ハードウェア

「アメーバピグのサーバ(仮)」を入手することに成功、じっくりと調べて撮影してみた


サイバーエージェント社が運営する「アメーバピグ(Ameba Pigg)」はアバターを作成してチャットやゲームなどを楽しむことができるサービスで、利用者数は1000万人以上と日本では有数の巨大サイトとなっています。

アメーバピグ|無料で遊べる!自分そっくりキャラで楽しもう!


今回はGIGAZINE読者の方から「某オークションサイトでサーバ部品を購入したところ、どうもアメーバピグで使われていたっぽい痕跡がある」というタレコミがあり、実物を送ってもらうことができたので隅々まで写真に収めてみることにしました。

ダンボール箱が到着。


緩衝材にくるまれてサーバーマシンが入っています。


中身は全部で5台。


基本的なパーツ構成はほぼ同じで、透明なアクリル板の上に電源とマザーボードが配置されています。


裏面はこんな感じ。


アクリルボードには「2」や「4」といった数字が書かれた荷札が付けられています。


さらに「PIGG」「WAP21」と書かれたシールが付いているものも。この表示の存在がきっかけで今回タレコミをくれた読者の方は「ひょっとしてこれはあのアメーバピグのことなのか?」と思うようになったそうです。


こちらは「pigg-chat38」。


「pigg-info03」と書かれています。


◆本物のアメーバピグサーバーなのか検証してみた

で、実際にアメーバで使われていたサーバがどんなものなのか?というのは以下のブログを見れば確認可能。

アメーバを支える自作サーバのいままでとこれから|サイバーエージェント 公式エンジニアブログ


上記のページにあるマシンの写真は以下の通り。ちなみに、これは同社のサーバエンジニアの方が自分で撮影してブログで紹介しているものです。


本体の隅に「NDJ00214」と書かれたラベルが貼り付けられているのを発見。


そして今回、GIGAZINEが入手したマシンはこんな感じで、パーツ構成などは同じです。


ラベルの番号も完全に一致。


100パーセント同じものだとは断言しきれませんが、ここまで外見が同じであれば同一マシンであることはまず間違いないので、サーバを入れ替えた後に古いマシンが中古業者か廃棄業者に渡り、オークションを経て購入者の手に渡ったのではないかと考えられます。

◆部品の詳細

メモリスロットはこんな感じ。


CPUソケット。


電源はニプロン製のPC12U-200P-X2SHを搭載。


メモリはトランセンド製 2G DDR2 800 DIMM、タレコミしてくれた方によると「メモリは購入時に一組だけ刺さっていたもの」とのこと。


CPUはインテル製のCore 2 Quad Processor Q8400(2.66GHz)。


◆組み立ててみた

取り付け完了。


HDDも接続。なお、この部品はオークションで販売されていたものではなくタレコミをくれた読者の方が用意してくれたものです。


ひととおり必要なパーツを付け終わるとこんな感じ。電源と接続するとマシンを起動させることはできますが、OSのインストールなどは行われていないので使用することはできません。


これらが本当にアメーバで使用されていたサーバだったのかどうか、サイバーエージェントに連絡をして1週間ほど待ってみたのですが、今のところまったく回答を得られていない状態です。

なお、GIGAZINEにこの「アメーバピグのサーバ(仮)」が持ち込まれるまでの経緯をタレコミしてくれた方に聞いてみたところ、大体以下のような流れでした。

・5月末頃
開発中のウェブサービスを運用するためのインフラとして、安価に大量入手できるものを新・古問わず探し始める。

・6月初旬
オークションサイトにて動作未確認・ジャンク扱いだった電源つきマザーボードを発見、在庫を問い合わせたところ「ご希望台数をご用意できます」とのことだったので確認用に一台入札。落札完了、振込。

・6月某日
到着、開梱。粘着シールが剥がされたような跡に気づいたが、この時は特に気に留めなかった。動作は問題なし、パーツ取りのため解体。必要台数を確保するために出品者と直接交渉、保守分も含めてまとめ買い。残り7台、再入荷の可能性もあり、とのこと。

・6月中旬
到着。動作確認のため開梱作業を行うが、その際にほぼすべての個体にタグシールが貼られているのを発見。動作はすべて問題なし。作業中から気になっていたタグシールについて調べ始めたところ、サイバーエージェントのサーバそっくりなことに驚き、知人にそのことを熱弁するが半信半疑。

・6月下旬
ウェブ上の公開資料と同一のマウンタなどを取り寄せ、ネジ穴の合致を確認。

・6月末
注文数と実数が合わず再発注していた個体が届く。タグシールは剥がされていた。

・7月某日
サイバーエージェントのサーバ資料に掲載のあった個体と同一識別番号の個体を見つけて確信が強まり、思い切ってGIGAZINEにタレコミ、今に至る。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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