2012年06月06日 00時32分ソフトウェア

「Firefox 13」正式版リリース、リセット機能を搭載しスタートページなどを変更

スタートページのデザインの刷新・新しいタブページの導入・Firefoxに重大な問題が発生した時のリセット機能の搭載・GoogleなどのSPDY対応サイトの読み込み時間短縮・起動時間の短縮・メモリ使用量の削減などを行った最新版の「Firefox 13」がリリースされました。

次世代ブラウザ Firefox - 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ
http://mozilla.jp/firefox/

Firefox 13 リリースノート
http://mozilla.jp/firefox/13.0/releasenotes/

主な変更は以下の通りです。

新機能
・新しいタブを開いたときに、よく訪れるページをサムネイルで一覧表示するようにしました。
・漸進的な JavaScript ガベージコレクションを通じて、全般的なパフォーマンスの向上を図りました。
・既定のホームページから、ブックマーク、履歴、設定などを素早く簡単に開けるようにしました。

変更点
・SPDY プロトコルを初期設定で有効にして、対応サイトでのブラウジングを高速化しました。
・復元したバックグラウンドのタブを初期設定で読み込まないようにして、起動を高速化しました。
・スムーズスクロールを初期設定で有効にしました。

開発者向け
・ページインスペクタ、HTML パネル、スタイルインスペクタ、Scratchpad、スタイルエディタに合わせて 72 の改良を行いました。
・column-fill CSS プロパティを実装しました。
・ECMAScript 6 の Map/Set オブジェクトを試験実装しました。
・CSS3 background-position プロパティの拡張構文に対応しました。
・invalid 疑似クラスを form 要素にも適用するようにしました。
・CSS の回転を表すangle単位に対応しました。

◆スタートページ

スタートページの下部には、ダウンロード・ブックマーク・履歴・アドオン・Sync・オプション・以前のセッションを復元のショートカットボタンが追加されました。

スタートページに検索バーを配置している理由は、多くのユーザが画面右上にある検索バーを利用せず、ホームボタンから検索をしようとするから、とのことです。

◆新しいタブ

「新しいタブ」ページには、最近開いたページ・よく見るサイトが一覧表示されています。

これまで新しいタブを空白のページとしていた理由は、さっぱりとした新しい「シート」をユーザに提供するためでした。ただ、実際の空白ページには特に意味がなかったため、空白ページよりもユーザに役立つものを提供することを検討し、ユーザのタブの使い方を調査し始め、結果として、平均的なFirefoxユーザは毎日11個の新しいタブを開き、1つのタブにつき2つの固有ドメインへアクセスして7ページを読み込み、タブを閉じるか別のタブに移る前に2ページを読み込んでいることが判明。ユーザは新しいタブを何度も開いているものの、そこから少数のサイトへ戻る可能性が高いことがわかったので、｢Firefox 13｣ではよく見るサイトへ素早くアクセスできる機能を新しいタブ上で提供することになったそうです。

サイトのサムネイルを新しいタブに固定する場合は、サムネイルの左上にある｢このサイトをこの位置にピン留め｣をクリック。

サイトのサムネイルを削除する場合には、サムネイルの右上にある｢このサイトを削除｣をクリック。

サムネイルを移動させるには、サムネイルをドラッグ＆ドロップで移動可能です。

サイトのサムネイルを非表示にさせる場合には、右上の｢新しいタブを閉じる｣をクリック。

このようにサイトのサムネイルが非表示になります。表示させたい場合は、右上の｢新しいタブページを表示｣をクリックすればOKです。

◆リセット機能

Firefoxを初期状態にリセットする機能が搭載され、Firefoxのトラブルシューティング・相互サポートなどで解決できない重大な問題が発生した場合に、ブックマーク・保存されているパスワード・ページ表示履歴・入力フォーム履歴・Cookieを除く全てのデータと設定を削除し、初期状態に戻せるようになりました。

リセットする操作手順は、「ヘルプ」から「トラブルシューティング情報」をクリック。