「iPad」と合体する1万円台スキャナー「iスキャミル」実機レビュー
「Gmail」や「Evernote」があれば日常使うほとんどのデジタルデータを検索可能にできるので便利ですが、扱いがやっかいなのは紙の資料。会議の議事録や郵便物、名刺などは放っておくとあっという間に書類の山に埋もれて二度と出てこなくなってしまいます。と言う訳で、なんとかデジタル化を試みてもスマホで撮影してデジタル化しても画質がイマイチ、とは言えPCを立ち上げてスキャンするのは面倒っていうかスキャナーなんて持ってない、という経験をした人も少なくないはず。
そんな悩みを解決してくれるかもしれないのが、iPadと接続して使える小型スキャナー「iスキャミル」(税込み1万5540円)。発売予定は2月の17日ですが、今回は実機を手に入れる事ができたので気になる画質やスキャン速度、使い勝手を確かめてみることにしましょう。
◆外観
外装はこんな感じ。「iPad」シリーズのドック端子に接続して使うので「ドッキングスキャナ」と呼ぶようです。
箱の裏面によれば名刺、写真、A4やスキャン可能とのこと。会議資料やフライヤー(チラシ)、紙焼きの写真などが主な保存対象になりそうです。
内容物は以下の通り。手前にある黒いシートは写真スキャン時の台紙。その手前にあるのは掃除用のスポンジです・
本体重量は655グラムと軽量で、大きめのビジネスカバンに入れて持ち歩くことも可能です。
正面からみたところ。中央下側にあるのが給紙口です。
曲線を多用したフォルムで無骨な事務用品と一線を画す外観。
後ろはこんな感じ。真ん中に持ち手があるのでオフィスの中を移動させて使う際に便利。
本体後ろ、左下にUSBケーブルを接続して給電します。なお、コンセントに差し込みむプラグは「iPad」のアダプターを利用するので、別途パーツを持ち歩く必要は無し。
◆アプリのインストール
スキャンには「iPad」用アプリ「i-Scan」が必須。「iScamil」の公式サイトからリンクがあるので、そこをタップしてAppStoreを起動します。
Appをインストールすればオーケー。
◆スキャンの様子
スキャナーに差し込みアプリを起動すれば準備完了。
給紙口に読み込ませたいモノをセットして「スキャン」をタップするだけ。読み取りは片面のみで、自動両面スキャンには非対応です。
ウィーンと紙が吸い込まれて行きます。動作音は夜中に使っても隣に寝ている人起こさない位の静けさ。
同時にスキャンした内容が画面に表示されていくので、正面から見るとまるで「iPad」の中に紙が吸い込まれて行くように見えます。
スキャン完了。所要時間は写真にあるA4カラー1枚で約25秒でした。
スキャン後の紙は以下のように真後ろから出てきます。本体そのモノはコンパクトですが、曲げずに給排紙を行ないたい場合は設置場所にA4用紙縦2枚分の長さが必要です。
取り込んだ内容は「写真(カメラロール)」アプリから閲覧できます。
読み取り解像度は300dpiなので、雑誌などの印刷にも耐えられるレベル。ピンチインで拡大すれば、細部を確認することもできます。
紙焼きの写真をスキャンする場合は表面を保護するめの専用シートに挟みます。
後は通常と同じく、給紙口にセットして「スキャン」をタップするだけ。
実際にスキャンした写真はこんな感じです。左下に細く黒い線が出ている以外は、台紙の部分は自動でほとんどトリミングされています。
名刺のスキャンも可能。
読み取りレンズが汚れてきた場合は付属のスポンジでクリーニングできます。
実際に作動している様子は以下のムービーで確認できます。
「iスキャミル」を使ってみた - YouTube
大量に紙スキャンするのには向きませんが、デスクの脇などに置いておいて名刺や書類を素早くサクッとデジタル化するのにはもってこいの製品。後は「Evernote」へのダイレクトアップロードに対応してくれればかなり使い勝手が良くなりそうなので、アプリのアップデートに期待です。という訳で、書類の山に悩まされている人や名刺などがスグにどこかへ言ってしまう人は要チェックの製品です。
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