ソフトバンクが2012年12月15日にテザリングを前倒し&速度制限を他社レベルへ


ソフトバンクモバイルがイー・アクセスと経営統合して基地局を3万局まで増やすことになり、それに伴ってテザリングの日程を前倒しにすることを発表しました。

「テザリングオプション」の提供開始日変更について | ソフトバンクモバイル株式会社
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2012/20121001_01/

以前は2013年1月15日


それが2012年12月15日に。


また、速度制限を他社と同じレベルにするそうです。


今日から速度制限は各社共通レベルになる、とのこと。


経営統合について


この金額について「払いすぎではない」と認識している、と言っています。ソフトバンクへのシナジー効果がある、と。ソフトバンクの株主から見ても決して悪い経営統合ではないと見なしているそうです。


そしてこれが経営統合の想定額の内訳


また、「イー・モバイル」のブランドは残して、ソフトバンクモバイルとイー・モバイルの「ダブルエンジン」で行くそうです。


基地局も同じメーカーをイー・アクセスもソフトバンクモバイルも使っているので設備投資が抑えられる、と。


そして「4+3=2」、なんなんだこれは、と。


今まではこうだった


しかし経営統合で……


2位へ。だから「4+3=2」。孫正義いわく「3位はイヤだ!」とのこと。


累計契約数は今まではこうだったが……


ついに逆転へ


2010年時点は2725万回線


4000万回線構想


今年度中に達成へ


LTE


両社共に日本のブロードバンドの開拓者


固定回線のブロードバンドの開拓から、モバイルブロードバンドの開拓へ


そしてナンバーワンへ


最後のシメとして、孫正義いわく「志を共にする同志が誘導して真の同志になる」そうです。


ぺこり


イー・アクセスの代表取締役の千本 倖生(せんもと さちお)登場。


これまでソフトバンクモバイルはイー・アクセスにとって一番大切な顧客でありつつ、競争を続けていた。そして今後のイー・アクセスの成長についていくつかのオプションがアリ、孫正義から熱意のある提案をしてもらい、各社からも提案があったが、いろいろ考えた末に、DNAが一番似ている、組織的な会社ではなくゼロからリスクを取って志を持って挑戦するという点が共通していて、さらに世界的に最も優れている1.7GHzのLTEとiPhone5のテザリング、それらが合致すればおそらく我々が自ら自分の力だけで成長するよりもはるかに高い価値を生み出すことになるのではないかという結論になったそうです。

今日の昼過ぎの緊急取締役会で、「これが最良の選択である」ということになり、午後にサインし、ただいま発表している、という次第。

これでイー・アクセスはソフトバンクモバイルの子会社になり、徹底的に日本の革命の道というものを押し進めていきたい、と。夢を共有してソフトバンクグループの一員としてナンバーワンの地位を目指して全力を挙げて取り組んでいきたい、とのことです。


◆質疑応答


・フリーランスのイシノ:
新たにイー・アクセスは700MHzで持っていたはずだが今後はどう活用するのか、経営統合で700と900を持つことについて

・ソフトバンクモバイル孫正義:
これで日本のキャリアは3つに編成され、800MHzを15×2の幅を持っている。ソフトバンクモバイルは残りの10MHzを電波の地上げのようにして今まで使っているところから譲り受けることをしなくてはいけないが、我々は5しかもっていない。900MHzで5。ドコモとKDDIは10メガずつあって、ソフトバンクとイーモバイルは一緒になってやっとそれでイコールフッティングよりも少し足りない。それを5だけにしておきなさい、イーモバイルの10についてはギブアップしなさいというのは公平性の観点から公平ではないと思う。

・NHKのヤスイ:
今回の統合、LTEの状況の改善は大きなテーマだが改めて今回の統合の主目的、それはLTEが考えのきっかけなのか、いつ頃からすすめていたのか?もう一点、経営統合でなくても実現可能だったと思うがあえて経営統合に踏み切った考えは?イー・アクセス社長について、従来の事業との統合もあり、今後どうするのかという点。

・ソフトバンクモバイル孫正義:
当然のことながらLTEは3年、4年前から検討して準備していた。黙して語らずだったがiPhone5のデビューに合わせてこれまで準備してきたものを発表した。今までに合わせて1.7GHzのLTEができるのは大変大きい、我々のグループと一緒にやりましょうという思いが大きくなった。今の時期になったのはLTEがこれから大きく花咲くと思ったから。これからの業務提携というのは今まででもできたが、より深い統合をしないとユーザーに快適なデータ通信ネットワークを提供できない、それをするには企業の経営の根っこまで信頼が入らないといけない、ユーザーにとっていいサービスを提供できるのはこういう形態だと判断した。

・イー・アクセス千本:
いろいろ話し合って議論してシナジー効果をディスカッションしているときにスピード感がものすごくイー・アクセスと合っていた。それは本当にスポーツカーでわーってやってこんなに進んでいるの、と。いろいろな議論をして疑問を解明して合意に至る、と。ソフトバンクとうちとのディールがうまくいった要因。ネットワークの統合はおそらくLTEがこれから巨大なマーケットに成長していく。そのときにあたって我々の持っているネットワークが孫さんが要求しているテザリングに一番フィットして全体のシナジー効果が最大値で提供できる組み合わせだと考えてもらっていい。

・テレビ東京:
iPhone5の発売はイー・アクセスとしてあり得るか?孫正義に対して、iPhone5登場直後はau有利だと言われていたが、iPhone5競争が原因か?企業統合を変えるiphone5についてはどうか?

・イー・アクセス千本:
iPhone5をイー・アクセスが売るには問題がまだある。代理店とかを使ってソフトバンクと取り扱うというのは大いにあり得る解だと思う。

・ソフトバンクモバイル孫正義:
iPhone5が経営統合に大きな影響を与えたのかというのは「イエス」、ひとことでいえばそういうことです。前々から親しくしていて尊敬していましたし深い経営の関係になりたいという思いは持っていたが私が腹をくくったのは、テザリングについて「やりましょう!」と言ったその瞬間です。前の晩に検討しますと答えて、その翌日です。記者会見をしてその日にその場でもうコレはイー・アクセスと経営統合して構造的にテザリングを受けても成り立つ構えを作らないと、やる気だけでネットワークを倒すわけにはいかないというのがあった。最終的な引き金はそこ。

・テレビ東京:
iPhone5という端末の存在は大きかったのか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
はい

・日経:
(孫正義に対して)ソフトバンクからauに流れているユーザーを呼び戻すためのさらなる策はあるか?(イー・アクセスについて)一度は提携を解消しているのに今に至る経緯は?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
長く健全な競争をしていかなくてはならないがそういう中でiPhone5、特にテザリング問題について後手に回ったというのはあるがそれはネットワークのトラフィックを増やしたらそれを受けるだけの構えがないというのがあったから。今回の合意で一気にできるようになったのでこれからもよりよいサービスができて、積極的なソフトバンクだということで次から次へと施策を実施していきたい。詳細はこれから。

・イー・アクセス千本:
解消はしていたがiPhone5が大変な武器として出てきて、1.7GHzというバンドも健全に作っていきたい、テザリングについてはポケファイのころからやってきていて、ソフトバンクとのシナジーができるのであれば今このときが我々の企業価値を最大にしてくれるタイミングだろうと思った。

・日経:
KDDIの基地局は少ないと?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
KDDIも立派な会社だから立派にやっていくはず。外からとやかく言うことではない。

・日経:
プラチナバンドについて1.7GHzで、900MHzの立ち退きのスケジュールは?900MHzの残りは将来的にLTEで使うのか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
プラチナバンドはコレはこれでへ移行して全国で一気呵成に立ち上げていっている。世界の常識の中で言えばこんなに短期間で立ち上げるのは驚異的なスピード。世界中に機器を提供しているメーカーから建設ラッシュのスピードは世界に類を見ない、例を見ないと言っている。それに合わせてLTEを同時並行、さらにイーモバイルのLTE、もう日本は基地局の建設ラッシュ、基地局建設バブルということで日本が景気の悪い中で雇用が足りない、人さえいれば注文が増やせるぐらいの状態。900MHzについては5MHz幅しか使えないので音声を優先してまずは電波が到達するというエリアにして、5MHz、10MHzといずれ広がっていく、そうすると当然、それらをLTE扱いにしていく。

・イー・アクセス千本:
ヨーロッパがずっと景気が良くない、アメリカもLTEダメ、中国もダメ、世界の中で日本がLTEが最高に伸びてる。そういう中で我々と孫さんがそういう競争をさらに加速化して、大きな原動力の一つになると私も思っている。

・Q:
先ほどのプレゼンの中でテザリング1ヶ月前倒しがあったが、前倒しの12月というのはイーモバイルから使っていって、ソフトバンクモバイルのはどうなのか、と。それと楽天との業務提携はどう影響するのか。

・ソフトバンクモバイル孫正義:
テザリングは2.1GHzのLTEが開局しているがこれをベースにテザリングは12月15日から始める。イーモバイルの1.7GHzがいつからできるかは、CSfallbackをいつからできるようにするのか、というのに左右される。イーモバイル側とソフトバンクモバイル側と、アップルに我々が扱う中に1.7GHzのファイルを入れなければならないという手続きについてのすりあわせがある。今日まで両社の経営統合についてアップルに入っていないのでこれから詰めなくてはならない。おそらく来春になるが、できるだけ早くこれから両方の基地局メーカー、アップル、我々の技術、それでこれから話し合いが始まる。

・Q:
iPhone5のユーザーは何かダウンロードが必要になるか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
これからアップルと話を詰めてどういう方法でやるかはその後になる

・イー・アクセス千本:
楽天との関係は、三木谷さんとも話したがこれからも変わらない。エリアが広くなるので楽天とはより良くなる。その他のパートナーとの関係も現状維持でもっといい状況に持っていきたい。

・日経新聞オオニシ:
これまで順有利子負債を急ピッチで削減してきたが株式交換を選んだ理由を財務戦略と絡めて教えて欲しい。今回の株式交換でのれん代はいくらになってどれぐらいの期間で償却していくのか。

・ソフトバンクモバイル孫正義:
負債については当面ゼロを目指すのを転換する、とは言っても負債が増えないように今回お互いに株式交換がベストだと合意に至ったため。もちろんイーモバイルさんの負債はソフトバンクに連結される。負債は一時的に増えるが、フリーキャッシュフローから考えると十分健全。のれんについては両社の会計部門とのすりあわせを一切していないのでこれから詰める。

・フリーランスのヒダカ:
4000万人獲得コストを見積もったらしいがブロードバンド専業ユーザーで音声通話をメインで持っているユーザーと比べると流出しやすいと思うがそこはどう見ているのか?既存のイーモバイルのユーザーについてデータ通信専用ユーザーがほとんどで、今のイーモバイルユーザーにはメリットがあるのか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
データ通信ユーザーはデータ通信だけしかやっていないかというとそんなことはなくて、イーモバイルユーザーは先進的なユーザーが多い。その中でイーモバイルのスマホではないが他社のスマホを使っている比率はかなり高いと思う。そのお客様こそ最もスマホユーザーに適した属性でアリ、ソフトバンクのユーザーでなくても我荒れ野追加のいろいろなバンドルパッケージをオファーしやすい、課金を持っているところにこれからバリューパックとかのオファーがしやすい。本当はそういう価値もあるが最低限1ユーザーあたりの獲得コスト、3万円あたりをみているが、そこにビジネスチャンスがあり、価値は高い。解約率もいい成績をしておられると認識しているので高く評価している。現状のイーモバイルユーザーにとってもソフトバンクのiPhoneだとかのサービスが受けやすい。2年縛りとかは他社もしているし、世界的に2年契約が多いのであって、ソフトバンクの変なサービスということではない。

・ケータイWatchのツダ:
基地局ネットワークを共用すると言うことだが、メーカーが同じというのは将来的なものを見据えたのか、たまたまなのか。イーモバイルという名前を残すと言うことだが、ソフトバンクとのサービスの切り替えとかは?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
基地局は偶然、たまたま。世界的に最も良くて、価格に対する性能が最先端を行っているという条件で行くと結果的に同じで、お互いに見る目があるなぁ、と。ブランドについてはウィルコムが純減だったのが純増になって過去最高の500万で黒字になった。ウィルコムのブランドが好きでそこのサービスが好きでそれを高く評価しているユーザーが多く居るので残している。同じようにイーモバイルのブランドが好きで高く評価していろいろなサービスや製品が出てくるのを楽しみにしているユーザーを尊重したい。

・日経カネコ:
5万2000円でなければ売らなかったのか、と。あるいはもっと実力よりも高く評価してもらったという理解なのか。もう一点はアクの強い方が孫さんの下に入って今までどおりできるのかな、と。そこのはらづもりを。

・イー・アクセス千本:
もともと私どもの直近の株価に対して我々は不満でした。2年ほど前は7万、8万だったが、1万2000円ぐらいになっていた。今回の株式交換は我々の株主に対して一つのソリューションを与えられたのではないかと。まぁ1万5000円は妥当な値段だな、と。経営統合後のソフトバンクグループの中でどう生きるかはなってみないと分からない。孫さんを見ていると、ウィルコムなどを見ていると言ったことはきちっと守っている。従業員のフィードバックを聞いていても。我々の社員がソフトバンクグループの中に入ってわくわくできる生活ができるように孫さん一つお願いしますよと契約の中に入れています。

・日経コミュニケーション:
1.7GHzについて、イーモバイルさんは最大10メガのLTEシステムを運営しているが、ソフトバンクと統合して15MHzへのマイグレーションをし易くなったかと思うが、スケジュールは早くなるのか?総務省の方でさらに5MHz追加というのはソフトバンクグループで狙っていくのか?ソフトバンクのメイン周波数は1.7GHzなのか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
LTEを少しでも早く、たくさん広めていく。LTEという言葉が何回出てきたのか、と。これほど多く使われた会見というのはないのではないか、LTE元年と言ってもいい。LTEが本格的にスマホの中に入って大々的に活用される今年がその元年だと思っている。可能な限り大きく広めていこうと思っている。

・イー・アクセス千本:
残りのスロットはどうしても獲得したいと強く思っている。

・週刊ダイヤモンド:
イー・アクセスは700MHzについて設備投資計画を出したが変更点は?ソフトバンクは新しい周波数にどれぐらいの価値を見いだしたのか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
あくまでも経営統合なのでイー・アクセスとして許認可を得て行っている、我々と統合されてそれがより大きく使われる、より多くの人々に活用される、それはいいことだと思う。今回のようにLTEについて健全な競争をしているというのがもし700MHzがKDDIとドコモのみであればこれは決して健全な競争ではない。経営統合されることでより大きくなってより早まると言うことはあっても減ると言うことは一切考えられない。いい意味でポジティブにさらに大きく拡大されていく、と理解してもらっていい。

・週刊ダイヤモンド:
シナジーの中でどれぐらいか?

・ソフトバンクモバイル孫正義:
金額としては入っていないが、金額で700MHzに払っているわけではないが、それを最大限イコールフッティングの中で活用して雇用を増やしてユーザーにとってLTEライフがより快適になるように全力を尽くしたい。

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in モバイル, Posted by darkhorse