衛星経由でSOSメッセージを送信できるGPSロガー「SPOT」フォトレビュー
衛星回線を使用して世界中のほぼあらゆる場所からSOSシグナルや事前に登録しておいたテキストメッセージを送信できる小型端末が「The SPOT Satellite GPS Messenger」です。
New SPOT International Landing Page
http://international.findmespot.com
2013 ショットショーにあった「SPOT」の展示ブース。同イベントは銃器の見本市でハンターが多く集まることから山の中で道に迷った際に困らないようにということで「SPOT」のプロモーションを行っているそうです。
本体価格は99ドル(8800円前後)で、回線使用料は年間契約のみの99.99ドル(8800円前後)。
南米とアフリカ大陸の南端や極地以外は全世界が通信圏内です。
本体サイズは縦9.4×横6.6×厚さ2.5cmで公称重量は147.4g。気温マイナス30から60度、標高マイナス100から6500mまでの環境で使用可能。
手の中にスッポリと入る大きさです。
裏面。
面積は4.3インチディスプレイを備えたスマートフォンXperia VL SOL21(上)よりもやや小ぶり。
厚さはXperiaの2倍以上。
前面にある6つのボタンを押して操作を行います。
一番上は電源ボタン。
足跡マークの付いたボタンを押すと10分毎に自分の位置情報を記録するロガーモードになります。なお、空(頭上)が開けた場所でロガーモードを使用した場合のバッテリー駆動時間は約1週間です。
「OK」ボタンを押すと事前に決めておいた連絡先に「OK」ボタンがいつどこで押されたかが連絡されます。例えば登山に行っている場合などでは、休憩の度にこのボタンを押しておけば問題が起こっていないことを知らせることが可能です。
吹き出しマークが付いているのは事前に入力しておいたメッセージを決められた連絡先に送るためのボタン。これを押すだけで「今から下山」などのメッセージが送信されます。
端末の左側、カバーの下には「ヘルプボタン」があり「命に別状はないけれどトラブルが発生した」というメッセージを送るために押すためのもの。このボタンを押すと、何かしら問題が起こっているのだ、ということを事前に決めておいた連絡先に知らせることが可能です。
右側にあるSOSボタンは人命に関わる緊急事態が発生した際に押すためのもので、このボタンを押すと専用の通信センターに緊急信号が送られ、位置情報をもとに判断された現地レスキュー機関に通報が行われるようになっています。
実際にSOSボタンを押すとどのように動作するのか、という様子は以下のムービーで見られます。
SPOT Satellite GPS Messenger How To Video: SOS - YouTube
なお、現在日本では同端末の販売は行われていないようですが、海外発送を行っているREIなどのオンラインショップからであれば入手することができそうです。
SPOT II Satellite GPS Messenger - Free Shipping at REI.com
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