「さくらのクラウド」11月15日15時より開始、トラフィック課金なし
国内最大クラスの大規模データセンターである石狩データセンターの開所と同時に、第一弾サービスとなる「さくらのクラウド」が2011年11月15日15:00より提供開始だそうです。料金体系は月額料金を基本として日割料金(月額の約二十分の一)での精算も可能なので、事前にいくら払えばいいかが分かるというのはなかなかよさげです。
さくらインターネット、サーバやネットワークを自在に構築できるパブリッククラウド「さくらのクラウド」を11月15日より提供開始 | さくらインターネット
http://www.sakura.ad.jp/press/2011/1108_cloud.html
サーバプラン一覧はこんな感じ。
仮想1コア・メモリ2GBのプラン1から、仮想12コア・メモリ128GBのプラン13まであり、サーバ台数を増やすスケールアウトだけでなく、サーバスペックを増やすスケールアップにも対応、サーバのパフォーマンス不足をプラン変更だけで解決できるのはなかなかグッド。インターネット回線の料金はサーバに含まれ、一切のトラフィック課金(従量課金)はない、とのことです。また、インターネット回線は100Mbps、サーバに割り当てられるグローバルIPアドレス(IPv4)は固定で、IPv6への対応は現在検討中。
さらにネットワークも変更したい人向けのネットワークプラン一覧はこうなってます。
ルータ+スイッチと追加IPアドレスに関しては、サービス提供開始後の11月末にリリース予定で、標準提供されるインターネット回線を切断し、ローカルのみの接続とすることも可能。
また、OSのイメージも以下から選択できます。ただし、パブリックテンプレート利用時のディスク容量は20GBで固定である点に要注意。
パブリックテンプレート/インストールISOイメージ一覧
初期設定では20GBしかないストレージもあとから以下のように拡張可能。ディスクのスナップショット(ディスクイメージのバックアップ)を作成すれば、いつでもそのスナップショットにディスクの内容を書き戻すことができ、さらにスナップショットからはプライベートテンプレート(ユーザーである自分専用のテンプレート)を作ることもでき、それを利用して新規にサーバを作成すれば稼働中のサーバの複製を簡単に作ることもできます。
ストレージプラン一覧
ストレージについて、当初はブロックストレージのみの提供となるそうですが、容量が拡張可能なクラウドストレージの提供は現在検討中とのこと。
また、コントロールパネル関係は以下のようになっています。
リモートスクリーン画面
マップビュー画面
可能な操作一覧
YouTubeには実際の操作を解説したムービーがあり、何ができるのかがよく分かります。
コントロールパネル上で新規サーバの設定→作成完了までの流れ
作成したサーバのネットワーク接続。マップ表示やスイッチへの接続
ディスクのスナップショットを作成するとともに、スナップショットによるロールバック
スナップショットをテンプレートとして保存し、テンプレートを元にサーバを作成
スイッチを使ってコントロールパネル上で3台のサーバを複数台構成に設定
上記ムービー中の構成へゲートウェイサーバとスイッチを追加し、複数スイッチの4台構成に変更
さらに今後はAPIも提供され、パブリックテンプレートの拡充やISOイメージのアップロード機能の追加、ロードバランサーなどのアプライアンスの提供、IPアドレスの逆引き対応もするとのことで、期待大です。
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