企業ユーザーの大多数はVistaへの移行を考えていない

Windows98/MeからXPへの移行の際も確か「「導入したいと思わない」との回答が自宅／勤務先とも3割に上っている」とか「Windows XPへのアップグレードを「急ぐ必要はない」とする企業ユーザー」とか、現在の「XPからVistaに移行すべきかどうか」論争と同じようなことが起きていたわけですが、現段階ではさすがにビジネスユーザーの大半はまだVistaへの移行はあまり考えていないようです。その割合は実に87％、圧倒的多数です。

詳細は以下の通り。
Slashdot | A Majority of Businesses Will Not Move To Vista

Businesses having second thoughts about Vista

セキュリティパッチの提供を行っている企業であるPatchLink Corpの調査によると、大半の企業の顧客は現在のバージョンのWindowsを続行して使うか、あるいはLinuxかMac OS Xへの移行を考えているとのこと。

250人の企業ユーザーに対して行った調査では以下のようになっています。

約2％：Vistaに既に移行済み
約9％：3ヶ月以内にVistaに移行予定
残り約87％：移行予定なし

で、こういう風潮に対してマイクロソフトが黙っているわけもなく、いろいろな戦略を展開しています。

ITmedia エンタープライズ：Vistaの企業導入を進めたいマイクロソフト、キャンペーンでアピール

マイクロソフト、企業向けVista導入の支援強化で今年度63万本の販売目指す：ITpro

「Windows VistaはXPの10倍ペースで売れる」とマイクロソフト ＠IT

マイクロソフトが企業向けVistaの好調をアピール、ライセンス販売33％増を目指す

なお、以前のXPへの移行の際には「Windows XPに移行すると企業の生産性も上がる」と叫んでいました。今回は確かXPよりもセキュリティ面の信頼性が高いとか、確かにある程度のメリットはあるはずなのですが……。

・関連リンク
Windows Vista Wiki
http://windowsvista.ms/