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魚の泳ぐ水槽の水を掃除不要でキレイにしつつハーブも育つ「Aquaponics Kit」


本来ならただの汚れとして掃除する必要がある魚のフンを、ハーブの肥料として再利用し、同時に水を自浄することのできる水槽&プランターが「Aquaponics Kit」。キットにはバジルやミント、オレガノといったハーブの種の他、魚のエサなども付属しており、水と魚をプラスするだけですぐに栽培&飼育を始めることが可能です。

Home Aquaponics Kit: Self-Cleaning Fish Tank That Grows Food by Nikhil & Alejandro ? Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/2142509221/home-aquaponics-kit-self-cleaning-fish-tank-that-g

実際にキットを使用している様子は以下のムービーから見ることができます。




こちらがAquaponics Kit。幅25cm×高さ28cm×深さ15cmです。


プロジェクトを行っているのはBack to the Roots社のNikhilさんとAlejandroさん。


Aquaponics Kitはタンクの水を浄化しながら植物を育てる、水槽とプランターが一体化したもの。


魚を飼っていると、フンなどですぐに水が汚れてしまいます。


そこでAquaponics Kitはバクテリアによって栄養物へと分解された魚のフンをポンプで押し上げて、タンクの上に据え付けられたプランターの肥料にしてしまいます。


そうすることによって人工肥料を用いずに植物はぐんぐんと成長。


同時に植物が浄化した水はタンクへと戻されるため、水はいつもキレイなまま保たれるというわけです。


水槽は3ガロン(約11L)の水が入り、魚は3匹まで飼うことが可能。Aquaponics Kitはプラスチック、アクリル樹脂およびグラスから作られています。


植物のポットには土は入っておらず、石のみで栽培を行います。


キットの内容はタンクとガーデントップ、エアポンプ、植物用の石が入ったポット5つ、バジルやミント、タイムといったハーブの種のミックス、魚のエサとウォーターコンディショナー(水質調整剤)。


水と魚をタンクに入れ……


プランターをセッティングするだけですぐに栽培&飼育を始められる仕様です。


窓の隣、壁を背面にして水槽を置いておくことによって直射日光を避けながら植物が成長するのに必要な光を得ることができます。窓の側に置けない時は水槽に直射日光があたらないようタンクの背面にクリアパネルを設置し、日の当たる場所に置けばOKとのこと。


エサやりはプランター部分についている穴から行うことが可能。


Aquaponics Kitは現在商品化のために出資を募っている最中。50ドル(約4100円)の出資によって商品を1つゲット可能ですが、アメリカ国外の場合、送料として別途50ドルが必要になります。締め切りは日本時間で2012年12月15日(土)16時59分です。


なお、このプロジェクトを行っているBack to the Rootsは自分の部屋で10日待てばおいしいキノコがお手軽に収穫できる「Mushroom Kit」を作っているのと同じ会社。こちらはコーヒーの絞りかすからおいしいキノコを作るというアイデアですが、今回は通常ならムダとなってしまう魚のフンを肥料として再利用し、ハーブを収穫するシステムを作り出したというわけです。

自分の部屋で10日待てばおいしいキノコがお手軽に収穫できる「Mushroom Kit」 - GIGAZINE

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in 動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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