ映像 - GIGAZINE
北朝鮮の金正日総書記の若かりし頃から亡くなるまでの写真集 - GIGAZINE
中国遼寧省の丹東は中国人が北朝鮮を見る不思議な観光地 - GIGAZINE
Google Earthで見る北朝鮮の対空防御網 - GIGAZINE
・関連コンテンツ