デザイン

ペンギンが適温の卵を天気に基づいてころりんと出してくれる「Embracing Warmth」


零下数十度の南極で何も食べずに立ったままひたすら卵を温める皇帝ペンギンは「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」と呼ばれますが、そんな皇帝ペンギンの抱卵の様子にインスピレーションを受けたハンドウォーマーのコンセプトデザインが「Embracing Warmth」です。

Jaehwa Lee
http://www.yankodesign.com/2012/05/23/the-emperors-embrace/

皇帝ペンギンのオスは約65日もの間何も食べず、身動きもせず、冬の氷原上で身を寄せ合ってじっと卵を温めますが、Embracing Warmthはそんな皇帝ペンギンをモチーフにした、手だけではなく心までほっこりさせようというハンドウォーマーです。


皇帝ペンギンの全面にはディスプレイが取り付けられており、その日の日付、時間、場所、気温、天気、バッテリー残量などが表示されます。


バッテリー残量は首元のライトで一目でわかるようになっており、USBで充電可能。天気やバッテリー残量はスピーカーで知らせてくれます。


皇帝ペンギンの腕をプッシュすることで、ハンドウォーマーがお腹から出てくるという仕組み。ハンドウォーマーはペンギンのお腹の中に4つストックされており、天気や気温をもとに、ユーザーにとってちょうどよい温度に設定されています。


ハンドウォーマーは平べったく座布団のようなデザイン。真ん中に赤く温度が表示されます。皇帝ペンギンは互いに体を寄せ合って温めあう「ハドリング」行動を行いますが、Embracing Warmthのハンドウォーマーも同じく一ヶ所に寄せ合うことで温度が高くなります。


手に持つとこんな感じ。心までほっこりできる丸くてかわいいデザインとなっています。


ころりんと皇帝ペンギンからハンドウォーマーが出てくる様子は以下から。

Embracing Warmth Comfort Heating Stones by Jaehwa Lee - YouTube


指先を温めたい、と思ったときに「PUSH」と書いてある皇帝ペンギンの腕を押します。


普段はこのようにストッパーによってハンドウォーマーが出ないようになっていますが、


ボタンが押されることによってストッパーが外れ……


すぽっ


ころりんとハンドウォーマーが出てくるというわけです。


ハンドウォーマーとしての役割ももちろんですが、愛情深くてかわいいペンギンが部屋の隅にちょこんといると、それだけで癒やされてしまいそうです。

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in 動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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