3.11の都心における人の流動を光の流れで再現したら東京から光が消えた
2011年3月11日14時46分18.1秒に東北地方太平洋沖地震が発生しましたが、3月11日から翌日3月12日までの東京都における人の流動を携帯電話のGPSデータを元に光の流れで再現したムービーがYouTubeで公開されています。
混雑統計データ(R)による東日本大震災当日の人々の流動状況 - YouTube
3月11日、朝の4時すぎの人の流れはこんな感じ。画面は暗く、わずかに光の流れが確認できる程度。
6時になると少しずつ光の流れが見えてくるようになりました。
8時20分、ラッシュ時とあって光の量は最高潮に。
11時15分。ちょっと落ち着きました。
14時10分。お昼をすぎると少し人の流れが増します。
そして地震の起こった14時46分18秒から22秒経過後の14時46分40秒。この時はまだ特に変化なし。
14時48分。地震発生から2分経過し、この頃から光の流れが目にみえて弱くなっていきます。
14時50分を過ぎるとハッキリとしていた光の輪郭があいまいになり、地震発生前との差は歴然に。
そして15時をすぎると、光の流れは完全に停滞します。
夕方18時。まだ光の流れはほとんどありません。
23時になって少しずつ回復してきました。地震発生前はさまざまな方向に向けて光が動いていたのですが、この時点ではほとんどが外側に向かっています。
翌12日の午前3時。
朝の7時。地震発生から約16時間後、ようやくいつも通りの流れに戻りました。
これは東京大学の空間情報科学研究センターが行っている人の流れプロジェクトによって作られた映像。制作にはゼンリンデータコムの混雑統計(主にNTTドコモのGPS機能によって取得されたデータをもとに、個人が特定されないよう秘匿処理を行っている統計データ)が用いられました。
人の流れプロジェクト|可視化事例
http://pflow.csis.u-tokyo.ac.jp/visualization.html
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