メモ

母親の生活保護受給について次長課長・河本さんが返金の意思を表明


4月末ごろからネット上で話題となり、片山さつき議員や世耕弘成議員らも調査に乗り出す事態となっているお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親の生活保護受給問題について、河本さん自身が会見を行いました。

会見の中で河本さんは自身の認識が甘かったと語り、自分が十分に母親のことを援助可能になって以降受給していた分については返却する意思を表明しました。


痛いニュース(ノ∀`) : 河本準一、今日(25日)会見 - ライブドアブログ

次課長河本、生活保護費問題で25日会見/主要ニュース速報/デイリースポーツonline

次長課長・河本準一 記者会見 生中継 《母親の生活保護受給の件について》 - ニコニコ生放送 ※12時5分に終了済み
http://live.nicovideo.jp/watch/lv94237335


会見内容は以下のような感じでした。

会場はこんな感じで報道陣が詰めかけました。


会見開始時刻に登場した河本さん。


左は株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーの竹中功 専務取締役、中央が河本さん、右は吉本興業株式会社 渡邊宙志 法務本部長。


河本準一:
本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今回の色々な騒動の件、大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。


母親のことについて、説明させていただきます。母親が生活保護を受給していたかどうかという報道についてですが、事実です。生活保護を受給した時期ですが、自分には芸人としてまったく仕事がない時期があり、母親はスーパーの鮮魚で働いていましたが、そのころに病気を患って医者に行ったところドクターストップがかかったため、生活保護を受給することを母親が自分で決めてきました。

行政の福祉担当者から「母親の面倒を見ることはできないか」という話があったが、当時の年収は100万円を切っていて、「今の段階では申し訳ないが面倒を見ることはできない」ということを一筆書いて、書類を返しました。自分がもっと努力をし早く生活保護から抜け出させてあげたかったが、うまくはいかず、そこから母親の生活保護の受給が始まりました。


自分が東京に出てきてテレビに出るまでにかなりの時間がかかってしまい、その間に環境も変わり、自分も結婚して、家族もできた。東京に出てからも自分もバイトをし、奥さんにもバイトをしてもらって生計を立てるようになりました。そこから数年がたち、ようやく全国のテレビ番組に出させてもらえるようになり、福祉事務所の方から「母親の援助はできないか」という話があったが、その話を家族とした上で「援助できます、ただし自分ができる限りの援助しかできませんがそれでいいですか?」ということで、書類をお返ししました。

それから数年が経ち、また福祉事務所から援助増額をしてもらえないかという話があって、また家族と話をして、毎月送れる金額を提示し、福祉と相談して話し合って、増額内容を決めて書類を返しました。

福祉と相談した上で決めたことなので、このことについて問題があるかどうかは想像もできなかったが、今からみると甘い考えだったのではないかと反省しています。自分のやっている仕事は収入が安定せず、いつ仕事がなくなってもおかしくないという不安の中でやっています。そんな中、今も病気を患っている母親の治療費のこと、自分の家族のこと、親戚のこと、自分がダメになると全員がダメになるのではないかという、勝手な不安に陥り、生活保護の福祉の方に相談して援助金額を決めました。

母親は一人で自分と姉を育て世話になったのに、自分が母親の面倒を見なくてはならないことについて考えが甘かったという認識があります。本来なら自分がしなくてはならないことを岡山の福祉の方に助けていただいてお世話になったので、その分のお金をきちんとお返ししたいと思っています。お金を返した上で、岡山に対していろいろなことで貢献できるよう、継続的に考えていきたいと考えています。行政の方々と話し合いをして、早急にいろんなことに役だっていければと思っています。

今回の件は深く考えさせられました。自分がしっかりしていれば母親に嫌な思いをさせることもなかったし、税金を負担して下さっている皆さんに大変申し訳なく思っています。少ない収入で不安定な収入の仕事をしている人はたくさんいて、自営業の方々でもごく当たり前のように親の面倒を見ている人はいる。自分の仕事が不安定だというだけで甘かった自分が情けない。改めて、そのような方々にお詫び申し上げたい。今後ともよろしくお願いします。

以下は質疑応答。同席した竹中専務から「金額に関すること、プライバシーに関する質問はご遠慮願いたい」との前置きがありました。

Q:
時期の確認です。最初に生活保護を受けたのは何年ですか?

河本:
僕が芸人になって2~3年ぐらい経ってからだと思うので14~15年前だという認識です。

Q:
最初に「援助できる」と返事したのはいつ?

河本:
第1回目は5~6年前だったと認識しています。

Q:
増額したのは?

河本:
今年に入ってからです。

Q:
今年のいつですか?

河本:
今年の1月です

Q:
現在はどうなっていますか?

河本:
現在は生活保護を受けていません。

Q:
それはいつからですか?

河本:
これは僕がやったことではないのですが、母親がこれ以上迷惑はかけられないと、生活保護を打ち切りたいという話があった。

Q:
いつですか?

河本:
3月か4月ごろだったと思います。

Q:
これまで生活保護を受給してきたこと自体は正しかったと思っている?

河本:
はい

Q:
途中からは正しくなかった?

河本:
ずっと正しいと思っていたが、認識の甘さというか、福祉の方と相談した上で、僕が何もかも無視して勝手に援助を毎月送っていたわけではないし、最低限できる金額はこれだがいいか?という了解を得て納得してもらってやっていたので、そこに問題があるとは気付かなかった。いろいろな指摘があって、改めて自分が甘えているのではないかと思った。

Q:
生活保護を受けていたのは正しいと思っているが、不正受給ではないと。

河本:
はい

Q:
その正しい分についても返還される?

河本:
正しいというか、それまでは自分の年収が家族を養える分だけの収入をもらえていなかったので、生活保護を受けざるを得ない状況だったというのは、役所の人とも相談していた。テレビに出だして収入が多いにもかかわらず、その時点で生活保護を受けていたという事実に対して、自分の認識の甘さがあったので、そのあたりからの生活保護の分はすべて返還したいと思っている

Q:
それはいつからの分?

河本:
だいたい5~6年前からの分になると思います

吉本興業株式会社 渡邊宙志 法務本部長:
行政と調整させていただいているところ


Q:
毎日テレビに出て仕事をしている中で、自分の母親が生活保護を受けている。どんな気持ちだった?

河本:
正直なところ、情けなくて恥ずかしい気持ちです。自分の母親が生活保護を受けているというのは、正直、誰にも知られたくなかったですし、全部世間の方にはわからないよう明るく振る舞うのが自分の仕事だと思っていたので、早く抜けさせてあげないとという思いで仕事をしていた

Q:
増額されたといったとき、そのころでも十分に面倒を見るということではなかった?

河本:
自分の認識が甘かったのだと思います。
その時期に見られたという指摘も沢山会ったが、これは自分一人だけではなく、来年の仕事の保証もまったくなく、自分事だがその間にも数回、長期的に休まなければならない病気を患ったりして、それも自己負担。芸人保険もないので、パニックになったというところがある。

ミヤネヤ:
5~6年前から援助していて今年に増額した。その中で、3月か4月まで打ち切りを申し出るまで、打ち切りは考えなかった?

河本:
半年ぐらい前から話し合いは進めてきた。生活保護を受けている方々だとご理解頂けると思うが、大病を患っている家族がいると、急に莫大なお金が必要になったりもするので、定期的に自分の方でもお金の蓄えをしていかなければならず、自分の生活もあるし、福祉の方々に対して、自分の気持ちが甘かったところがある。話は半年前からしていた。

Q:
母親の生活は生活保護と援助だけ?毎月お小遣いを渡すことはあった?

河本:
基本的にはありません。長年会っていないという状況もあり、実家の岡山と東京は離れていて、自分の仕事が忙しくなってきて仕事がないときには電話のできるタイミングもあったけれど、深夜に収録が終わることも多く、なかなか話をすることもできなかったし、それが今回の件を招いたかもしれない。もっと母親のケアができれば。


時事通信:
渡邊さんは弁護士でもあるということで法的なところをお伺いしたい。会見で「違法な点はなかった」ということをお話なさったと解釈したが、基本的にすべて福祉事務所と話をした上で、河本さんの収入面も含めてどれぐらい払えるか調整し、生活保護を受給した、お金を渡していないと言うことだが、虚偽の申告をしたり、実際にはお母さんに資産があるということはないということか?

渡邊:
我々の方ではそういった、いわゆる不正受給と言われる虚偽申告で生活保護を受けるような行為ではないと認識している。そこは問題ないと認識している。今回は河本本人の意思もあり、道義的な意味でこういったお話をさせて頂いている。

時事通信:
苦労して養っている方に申し訳ないという話だったが、生活保護を受けざるを得ない人にも辞退を強要させ得る内容。受給資格はあったが自主的に福祉に返したいということなのかという確認と、本当に困窮している方がもらっている点についてどうこういうことではないという確認。

河本:
これは自分の気持ちです。自分がしなければならなかった福祉の方々にいろいろ助けて頂いて、その分をきちんと返すという、これが気持ちです。

AERA:
認識が甘かったということだが、これは援助額が少なかったということで理解してよいか?

河本:
少なかったというような話よりも、収入が多いにもかかわらず生活保護を受けているのは道義的にどうなのかという指摘に対して、自分の認識が甘かったということです

AERA:
以前は道義的に問題を感じていなかったということか

河本:
感じてはいなかったというか(一時的に生放送が飛んだため以降不明)

J-CAST:
母親の他に親族も生活保護を受給しているといわれていて、3親等以内は扶養義務が発生するということだが、それは何人いたのか?いつからいつまで受給しているのか、今も受給しているのか。支援できなかったのか。問題はないのか。

渡邊:
大変申し訳ないが、ご心配頂くのはあれですが、親族の所の生活状況や誰が保護を受けているいないというのは極めて個人的な話になるので、ここのところは答えを控えさせて頂きたいということでご理解頂きたい。

デイリースポーツ:
今回の一件、1ヶ月ほど報道があったが、そのあいだ、母親とやりとりしたり、実際に岡山に帰ったり、そういうのがあれば教えて下さい。

河本:
今日の会見に至るまで、仕事をしていまして岡山の実家に帰ることはできませんでしたが、今日も母親と電話として「しっかりしゃべってこい」と言われました。

報知新聞:
今回の件を受けて国会議員が問題視、議論をしているが、そこはどうお考えか?

河本:
今の私の立場から言えることはございません。

報知新聞:
それを受けて、河本さんの言葉で説明して頂きたいというのが国会議員の方からの言葉です。会見までには時間もかかったがどういう経緯が?

渡邊:
時間というのは議員の方と会ってからということでしょうか。私のほうで議員の方と話をさせてもらっているが、頂いた話を吟味したりこちらでも色々な方に話を聞いたりしていたので、時間が掛かったというご指摘であれば申し訳ないというところ。これから真摯に話をさせて頂きたい。

NOTTV:
河本さんが芸人ではなく一般サラリーマンだったとしたらこのような事態をどう考えていたと思うか?

河本:
最初の時点で母親が生活保護を受けなければならなくなった理由の一つに、年収が100万円にも満たなかった時代が何年も続くという事態があったが、サラリーマンでは起きないと思います。安定した収入があり、仮に僕がそういったことになっていたら、その時点で対応ができていたのかと思いますが、それだと収入が高くなったときになぜすぐ生活保護を止めて面倒を見なかったのかということになるので、認識が甘かったということです。道義的に人としてまだまだ未熟者だなと言うことを実感しました。

ニコニコ動画:
週刊誌や国会議員で今回の件が発覚した後、河本さんはtwitterプロフィール欄を変更したと思うが、その意図は?

河本:
子を持つ親でありながら色々なストレスを抱えてしまいまして、twitterのプロフィールに軽率なことを書きました。


(※これ以降は河本さん退席後の会見)

フジテレビ:
今回河本さんの方から年収100万円を切ってる時期があるという事だったが、若手芸人で同様に親族の方で生活保護を受けているというのはあるか?

渡邊:
受けているかいないかは分からないが会社の方では手当をしようと考えている。もしもらうならもらうで胸を張ってもらえるようにする。

フジ:
年収100万円で雇うのは問題ない?

竹中:
我々は歩合制でやっているので今回みたいな問題に出会うのであれば一緒にやっていこうと考えている。

テレビ朝日:
先ほどの話を聞いていて、母が生活保護を受けるのは妥当だったかもしれないが、高収入を得ながら生活保護を継続するのは良くないのでは。また、弁護士や社長と数字を見ながら何年ぐらいからまずいなと感じるようになったか。

渡邊:
高収入でもいろいろな事情があり、個人の話になるので、何年からまずいとかは言えない。客観的に他の人が見たらという時期もあるだろうが、ここからというのはない。

テレビ朝日:
経営から聞きたいが、1000万を超えたのは?

渡邊:
答えられない

テレビ朝日:
それだと生活保護は永遠に受けてOKだった、という話になるが?たとえ高収入でも病気だ借金だというので母に払えないのがあれば成立するので、1000万円あれば面倒を見られる目安だと思うので。

渡邊:
金額については答えられません

読売新聞:
河本本人の記憶が曖昧な部分もあると思うが、河本の母は何年何月から生活受給を受けて、支援を受け始めたのは何年何月からか?

渡邊:
それは実は我々も福祉事務所と確認しているが、行政の情報ということになるので、はっきりとした数字が出ていない。なので記憶の範囲になる。最終的に生活保護受給を打ち切ったのは今年の4月になる。

フジテレビ:
先ほどお金を返却するという話だったが、時期は?金額は?

渡邊:
これも今、我々の方で本人と相談しながら行政と相談している。明確にいつどのような形かは明確に決まっていない。曖昧だと感じられるかもしれないがご勘弁下さい。

フジテレビ:
おおまかには?

渡邊:
金額の話は避けさせていただきたい

フジテレビ:
時期は?いつまでに返す?

渡邊:
本人の準備が整い次第、すぐにでも。芸人をしているのでふるさとで活動するとか、お金に限らずできることもあるので、会社と一緒に考えて動いていこうと。追ってお知らせするが今日はまだ決まっていない。

毎日新聞:
河本さんの母親が生活保護の受給を打ち切ったのは一部での報道を受けての行動なのか、また、河本の今後の活動は?

渡邊:
打ち切りの時期は報道があってという事で間違いない。お母さんが非常に悩まれて、これはやめたほうがいいんじゃないかと考えて、河本本人と相談して決めた。今後の活動はふるさとでの活動によって返していくとか、笑いを届ける会社なので、一旦カメラが回ったり舞台の上に立ったからには笑いを届けるということで、笑いを作ってお届けしようと。是非とも応援してやって欲しい。

デイリースポーツ:
受給が始まってから福祉の自治体と話をしたのは3回だったというくだりがあったが、毎年そういう確認はしておらず、その3回のみ?

渡邊:
原則毎年というお話で、我々の認識では基本的にその3回、あと2回とか3回とかあったかもしれないが、もし答えると福祉事務所に迷惑をかけるかなというのでこれぐらいで。我々としてはそんなに数は多くないと認識している。我々の方で認識ができていなかったのがまずかった。

竹中:
本日以降ももちろんしっかりとスケジュールをこなして、笑いを届けていく。日本全国笑いを届けていくというミッションの元にしていく。お世話になりました。失礼します。

なお、この件について話題になり始めた直後、ホンダは自社のステップワゴンのキャンペーンに河本さんを起用していましたが、即座に画像を削除するなど対処。取材に対して「吉本興業に連絡したが、説明がない」と答えていました。

【2ch】ニュー速クオリティ:ホンダ 「吉本と河本は生活保護の件、マジでどうなってんの?説明がないんだけど」

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in メモ, Posted by logc_nt

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