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スマートフォンのバッテリーの減りが早い原因はバグだらけのアプリ

By stannate

多機能なスマートフォンは非常に便利ではありますが、使い過ぎるとバッテリーの消費が気になるところ。しかしながら、実はバッテリーの消費が早い原因は別にあるという研究結果がパデュー大学の研究チームにより発表されました。原因となっているのは、スマートフォン上で動くアプリのプログラムコードのバグで、これがバッテリーの浪費をしているとのことです。

Apps Killing Smartphone Battery | Android Phones | TechNewsDaily.com
http://www.technewsdaily.com/4422-buggy-apps-killing-smartphone-battery.html



研究は、Android上で動く一般的なアプリを徹底的に調査して行われました。アプリを使用すると、普通はCPU・GPS・カメラなどが起動します。しかし、アプリのプログラムコードを丹念に調べてみると、多くの場合「no-sleep energy bugs」と呼ばれる、アプリを終了させてもコンポーネントが終了しないというバグが発見されたそうです。PC上では、アプリのような機能はほとんどの場合「起動」モードとなっているのですが、スマートフォンの場合は貴重なバッテリーを保護するために可能な限り「スリープ」モードになるようになっています。しかし、バグのあるアプリではそうならない、とのこと。

By pedro mg

バッテリーの負担となるのは、ダウンロードして入手するアプリだけではなく、元々備わっている機能である電子メールや、Google Maps、Androidのバックアップサービス、そして皮肉にもバッテリーを保護する機能であるはずの「パワーマネージャ」でさえ、バッテリーの浪費をしているそうです。そして、スマートフォンに最初からインストールされている「Facebookアプリ」もまた、バッテリーを大量に消費している、とのこと。スマートフォンのバッテリーの減る速度が速くなる原因は他にもあり、例えばK9Mailと呼ばれるAndroid用のオープンソースのメールクライアントはバッテリーを浪費します。

By patsun

「TechNewsDaily」はアプリのレビューやオススメアプリの紹介を行っている「Appolicious」のBrad Spirrisonと連絡をとり、スマートフォンのバッテリーの浪費に関して一体何が起こっているのかを尋ねたところ、「アンドロイドが多くのバッテリーを浪費させるのは真実です。しかしバグだけが原因では無いのです、多くのユーザーは多数のアプリケーションやプログラムを同時に起動すると、バッテリーの減りが早くなるという事実すら知りません」と言われたそうです。

By Johan Larsson

今回の研究はGoogleのOSであるAndroidのみで行われましたが、研究者によるとアップルのiOSおよびマイクロソフトのWindows Phoneでも同様の結果を得られる、とのことです。

By Yutaka Tsutano

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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