取材

Blu-rayの4倍の容量、2倍の速度を誇る光学ディスクと実験機をNHKが公開


8年後の試験放送に向けて研究が進められているスーパーハイビジョンなどを録画する場合に備えて、データを高速かつ大量に記録するための光学ディスクの研究をNHKが行っており、その成果発表を行うブースが「技研公開2012」にあったので装置の写真を撮りつつ話を聞いてみました。

ブースの外観はこんな感じ。


研究のタイトルは「薄型光ディスク高密度記録技術」となっており、この技術に対応したディスクは仮に「NFR-Fod(Near Field Reading Flexible Optical Disk)」と呼ばれることもあるそうです。


データの読み書きに使用するマシンはこんな感じ。デスクトップPC2個分くらいの大きさがありますが、これ1つが巨大な光学ドライブです。


技術的にはBlu-rayなどよりも細い光を使用することで高密度なデータの読み書きを実現しているのが特徴。これにより1層で100GBという大容量データの保存を可能にしています。


さらに、記録レートもBlu-rayの2倍になっているとのこと。


最終的な目標としてはさらに上の250GBまで記録容量を増やし、記録レートも500Mbpsまで高める予定とのこと。


装置の内部はこんな感じ。


ディスクの上に「安定化板」という重しのようなものを置くことで回転時のブレを抑制しロスの少ない読み書きを可能にしています。


内部のヘッドとディスクは以下のようになっています。


実際に使用するされているディスクはこんな感じで「グニャ」っとした柔らかいもの。


なお、この技術のデモンストレーションは5月27日(日)まで東京都世田谷区にある「技研公開2012」で公開されており、ブースにはものすごく専門的な質問にも対応できる説明員の人が待機しているので会場に行ってみると先端技術の一端に触れて見識を広めることができるハズです。

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in 取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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