ソフトウェア

InternetExplorerがついに最新版への自動アップデートに来年から対応


Windows XP/Vista/7のすべてで可能になり、2012年1月からまずオーストラリアとブラジルから開始予定で、WindowsUpdateを通じて自動的にIEのバージョンをアップさせるようにする、とのことです。また、ホームページ設定や検索プロバイダの設定、デフォルトのウェブブラウザ設定などはアップデートしても変更されたり初期化されたりせず、そのまま維持されます。

IE to Start Automatic Upgrades across Windows XP, Windows Vista, and Windows 7
http://windowsteamblog.com/ie/b/ie/archive/2011/12/15/ie-to-start-automatic-upgrades-across-windows-xp-windows-vista-and-windows-7.aspx


上記マイクロソフト公式ブログによると、今回のこの決定はマルウェアなどへの感染リスクをできるだけ減らすために最新版を使ってもらうこと、アップデートしても互換性が損なわれないようにすること、さらに将来的にHTML5をはじめとするウェブ標準規格をIE9以降で採用する上において、旧バージョンのブラウザのままでいるユーザーをサポートするためにコードをわざわざ書くという非生産的行為をやめるためでもあるそうです。

特にIE6のままでいるユーザーがセキュリティ的にも、生産的なコードを書く上においても、最も邪魔な存在であり、IE6ユーザーを撲滅するために以下のようなサイトまでマイクロソフト公式で存在している始末です。

Internet Explorer 6 Countdown | Death to IE 6 | IE6 Countdown
http://www.ie6countdown.com/


上記サイトを見るとアメリカではIE6ユーザーがわずか1%なのに対して、日本はその6倍以上の6.5%もまだIE6ユーザーが存在しており、かなり遅れていることが分かります。


もっとも、韓国は8.9%、中国は27.9%というようにして、さらに下には下がいるわけですが……。


しかもどういうわけか先月はIE6ユーザーが減らずになぜか「増加」に転じており、このあたりの危機感がマイクロソフトの今回の決断の一因ではないか?と推測できます。


なお、今回のこの発表について、「IE9はWindowsUpdateに表示されるけどソレと何が違うの?」という感じがするかもしれませんが、要するに「WindowsUpdateの各種パッチのように素早く静かな更新が可能になり、今までのような独立したソフトウェアをインストールするようなものではなくなる」ということです。つまり、「はい」とか「いいえ」のようなダイアログによる選択肢が出てくることはなくなり、誰でもスムーズにアップデートできるようになる、というわけです。

とは言うものの、マイクロソフト公式ブログによると、企業でも個人でもやはり「強制的に全自動アップデートされると困る」という声があるのもまた事実であり、一応今回の最新版への自動アップデート機能は望めばオフにすることも可能で、さらに最新版へ更新後に一個前のバージョンに戻るという選択肢も残されている、とのことです。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse

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