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Windows 8がまもなく登場するMicrosoft Windowsの2011年シェア推移グラフ

by bigdigo

Windows 7が登場して2年とちょっと経ち、2012年中には次のバージョンであるWindows 8がリリースされると言われていますが、一方で2001年にリリースされた10年選手のWindows XPもまだまだ利用されています。2011年の1年間で、そのシェアはどのように推移したのでしょうか。

How Much XP is Still Around?



Report



データは2011年2月から12月のもので、Windows XP、Windows 7、Windows Vista、Mac OS X 10.6、Mac OS X 10.7の5つのOSのデータを比較しています。

結論から言えば、年間を通してWindows XPはシェア1位を譲ることはありませんでした。ただし、2月には57.51%あったシェアは減少し、12月の段階では46.52%まで数を落としました。一方でWindows 7は着実にシェアを拡大、2月は24.09%でしたが、12月には34.99%と、XPが減少した分だけ数値を増やしました。Windows Vistaは微減を続けており、この1年で数字を3ポイント落としました。Mac OS Xの方は10.6から10.7への移行が進んでいるというわけでもない感じで、Macとしてのシェアは微増しているという感じ。


マイクロソフトとしてはWindows XPユーザーに新OSへと移行して欲しいはずですが、2012年がXP最後の年になるかというと、そうではないだろうと推測されています。これは、小売店などでXPをプリインストールしたPCが売られ続けていることと、企業がXPから移行できていないケースがあるためです。

Windows Vistaがひどかった
企業がXPから移行できない理由として、まずWindows Vistaがひどかったという点が挙げられます。Vistaユーザーの惨状を見て、OSのアップグレードを見送った事例は少なくありません。また、Windows 7が登場しても、マシンによっては十分な性能を発揮できないので、XPのまま利用されているということもあります。

Internet Explorerが以前ほど重要ではなくなってきた
マイクロソフトはOSとブラウザを共にアップグレードさせようとしましたが、これによってむしろChromeやFirefoxといったブラウザに目を向けるようになった企業もあるというわけです。また、IEにこだわらないのであれば、OSがWindowsである必要もなくなります。

多くの人がMacintoshを買うようになった
OSのアップグレードを行うにあたって使用中のマシンの中をきれいにするのであれば、新しくMacを買うこととさほど変わりがありません。NetMarketShareのレポートによると、Macは昨年シェアを約2倍に伸ばしており、PC全体からみるとまだ10%以下ですが、急激に数を伸ばしています。

更新サイクルの都合
かつて企業では3~4年ごとにマシン群をアップグレードしたり入れ替えたりしていましたが、2001年にWindows XPが登場したことでこのサイクルが延長され、XPを利用し続けるという状態になっています。この点では、近年、デスクトップPCもノートPCも低価格になっているので、Windows 8が登場した時に一気に置き換えが進むのではないかという観測もあります。

Windows 7登場時にセキュリティ対策ソフトが少なかった
実際問題、Windows 7の方がXPよりもセキュリティ面では優れていますが、リリース時にはまだセキュリティ対策周りが万全ではなかったため、充実していたXP環境から移行する企業が少なかったのではないかという見方もあります。この悲劇がWindows 8リリース時に繰り返されなければよいのですが……。

64ビット版WindowsでIT部門が楽になることがなかった
XPにも64ビット版はありましたが、Windows 7では同一パッケージに32ビット版と64ビット版が同梱されました。しかし、64ビットへの移行では多くの混乱が生じ、サポートが必要になるため、これが収まるのを待つケースがありました。

実際、Windows 7は使ってみるとVistaとは違って使えるOSでしたが、Vistaのイメージがあまりに強烈だったので安定しているXPを使用しているというケースが身近なところでも多々ありました。Windows 8の登場で、XPはようやく役目を終えることができるのでしょうか。

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in メモ, Posted by logc_nt

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