イーロン・マスクがOpenAIの営利企業化の差し止め命令を裁判所に申請
Xのオーナーであり、OpenAIの共同創業者で元取締役でもあるイーロン・マスク氏が、OpenAIとその幹部・元幹部らを相手取り、「反競争的行為の疑いがある」として独占禁止法違反で訴えている裁判で、新たに、マスク氏側がOpenAIの営利企業化の差し止め命令を申請したことがわかりました。
Case 4:24-cv-04722-YGR Document 46 Filed 11/29/24
(PDFファイル)https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.cand.433688/gov.uscourts.cand.433688.46.0.pdf
Elon Musk files for injunction to halt OpenAI's transition to a for-profit | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/11/30/elon-musk-files-for-injunction-to-halt-openais-transition-to-a-for-profit/
Elon Musk seeks court order to block OpenAI's shift to for-profit status
https://the-decoder.com/elon-musk-seeks-court-order-to-block-openais-shift-to-for-profit-status/
Elon Musk Aims to Halt OpenAI’s For-Profit Shift With New Court Filing - WinBuzzer
https://winbuzzer.com/2024/12/01/elon-musk-aims-to-halt-openais-for-profit-shift-with-new-court-filing-xcxwbn/
マスク氏はOpenAIとそのCEOのサム・アルトマン氏、社長のグレッグ・ブロックマン氏、元取締役のリード・ホフマン氏、同じく元取締役でMicrosoft副社長のディー・テンプルトン氏、Microsoftなどを独占禁止法違反で訴えています。
マスク氏側弁護団は、今回の差し止め命令について、「OpenAIが、Microsoftとのつながりによって不当に入手した競争上の機密情報や、取締役会での調整によって利益を得ることを禁止すべき」と主張しています。
このほか、「OpenAIが投資家に対して『xAIをはじめとするライバル企業の支援をしないように』と求めることも禁止」するように求めています。
実際にxAIの支援企業の中に、OpenAIの資金調達ラウンドに参加したあと、xAIの支援から外れた企業があるとのことです。
AI開発企業のOpenAIは、非営利研究組織の「OpenAI Inc.」と、その傘下組織で開発コストをまかなうための営利法人「OpenAI Global LLC」で構成されており、非営利法人が営利法人を管理する形態を取っています。しかし、資金調達の都合などから営利企業化するとの話が出ていて、マスク氏の動きは、この営利化を防ごうとするものです。
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by TechCrunch
ただし、マスク氏はアルトマン氏と対立して2018年にOpenAIの取締役を辞任する以前、「OpenAIのAI開発はGoogleに遅れを取っている」と主張して自らOpenAIを買収しようとしていた当時は営利化を支持していました。
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OpenAIの広報担当者は「マスク氏による4度目の訴訟は、今回も同じように無意味な申し立てを繰り返すばかりで、ずっと根拠がありません」とコメントしています。
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