取材

世界一周に必要な自転車とキャンプ用品にとことんこだわってみました


男の子ならプラモデルやミニ四駆を組み立てて、ゴツゴツと無骨とした外観に「カッコイイ」と目をキラキラさせたでしょう。それは大人になっても一緒で、遊びはスケールを増して、自転車を組み立てることもできます。フレームからパーツを選んで作り上げた自転車がアメリカ大陸を走っています。野外でキャンプするテントや、料理するストーブも自転車の旅には必要で今回は新調しました。旅を続けていくと、何にしてもこだわりがでてきます。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。日本一周で1年、世界一周で5年は旅をしています。その間にたくさん失敗しては勉強しました。そんな経験を生かして、新しい旅に向けて装備を整えました。今の時点における旅の自転車とキャンプ用品へのこだわりを紹介させてください。

日本から南アフリカまで自転車で走るのに3年かかりました。酷使した自転車はいろいろとガタが来ていたので、再出発のために全部を分解して新しいパーツで組み立てました。自転車も覚えていくと、自分で組み立てることができます。自分で組み立てた自転車が実際に走るなんて、これほど楽しいことはありません。

分解していきます。


細部まで分解した自転車。


フレームの錆が気になったので塗装してみました。本来ならちゃんとした方法があるみたいですが、今回はラッカースプレーで塗りつけただけです。


ホイールを組み立てています。


センターゲージで確認中。


こうして自分で組み立てた自転車をカナダに持ち込んで、アメリカ大陸縦断を始めています。

旅仕様の自転車は超重量級。前輪、後輪のサイドに2つずつ、フロントバッグ、荷台にデイバッグを積んでいます。


斜めアングル。


正面から。


◆自転車
・フレーム

サーリーのツーリング仕様のフレーム「ロングホールトラッカー」を使用しています。クロモリのフレームは柔らかく長時間乗っても疲れにくいです。比べるとアルミフレームは硬い感じがします。前輪と後輪の間の距離が長く、直進安定性に優れています。ダボ穴もたくさんついているので、キャリアやボトルゲージの取り付けも容易です。パーツはシマノがメインでマウンテンバイクのDeore、Deore LX、Deore XTを組み合わせました。

「SURLY」はアメリカのメーカー。


・駆動系

前3速と後9速の27速にしています。後10速も販売されているみたいですが補給は難しそうです。逆に8速は物足りない。チェーンは5000km以上、スプロケットやクランクギアは3万km位で交換しています。サイクリストはそんな使い方はしないでしょうが、チャリダーは徹底的に使い切る人が多いです。ハンガリーで友人に勧められて以来、SPDシューズを使い出しました。「怖い、危ない」と手を出さなかったのですがすぐに慣れます。ペダルと靴が固定されて、力が直接伝わるのでペダリングの効率が増しました。

クランクはホーローテックⅡです。このボトムブランケットの移り変わりも面白いですよね。


「踏面が従来より増した」という言葉にひかれてPD-A520のペダルを装着しました。片面SPDですが、海外だと街を抜ければ外すこともないので問題ありません。


SPDの靴は裏に金具がついていて、これがペダルと固定します。


リアディレーラーはDeore XTのM772。


チェーンによる傷防止のために、古いチューブとビニールテープでフレームを巻きました。


ジェル入りのサドルとサイクルパンツを履いているので、長時間漕いでいても問題はありません。


・ハンドル周り

走行時のポジションを増やす為に蝶ハンドルにしています。バーテープを巻いているので、ハンドルを握ったときもフィットします。走行中に握る場所を替えると楽です。ベストな選択は前傾姿勢も容易なドロップハンドルな気がしますが。

バズーカの蝶ハンドル。


自慢のバイク用ミラーで後方確認は万全です。アフリカのベナンでバイク用のブレーキレバーを手に入れ、ミラーを取り付けました。ミラーは転倒して割ってしまったので、ケニアで新調しています。バイク用のミラーの視野は広く、ミラー自体も丈夫でお勧めします。


GPSとスピードメーターを見ながら走っています。


スピードメーターとベルをつけたハンドルの取り付け部分を増やすミノウラのパーツ。旧型は持っていたんですが、新型はワンタッチになっていたので買い換えました。


・ホイール周り

シマノの「Deore XT」のハブ、サンリングルの「ライノライト」のリム、DT Swissの「チャンピオン2.0」のスポークでホイールを組みました。ハブは36穴が丈夫と聞きますが、トラブルとなったときに補給が難しいので32穴にしています。後輪の仕上げこそショップに任せましたが、自分で組んだホイールですのでやや不安です。前輪は均等にニップルを締めれば仕上がりますが、後輪はスプロケットが載っているため左右でテンションが違います。

超重量のチャリダーに応えるサンリングル「ライノライト」の幅広リム。


リムの穴はフレンチバルブだったのですが、拡張してアメリカンバルブも使えるようにしました。フレンチバルブは根元から折れることが多くて怖いんですよね。空気圧計も持っているので、空気圧は高めに入れています。空気がちゃんと入ってると走行も軽やかです。


タイヤはシュワルベの「マラソン」を使っています。重い荷物を運ぶのでタイヤの選択は重要です。ジンバブエで買った中国製のタイヤは一日で擦り切れました。良いタイヤは10,000km以上は持ちます。


ホイールの着脱は六角レンチを使用します。手間がかかりますがクイックリースだと盗難が不安で。


このように通常のクイックリースのレバーだと、工具なしでホイールの着脱ができます。ただ、これだとホイールごとロックしないと盗られそうですよね。


この自転車本体だけで13万円を超えていました。高いパーツは一つ5000円を超えてしまいますからね。フレームは中古で手に入れたので、新品だったらもっとしたかもしれません。こだわりだすと、どんどんお金がかかります。

・キャリア


自転車に荷物を載せる骨組みがキャリアになります。世界一周を始めた際には日本製の日東キャンピーを前後輪に使っていました。ですが、これが折れて折れて困りました。折れたら自動車修理の工場を探して溶接してもらいます。途上国ならそこまで費用はかかりません。

前キャリアはドイツ製のチューブスを使っています。折れて折れて溶接を重ねた日東キャンピーをドイツで新調しました。世界を旅するチャリダーの多くが使っていることもあって、トラブルも起きていません。


後ろキャリアは旅立ちから日本製の日東キャンピー。後ろキャリアにはあまり負担がかからないのかトラブルになっていません。


キャリアには蛍光テープを巻いて、夜間でも目立つようにしています。


同じようにリフレクターも何ヶ所か取り付けました。


・ボトルゲージ

現在は自転車に8個のボトルゲージを付けています。工具を入れたツールボックスだったり、洗濯用の洗剤を入れたボトル、調理ストーブのガソリンボトルと、用途は水だけじゃありません。水にしても1.5Lのペットボトル、魔法瓶、耐熱性のボトルとサイズが違います。飲み水だけではなく、手を洗うための水も必要でボトルを分けています。

ミノウラの1.5Lのボトルゲージは大容量の水を運べます。トピークにも同様のボトルゲージがありますが、キャップを固定する部分が弱くて壊れました。これも海外で多い2Lのペットボトルにも対応してくれると言う事は無いんですが。


サドルの後ろにもミノウラのアダプタをつけて、2つボトルゲージを付けています。


1Lのボトルゲージもあると便利です。現在は1Lの魔法瓶を挿しています。昔はモンベルの1Lの耐熱ボトルを挿していました。


後輪ホイールの近くにあるボトルゲージは結束バンドで固定。左上のボトルゲージは余っているダボ穴を利用しています。


ハンドルにも一つ取り付けました。これで走りながら水の補給ができます。


このような市販のパーツを使って、ボトルゲージの取り付ける場所を増やしました。


・バッグ

ドイツ製で完全防水のオルトリーブに揃えました。以前に紹介した海外通販で購入しています。バッグの着脱がワンタッチでできるのは素晴らしい。ただ、全部の鞄を一回り小さくしたので、荷物がパッキングできません。以前に使っていたオーストリッチの特大パニアの大容量が恋しいです。オルトリーブになって雨には強くなったのですが、外ポケットがないのは融通が利かないというか。それでも、このオルトリーブ一式を工夫しながら最後まで走ります。

前は灰色の「フロントローラークラシック」


後は黒色の「バックローラークラシック」、識別しやすいように前後で色を変えています。


左右でも蛍光テープを巻いて識別。


フロントバッグは「アルティメイト5」の8.5L。


通常の取り付けパーツだと干渉するため、蝶ハンドルには延長パーツが必要でした。


ステムの後ろにトピークのミニケースはチャリダー友人の真似です。行動食と日焼け止めを入れています。


サドルバッグには予備のチューブを入れました。常に自転車に取り付けているので、ホイールのチューブに問題が起きても交換できます。


・旗

車からもよく見えるように荷台に旗を立てています。これを挿していると風向きが簡単に分かります。旗を立てると自転車旅行者という雰囲気が出てきませんか?お気に入りの装備の一つです。


旗の支柱をキャリアに巻きつけたホースに突き刺して固定。


この旗は古いテントのポールを使っているので折り畳めます。そうでないと、宿に入る際には邪魔です。


・スピードメーター

キャットアイ様からサポートを頂いた「CCRD400DW」を使っています。以前に使用していたCC-MC100Wと比べると電子機器の近くでも誤作動することがなくなりました。ボタン操作も変わって、間違ってリセットすることもありません。ブランケットにもしっかり固定されるようになったので、ふとした力がかかって落とすこともないでしょう。


CCRD400DWではスピードだけではなくてクランクのケイデンス(回転数)も測っています。実際のスピードと力の加減が数値化されて役立っています。あまりトルク(負荷)をかけずにペダルを回して進みます。


・ヘルメット

オージーケーカブト様からサポートを頂いた「REGAS-2」を使っています。ヘルメットを「めんどくさい」「かっこ悪い」という人もいますが、道路上は常に危険と隣り合わせです。実際に自分もケニアで波打った路面に車輪を取られて転倒しました。気がついたら人だかり。立ち上がろうとしても、めまいがしてよろつきます。ヘルメットにはひびが入っていました。こういうこともあったので、自分にはヘルメットが絶対に必要です。

軽くてしっかりしたヘルメットは長時間着けていても不快になりません。


後方に100円ショップの点滅ライトを取り付けました。


・工具

タイヤレバー2本、ゴムのり、パンク修理のパッチ、10mmのスパナ、プラスドライバー、六角レンチをツールボックスに入れて、すぐ取り出せるようにボトルゲージに挿しています。10mmのスパナはリアキャリアに、プラスドライバーはブレーキやディレーラーの調整に使います。


六角レンチはアメリカの自転車工具メーカーの「パークツール」です。安い六角レンチだとネジ穴を潰してしまいそうで……。6mm=サドル、5mm=クランク、ステム、4mm=ボトルゲージ、3mm=SPDペダルとこの4つが大切です。


ニップル回しとチェーンカッターは交換が必要になったときに、クランク外しは飛行機で輪行する際にクランクごと外します。薄型スパナを数枚はフリーハブを開けたり、ミラーを固定するナットを締めたり、スプロケット外しは特殊工具なので念の為に持っています。


この鍵をメインに使っています。「盗れるものなら盗ってみろ」と荷物満載のときは安心しています。それでも、盗られたケースを知っているのでちゃんと鍵はしましょう。買い物で空荷のときは、ちゃんと支柱か何かにくくりつけています。


カナダは自転車の盗難が多いと聞いて、予備にもう一つ購入しました。


こちらもキャットアイ様からサポートを頂いたライト類。夜走るつもりは無くても、寝るところがみつからなければ走らないといけません。


こうした荷物満載の自転車で旅をしていると「どのくらいの重量になるんだ?」とよく聞かれます。測ることもめったになく、気にもしないので適当に答えていましたが、カナダにて答えが見つかりました。

道脇に重量計を発見。


60kgになります。


◆テント

アライテント様からサポートを頂いた「TREK RAIZ2」を使っています。2~3人用で間口210cm、奥行150cm、高さ110cmという大きさです。一列に荷物を並べて、もう一列にマットを敷いて寝ています。高さもあるので、中腰でズボンを履き替えることも可能です。これよりも小さなテントもありますが、長い旅になるので快適さを重視しています。

テントを建てるとこのような形です。


テントの張るときはグランドシートを敷きましょう。水が入ってこないように、穴が開かないように、そして寒さ対策にもなります。ブルーシートを加工して、ちょうどいいサイズにしました。


テント内部にはゴム紐を張っています。ハンカチを置いて手を拭いたり、広げた袋をぶら下げたりしています。ごちゃごちゃしてしまうテント内ですから、頭上のフリースペースは上手に使いたいものです。


フライシートの入り口に洗濯ばさみを使うと簡単に開け閉めが可能。


テントのファスナーには南京錠をつけています。無かったら心配になるので、あった方が安心できます。


テント本体とフライシートを色で識別できるようにしました。入り口を合わせて被せればいいのですが、風が吹いてたり暗かったりするとうまくいきません。でも、こうしておくと装着が非常に簡単です。


テントのポールはマジックテープで固定。


テント本体やフライトシートを固定するペグにカラビナロックをつけました。蛍光テープを巻きつけたのは、無くしてもすぐみつかるように。何度かゴムの張力でどこかに飛んでしまい紛失しました。もっと派手な色のペグも作ってください。


だから今回はカラビナロックで繋げてみます。これなら無くなることはないでしょう。


テントを張ったらマットを敷かないと眠れません。インドネシアの百貨店で手に入れたマットをずっと使っています。寝心地に不満はないのですが、これだけで一つの荷物になってしまい煩わしいので、折りたためるエアー式のマットにするべきか悩んでいます。


そしてもう一つ、テントの出入りで必要になるのがサンダル。いちいち靴を履くのは面倒です。走行にSPDシューズを使っているので、街歩きもこのサンダルです。寒くなった秋のヨーロッパでも一人サンダルでういてました。


◆調理ストーブ

モチヅキ様からサポートを頂いた「MSRのウイスパーライト」を使っています。2002年の日本一周の時から世界一周を見据えてこのストーブを使えていました。自動車用のガソリンが燃料になるのでどこでも補給ができます。自動車用のガソリン(赤ガス)を使うと煤が出てノズルが詰まりますが、ストーブの構造事態がシンプルですので、自分で分解してクリーニングをすれば簡単に復活します。今回は新調しましたが、日本一周に買ったウイスパーライトは10年も使っていました。このウイスパーライトか火力調整のできるドラゴンフライが人気です。調理の際の轟音さえなければドラゴンフライも考えますが、自分は軽量と静音を選んでウイスパーライトにしました。

ウイスパーライト本体。


夕食の調理と朝のコーヒーという使い方をして、600mlの燃料ボトルで1週間を目安にしています。


カナダで手に入ったホワイトガソリン(白ガス)で燃焼中。


ノズルが詰まっては分解してクリーニング、真っ黒になっても動き続けてくれた初代ウイスパーライト。2002年から10年過ぎても現役でした。


調理にはエバニュー様からサポートを頂いたチタンコッヘルを使っています。ご飯、パスタ、スープとこのコッヘルを一番使っています。


取っ手が外れやすくなって針金を巻いて補修。2006年の世界一周の初めから使っているお気に入りのコッヘルです。


アメリカの牛肉を豪快に焼きたくてフライパンを手に入れました。ディスカウントストアにある平凡なフライパンですが、フッ素加工がしっかりしてあって旅では便利なんですよね。厚底にしたので汁物にも対応できます。


包丁とまな板も用意しました。宿にある包丁は切れないので、自分用があった方がいらいらしません。特にオーストラリアでは苦労した記憶があります。


お湯を沸かして魔法瓶に入れたら、いつでも熱いコーヒーを飲めます。以前は0.5L を使っていたのですが足りなくて、1Lの魔法瓶を新調しました。象印と日本製が一番です。中国製の魔法瓶は保温時間が短かったり、飲み口のパッキンが取れて漏れたりと大変でした。


調理ついでに紹介したいのが電熱湯沸し棒。電気があれば、簡単にお湯を沸かせます。ゆで卵やラーメンなど簡単な調理にも重宝します。日本では見かけませんが、100円もしない値段で売られています。


◆寝袋

モンベル様からサポートを頂いて購入した「スパイラルバロウバッグの#3」を使っています。寝袋は羽毛か化繊の選択になるのですが、扱いが容易な化繊にしています。旅では最低でも0度前後を快適に眠るのが基準です。0度以下の寒い中を走っても大変なので季節を選びます。といいつつ間に合わなくて震えていますが。その時は重ね着したり、何かしら工夫して乗り切ります。羽毛の方が軽くて暖かいのですがどうなんでしょうか?化繊しか使ったことがありません。

化繊でもメーカーの寝袋はいいです。同じ気温でもオーストラリアで量販店の寝袋を使っていた友達は寒そうでした。


新調した寝袋は快適です。北米は寒い季節のスタートとなったので、寝袋カバーも持っていってます。


寒かったイランでは市場で綿を購入して寝袋の中に詰めていました。


同じくイランで断熱材を手に入れて、マットの下に敷いてました。


◆その他

精密ドライバ、万能ボンド、ホッチキス、はさみ、空気圧計、ペン型オイル、スティックのりといった作業道具セット。


何かしら補修や工作が出てきますので、裁縫道具も充実しています。


マイバッグ。宿について街を歩くときはこのバッグを使います。口にファスナーがあると落とす心配がいりません。


100円ショップでトゲトゲボールを発見しました。疲れた体をほぐします。かつてタイでみつけてアフリカまで使っていたのですが、どこかで紛失してしまいました。今回は無くさないように気をつけます。


こうして装備をこだわっていくのも自転車旅の醍醐味の一つです。突き詰めていっても、終わりは見えそうにありません。今でも少しでも便利に、快適に、効率よくなるように何かしら考えています。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
)

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in 取材,   乗り物, Posted by logc_nt

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