2012年12月05日 11時05分モバイル

スマートフォン市場でWindows Phoneのシェアが2016年には10％超に増加すると調査会社が予測

調査会社IDC(インターナショナル・データ・コーポレーション)が、2012年のスマートフォン市場シェアと、2016年の市場シェア予測を発表しました。同社は2011年に「最後発のWindows PhoneがiPhoneを抜き去る」という2015年シェア予測を行いましたが、さすがにそこまではいかないものの、やはりWindows Phoneのシェアは大幅に増加し、10％以上に達するとみています。

Worldwide Mobile Phone Growth Expected to Drop to 1.4% in 2012 Despite Continued Growth Of Smartphones, According to IDC - prUS23818212
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS23818212

IDCによると、2012年の1年間で世界の携帯電話市場は1.4％成長。今年の出荷数は17億台で、ホリデーシーズンには記録的な数値のスマートフォン出荷が行われましたが、年間成長率で見るとここ3年間では最低の数値となりました。

2016年にはこれが22億台に拡大すると予想されており、その理由としては、世界的な不景気が携帯電話市場の伸びを鈍化させてきたものの、第4四半期にはiPhone 5やGalaxy S IIIといった注目のスマートフォンが登場し、、中国やその他高度成長新興市場へも安価なAndroid端末が供給されたことで、再び成長傾向にあると見られているため。

今後のスマートフォンOSのシェアは、やはりAndroidがリード。しかし、今後はパートナーを増やすことで、Windows Phoneもシェアを伸ばしてくると予想しており、BlackBerryの新プラットフォーム「BlackBerry 10」も市場に影響を与える可能性があると予測されています。

それらをまとめた2011年、2012年、2016年予測を並べたグラフがコレ。

Android：68.3％→63.8％(－4.5ポイント)
iOS：18.8％→19.1％(＋0.3ポイント)
BlackBerry：4.7％→4.1％(－0.6ポイント)
Windows Phone：2.6％→11.4％(＋8.8ポイント)
Linux：2.0％→1.5％(－0.5ポイント)
その他：3.6％→0.1％(-3.5ポイント)

ちなみに「その他」にはSymbian、Palm OS、Samsungオリジナルのbadaなどが含まれています。
なお、Androidは市場全体に対するシェアでいうと減少傾向の予測となっていますが、市場全体が拡大するため、CAGR(年平均成長率)で見るとプラスになる見込み。

2012年から2016年の年平均成長率を比較したものはこんな感じ。

Android：16.3％
iOS：18.8％
BlackBerry：14.6％
Windows Phone：71.3％
Linux：10.5％
その他：-100.0％

市場が拡大して、主要OSは全体的に年10％以上の成長、特にWindows Phoneは70％の成長をすると予測されています。一方、ノキアが2011年にWindows Phoneへと軸足を移すことを決定したことなどから、Symbianなど「その他」に分類されているOSはほぼ絶滅するとみられます。

なお、最新のWindows Phone 8搭載端末がいつ日本で発売されるのかはまだ不明ですが、マイクロソフトのWindowsPhone8公式サイトは更新されており、「Windows Phone 8X by HTC」「Nokia Lumia 920」「Nokia Lumia 820」「Windows Phone 8S by HTC」の4機種がラインナップされています。

電話 | Windows Phone (日本)
http://www.windowsphone.com/ja-jp/phones