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Google、Apple、Adobe、インテル、ピクサーらが結んでいた秘密協定とは?

by allensima

Googleのエリック・シュミット会長、アップルの故スティーブ・ジョブズCEO、インテルのポール・オッテリーニCEO、さらにアドビウォルト・ディズニーピクサールーカスフィルムインテュイットらがシリコンバレーを舞台に秘密協定を結んでいたことが明らかになりました。

Apple, Google Must Face Employee-Poaching Ban Antitrust Lawsuit - Bloomberg



Steve Jobs told Google to stop poaching workers | Reuters



Steve Jobs personally asked Eric Schmidt to stop poaching employees, and other unredacted statements in a Silicon Valley scandal | The Verge

(PDFファイル)IN RE: HIGH-TECH EMPLOYEE ANTITRUST LITIGATION

カリフォルニア州サンノゼ地方裁判所でGoogleほか7社を被告とした、独占禁止法違反の裁判が行われています。訴えによると、Googleらは他社社員を引き抜くための勧誘をしないことについて合意していたそうです。

調べによると、2005年5月、アドビとアップルの上級役員が「お互いの会社の社員へ勧誘をかけない」ということで合意。アドビはアップル社内の「do-not-callリスト」に入れられ、一方、アップルはアドビ社内の「companies that are off-limits」リストに加えられました。

アップルとGoogleは2006年からお互いに「do-not-call」リストに登録。翌年、アップルとピクサーが同様の協定を結び、Googleもインテル、インテュイットと協定を結んだとのこと。

具体的なエピソードも挙がってきており、以下はその一例です。

◆アップルとGoogle
協定が結ばれる以前、スティーブ・ジョブズがエリック・シュミットに「(Googleの)採用部門がこういうこと(引き抜き)をやめてくれたら嬉しいのだが」とメール。シュミットは即座に社内宛に「Googleはアップルから引き抜きをしないという方針があると私は信じる。そして、これは外からの要求でもある。すぐにこんなことはやめて、なぜこうなったのかを教えて欲しい。すぐにアップルに連絡しなければいけないから、できるだけ早く私に教えてくれ」と連絡を飛ばしました。

このシュミットの連絡に、じきにGoogleの人事担当重役だったArnnon Geshuriが「引き抜きに関与した者はすぐさま解雇します。どうかジョブズ氏に謝意を伝えてください。今回のケースはあくまで単独の事例で、こんなことは二度と起きないよう注意します」と返信。3日後、Google上級副社長のShona BrownからGeshuriに「適切な対応をしてくれてありがとう。グループで今回の問題の共有事例を作ってください」と連絡がありました。

スティーブ・ジョブズとエリック・シュミット


◆Googleとインテル
インテルのポール・オッテリーニCEOは「明らかにしたいことは、我々は署名も何もしていないということです。あくまで『No recruit』と言って、私とエリックが握手しただけ。このように広く知られることは、あまり好ましくありません。」と、“紳士協定”を隠すかのような発言をしています。

インテル社内には、ピクサーのCEOからの明示的な承認抜きにピクサー社員を雇用してはならないという「引き抜き禁止合意書」が保管されていました。この中には「(インテルからの連絡なしで)ピクサーの元社員がインテルへの就職を希望する場合、パット・ゲルシンガー(インテル元CTO)に連絡を取ること。ゲルシンガーがピクサーのCEOとコンタクトして、採用の承諾を得る」と書かれています。


◆Googleとインテュイット
Googleの重役であるArnnon Geshuriは、インテュイットのビル・キャンベル取締役会長が自社を「Do not call」リストに加えるように言ってきたことについてエリック・シュミットに確認を取りました。このメールによって、Google社内に公的な「Do not call」リストがあることが明らかになりました。

◆アップルとピクサー
もともとアップルでマッキントッシュ関連のツールをプログラミングしていた人が自己都合でアップルを退職、のちにピクサーへの就職を希望した際、ピクサーはこの人を受け入れませんでした。話によると、このときピクサーは「ただ1点、我々はアップルから人を採用することができないのです」と説明したそうです。

by CandyExplosives

◆ピクサーとルーカスフィルム
ピクサーとルーカスフィルムは“社員入札合戦”に突入しないようにしようという合意を明示的に結びました。この2社は同様にGoogleとの間でもシニア・バイス・プレジデントが同様の合意を結んでいます。これら、採用手段制限の考えについては、アップルとインテュイットの会議でも用いられています。ピクサーのJim Morrisゼネラルマネージャーは、この“紳士協定”が長い間尊重されていたことを明らかにしています。


この訴訟は「ハイテク企業従業員独占禁止訴訟(サンノゼ・ケース)」と呼ばれているようです。なお、原告の弁護士によると今後さらなる隠し事が明らかになってくるだろうとのこと。

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in メモ, Posted by logc_nt