破れたトランプを本物と間違うほどリアルに描くプロセスを公開したムービー
うまく絵を描けるようになりたい時の近道は絵の上手な人の技を盗む、ということですが、4つに破られたトランプをそっくりそのまま鉛筆やペン、絵の具で再現するプロセスの一部始終を映したムービー「Realism Challenge #3: Playing Card」がYouTubeで公開されています。完成後の作品はどちらが本物のトランプか、一見するだけでは見分けるのが困難な仕上がりになっており、絵を描く人にとっては、かなり参考になるはずです。
Realism Challenge #3: Playing Card - YouTube
紙の上に置かれたのは何の変哲もないトランプ。
これを……
ビリビリと破いていきます。
こんな感じで四等分してしまいました。
その隣に定規で線を引いていきます。
横線も。
まず、定規で引いた線に沿って鉛筆でトランプの輪郭を描いていきます。
内側の枠も定規で描きます。
キングの「K」が描き終わると、絵柄に取りかかります。まずはクローバー。
キング自体も実に細かく描き込んでいっています。
次に着色。まず、トランプの黄色の部分を全部塗ってしまいます。
次は赤。
今度は黒の着色をしていきます。鉛筆で枠の部分をなぞり……
キングの輪郭もクッキリしてきました。
細かな模様も描き込んでいきます。
続いて、黒い部分をペンで塗っていきます。キングの「K」や……
クローバーや衣装など。
王冠の模様もプラス。
余分な線を消しゴムで消していって……
指で紙面をこすり、うっすらとトランプについた陰を再現します。
トランプの端に濃くできた陰は、鉛筆で表現。
続いて、紙面上に落ちたトランプの影を水彩絵の具で塗っていきます。
4つに分けられたトランプの、各部分に影を追加。
もっと影の濃いところは、鉛筆と定規を使ってしっかりと。
ホワイトの絵の具でハイライトを入れ……
最後に、一番濃く見える影を、クッキリと絵筆で描き込みます。
完成。
このムービーでトランプを描いているのはイラストレーターのMark Crilleyさん。Markさんはさまざなタッチのイラストやコミックを手がけており、学校などで絵の講師も務めているそうです。
なお、Markさんが絵を描くプロセスを公開したムービーはYouTubeの公式チャンネルで多数公開されています。
https://www.youtube.com/user/markcrilley/videos
他にも、以下のムービーが代表的です。
How to Draw a Realistic Eye (Time Lapse) - YouTube(791万回も再生されているリアルっぽい眼の描き方)
How to Draw Manga Eyes, 4 Different Ways [RE-UPLOAD] - YouTube(477万回も再生されたマンガのあの独特な瞳の描き方4パターン)
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