海のない京都盆地になぜか出現した「京都水族館」の中には何がいるのか見に行ってきました

イルカやペンギンを至近距離で観察でき、海や川の魚と動物たち約250種を目と鼻の先で見られる「京都水族館」が2012年3月14日に開館するのに先立ち、本日プレオープンイベントが開催されたので最新鋭の水族館ではどんな感じで生き物たちを観察できるのか確かめに行ってきました。
場所は京都駅から徒歩約15分の場所にある「梅小路公園」の中。
京都水族館(京都市下京区観喜寺町35-1) - Google マップ
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京都駅からバスで行く場合は「京都市バス」に乗って「七条大宮・京都水族館前」で下車するか、「京阪京都交通バス」に乗って「七条大宮・京都水族館前」で下車してください。
京都駅方面から歩いてくると最初に目に入る水族館の外観はこんな感じ。

ガラスを多用した壁面。

玄関はこんな感じ。

中に入るとこうなっています。

チケットカウンターもちょっとオシャレな雰囲気。

入場料金は大人2000円、高校生1500円、小中学生1000円、幼児600円(全て税込み)。年間パスポートは大人4000円、高校生3000円で販売されており1年間に3回以上入館する場合は通常料金よりお得になります。

建物は地上3階建て。幅約170メートル、奥行き約55メートルとかなり横長の構造です。

魚や動物たちが待つ館内への入り口はこんな感じ。

入り口付近に書いてある「水と共につながるいのち」がこの水族館のテーマとのこと。

◆京の川ゾーン
入ってすぐの場所は地元の川を再現した展示。

リアルな岩壁の下に小川のような水槽があります。イメージしているのは鴨川上流付近の風景とのこと。

以下のように透明な水槽が足もとの床ギリギリまで広がっており、自分自身も水の中にいるような不思議な没入感があります。

水槽も中の水も透明度が非常に高く、照明がほどよく当たっているのでクリアーに魚たちを見られます。なんとなく、初めてフルHDのディスプレイを見たときの感覚を思い出すようなクリアーな視界を堪能できます。

こんな感じで水族館のスタッフが定期的にエサやりを行なっています。

飼育係の人は青いジャンパーを着用。

大きさの異なる3種類の魚のエサを持っていました。

目を凝らしても何がいるかよくわかりませんが……。

近寄ると尻尾が見えます。

先ほどの尻尾の正体は国の特別天然記念物にもなっているオオサンショウウオ。

小さな目と横に大きく開いた口元が笑っているようで、どことなくユーモラスな感じ。

館内のキッズ向け展示には以下のように「めくってみよう」といったメッセージが書かれており……。

実際にひっくり返すと骨格が見える、といった工夫も。

階段の手すりがブルーで波っぽい雰囲気です。

館内はバリアフリー設計になっており車イスで移動可能。介助犬といっしょに入館することもできます。

◆かいじゅうゾーン
「怪獣」ではなく「海獣」ゾーン。

通路の脇に約210トンの水が入った水槽があり、ミナミアメリカオットセイ7頭とゴマアザラシ3頭がいます。

こんな感じでベンチもあり屋外ともつながっているので、天気のいい日にはゆっくりくつろげます。お弁当や飲み物の持ち込みもOK。

水槽にはだいたい大人の目の高さくらいまで水が入っています。

好奇心が旺盛なのか、壁面スレスレを泳ぎながら人を見に来るオットセイ。

水槽の下に入って観察できる小部屋もあります。

こんな感じでスキューバーダイビングをして水の中にいるような感覚が味わえます。

天井も透明なので、真下からオットセイが見られました。

水槽の中の動物の視点で人間を見ることもできます。

目と鼻の先で泳ぐオットセイの様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
目の前でスイスイ泳ぐ「京都水族館」のオットセイ - YouTube

メインの水槽とつながった透明な柱状の水槽もあるので、時々アザラシがやってきます。

もう一頭は目を閉じてプカプカと浮いています。

陸の上にいるときはこんな感じ。

軽食とドリンクを提供する「KAIJU CAFE(海獣カフェ)」。

「水族パン(280円)」なる商品を発見。「水族館」にひっかけたダジャレのようなネーミングがキャッチーです。

「水族パン」の正体は亀やアザラシ、イルカなどをかたどった以下の製品。

◆ペンギンゾーン
人工の波を作り出す装置がついた水槽に28羽のケープペンギンが泳いでいます。

天井まで水槽の透明な部分が広がっています。

水の中を泳ぐペンギンを下から見るとこんな感じ。

まるで空を飛ぶように自由自在に水中を泳ぐペンギンを間近にいます。

少し先には陸上にいるペンギンたちを見られるエリアも。フラッシュを使わなければ全館写真撮影OKなので、以下のように至近距離でシャッターを切ることができます。

人なつっこい2羽。

羽毛の起伏や模様の違いがハッキリわかるほど間近にいるペンギン。

中にはダルそうなヤツも……。

人間を興味深そうに眺める1羽。

目の前を行進して行くペンギンの様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
「京都水族館」にいるヨチヨチ歩きのペンギンたちを間近で観察 - YouTube

◆海洋ゾーン
次は熱帯魚などが見られるゾーンに突入。

色とりどりの魚たちが乱舞しています。

ツノダシ。

「ファインディングニモ」のモデルにもなったクマノミ。

「磯の教室」と名付けられた展示。

学校の教室に見立てた室内には黒板があり、観察できる生物たちが「出席者」として書かれています。

こんな感じで先生役の人が目の前にいる魚やヒトデを詳しく解説。


◆イルカスタジアム
イルカたちのパフォーマンスが見られる屋外スタジアムへの入り口。

屋根の下に備えられた1048の座席から約17分のショーを観賞できます。なお、前方3列あたりまでは水がかかることがあるので注意が必要とのこと。

4匹のイルカが泳いでいます。

水槽の断面はこんな感じ

スイスイとイルカが泳いでいます。


イルカたちは手を伸ばせば鼻先に触れられそうな距離にいますが、タッチは厳禁。

目と鼻の先にプカプカと浮かぶイルカ。

水中からも近寄ってきます。



「ブシュー」という呼吸音が聞こえるほどイルカに近づいて撮影したムービーは以下でチェックできます。
「京都水族館」に行ってイルカの息づかいを間近で感じてきた - YouTube

説明係の女性が登場するとパフォーマンスがスタート。

会場はこんな感じ。

目の前でジャンプするイルカたち。



◆ミュージアムショッピング
一通りの展示を見終わると最後に売店コーナーにたどり着きます。

海の生き物をかたどったぬいぐるみやキーホルダーが売られています。

「京都山カレー(税込み600円)」は京都で育った亀岡牛入り。「京都海カレー(税込み600円)」は宮津市で水揚げされたイカ墨が入った黒いカレー。

2階の交流プラザでは「海洋堂 水族館フィギュアコレクション(税込み各300円)」も販売。

「沖縄美ら海水族館」などと比べると「京都水族館」は施設が小規模なため魚や動物との距離が近く感じられるのが魅力。照明も明るく水槽の透明度が高いため、水族館にありがちな「薄暗くて何がいるか見えづらい」といったこともありませんでした。
なお、全てのゾーンを見るのに使った時間は約1時間。一般公開日ではなく人がほとんどいなかったためスムーズに歩けたことを考慮すると、混んでいる日に子ども連れ、パネルの解説などを熟読しつつイルカのパフォーマンスもフルで見る、という状況では所要時間は約2時間といった感じ。
全体を通して目と鼻の先にいる魚や動物たちをさまざまな角度から観察できるように工夫が凝らされた水族館なので、生き物たちの間近に迫って躍動感あふれる姿を堪能したい人にはかなりおすすめです。
◆営業時間と料金
営業時間 10:00~17:00(GW、夏休み、年末年始は変更あり)
年中無休(施設点検による臨時休業あり)
料金 大人2000円、高校生1500円、小中学生1000円、幼児(3歳以上)600円
年間パスポート 大人4000円、高校生3000円、小中学生2000円、幼児(3歳以上)1200円
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