死ぬまでに絶対一度は味わっておくべき「牛の丸焼き」を食べてきました
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豚の丸焼きや鳥の丸焼きを食べてきた以上、次は牛の丸焼きを食べたいと願い続けていたところ、「丹波篠山味まつり」の10月8日(土)と10月9日(日)のそれぞれ11時から、たんば田園交響ホール西駐車場にて各日500食限定で「丹波篠山牛丸焼き」が食べられるとのこと。これはなにがなんでも行かねばなるまい!ということで、気合いを入れて突撃しに行くことに。
JR篠山口駅に到着、人だらけ
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改札を出てすぐにこのような案内が。シャトルバスは300円で会場直行、路線バスは280円で会場近くへ。
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シャトルバスは人だらけだったので、裏をかいて今回は路線バスを選択
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最寄りは「二階町」なのですが、味祭り開催中の交通規制があるため、迂回するため到着しないとのこと。運転手さんに聞いてみたところ、味祭りで牛の丸焼きを食べに行く人は一番近い「篠山本町誓願寺」で降りれば良いとのこと。
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約20分で誓願寺に到着
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すぐ目の前が歩行者用道路になっているので、会場まで歩きます
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歩く途中にいろいろ店があるのですが一番目をひくのは黒枝豆。これはこれでウマいのですが、今回は牛の丸焼きを食べに来たのであって、枝豆になど用はないわ!というわけで血の涙を流しながら前進。
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いよいよ会場へ
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うやうやしく置かれている牛の丸焼き器を発見
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8日(土)で丹波篠山牛の半身、さらにもう半身を翌日の9日(日)に焼くとのこと。
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一皿500円、大体100グラム以上はあるようです。なお、会場の牛を食べきってしまった場合はさらに用意されている篠山牛の焼肉が一皿700円で振る舞われます。
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なんという威圧感……
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下に炭を敷き詰め、ハンドルを回してあぶるように焼くらしい
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まさに結界、ここだけ異空間
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「写真撮ってる場合じゃない、並ばないと!」というわけで、並ぶことに。
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どれぐらい並んでいるかというと、以下のムービーを見れば分かります。10時40分頃から並んだわけですが、この時点でなんと約300人。
牛の丸焼きのために並んでいる人々の列 in 丹波篠山味まつり - YouTube
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ちなみに先頭にいるご老人に何時から並んでいるのか聞いてみたところ、「朝の8時過ぎには並び始めたよ」とのこと。おそるべし。
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いよいよ牛の丸焼きを覆っていたカバーが取り去られ、その全貌が白日の下に
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左側がおしり側、右側が頭側です。
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異様な雰囲気で盛り上がる会場、「うまそー!」と叫んでわめいて走り回るお子様たち、携帯電話やデジカメのシャッターを切りまくる音、「じゅじゅー」という牛の丸焼きからしたたり落ちる肉汁、もうもうと舞い上がる煙、もうなにがなんだかわかりませんがとにかくカオスですごい。肝心のニオイについては、もっと生臭いのかと思っていたのですが、ステーキとして焼いた牛肉の香りをもっとさっぱりと、おいしくした感じです。思わず人が寄ってくるぐらいのレベルです。
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この牛は半身でおよそ170キロ。
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ここから肉だけを切り出すわけですが、6割ぐらい肉として取ることができればいい方で、それ以外は骨や食べられない部分だそうです。
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いよいよ解体開始。
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ねじりはちまきのこのナイスガイなお兄さんはお肉屋さん。
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牛の丸焼き、切り分け作業開始 in 丹波篠山味まつり - YouTube
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瞬く間に切り分けていきます。
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切り分けられた牛肉はさらに一口大にこちらでどんどんカットされていきます。血合いの部分などはここで除かれていきます。
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もうとにかくド迫力。
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これだけ巨大な牛肉のかたまりがどんどん炭火焼きの網の上にごろりと転がされ、肉の焼ける香ばしいにおいが充満するので、興奮しまくりです。
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適度なサイズに切られた肉はさらに鉄板で火を通します。これは保健所関係の都合でこういう手続きを踏むことになっています。実際には新鮮なので、レアでも一切問題はない!と断言していました。
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そうこうしている間にもザックザック
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牛の丸焼き、ザクザク切り分け中 in 丹波篠山味まつり - YouTube
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なんというか、目の前でどんどん焼き肉やステーキやバーベキューのもとができあがっていく感じ。
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そうして切られた見事な肉を、どんどん切っていきます。
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さらにどんどん焼いていくわけですが、もうチャッチャカチャッチャカとこなしていかないと、牛の丸焼きを求める人々の列が際限なく伸びていくので、もう現場は必死。
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じゅじゅー、という肉の焼けるいい音がずーっと聞こえてくるので、なんというか、幸せ
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牛の丸焼きから切った肉を一口大にしてさらに鉄板へ in 丹波篠山味まつり - YouTube
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しかも何がどうなっているのか、基本的に買う個数に制限無しなので、みんな8個とか7個とかを先頭に近い人たちはもうボンボン買っていくわけです。確かにこれだけ上等な和牛を目の前で正真正銘ホンモノを切り分けて焼いて食う訳なので、食えるだけ食うという選択は正しいです。
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とか言っている間もガンガン切り分けます、この手並みが実に鮮やか。慣れているから当たり前とはいえども、見事。
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これぐらいのペースでじゅじゅじゅ~っと焼いても焼いても間に合わない
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で、先頭グループにいた人たちは続々とこの七輪焼きコーナーへ。
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このようにして炭火と七輪が置いてあり、ここでさらに肉を好みの焼き加減にして食べることができる、というわけです。「レアはちょっと……」という人はここでじっくりと火を通して食べれば格別なこと間違いなし。
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ちなみにこれは一番だったご老人の牛肉。
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さらにその後ろにいた家族連れ。お父さんが家族サービスで朝早くから並んで牛肉をゲットし、家族とともに焼きまくって食べまくっていました。
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そのような家族団らんもなんのその、黙々と切り続けるその姿はどこかストイック
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牛の丸焼きから巨大な肉を切り出す瞬間 in 丹波篠山味まつり - YouTube
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12時近くになり、会場は人だらけに。というのも、香ばしい牛肉のニオイに釣られてフラフラとやって来るものの、そのあまりの行列の長さ(11時半頃の時点で500人突破)に恐れをなしてしまい、代わりに会場の手近な食べ物を購入するという連鎖が繰り返され、こんなことになっているわけです。牛の丸焼きの副作用恐るべし。
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七輪コーナーも満杯で、ここに入るのを待つためにさらに行列が形成されるという悪循環に突入
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一方、職人は粛々と牛の丸焼きと戦い続けています
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この肉の分厚さややわらかさは写真でも確認できるはずで、確かに目の前で見ると、明らかに並の牛肉とは違います。なんというか、鮮度が違う、色が違う、雰囲気が違う、弾力が違う、柔らかさが違う、包丁を入れたときの切れ具合も動き方も何もかもが違います。
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丹波篠山牛の証明書も会場には展示してあり、列に並んでいると必ず見ることになります。「最高の丹波篠山牛は、吟味した餌を与え、体調に気を配り、約2年間真心込めて飼育、肉牛の「逸品」に育てあげられます」とのこと。ちゃんとBSE・セシウム検査証明書まで付けられているあたり、さすがです。
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12時過ぎの段階でこれ。「牛の丸焼きについてはまだまだお肉はたっぷりありますので、並んでいただいている方々全員にまで行き渡ります、ご安心ください!」というアナウンスが流れていました。
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もうかれこれ二十数年間も牛の丸焼きをし続けてきただけのことはあり、この牛の丸焼き器の完成度はかなりのもの。どうやって固定しているのだろうと思ってよく見てみると、こうなっていました。
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どうやってこの金属の串を通しているのかを聞いてみたところ、「経験上、このあたりは骨が少ないだろうというところに狙いを付けて刺していく」とのこと。一本をど真ん中にぶすっと刺すのではなく、何本も通して固定し、さらに両端からトゲトゲを刺して固定することで、回転させつつも、空転しないようにしているわけです。焼いている時間はどれぐらいかというと、朝5時から焼いているとのことなので、5時から11時の6時間程度ということになります。
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解体に使う刃物。ときどき、刃の部分をシャーっと研いで切れ味を戻していました。
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なお、解体の都合上、背中の部分などからばさっと切ってしまうと肉全体が下に落ちてしまうため、下の方から切り分けることになります。そのため、最初の先頭グループはバラ、大体列の真ん中当たりがサーロイン、というような感じになるそうです。このあたりははっきり言って「運」で、どの部位の牛肉セットが出てくるかは買うまで分かりません。
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そんなわけで順番が来たので6箱購入、500円×6箱=3000円なり。
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中身はこうなっていました、当たりです。右に見えているのはキャベツ。
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これを七輪で焼いて食べます、ウマウマ!丸焼きにされたおかげで適度に余計な脂が抜けており、さらに赤身の肉質が非常にジューシー。焼くと普通は固くなるのですが、固くならずにやわらかさをいつまでも維持するというのがすごい。固すぎず、柔らかすぎず、かといって霜降りのような脂っこさも少なく、まさに「よくできたお肉」です。
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そんなわけでぺろりんと完食
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13時前、牛の丸焼きが切り分けられ始めてから実に2時間が経過し、ついに骨だけに等しい状態へ。ごちそうさまでした、非常に美味しかったです。
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会場をあとにすることに。
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帰りも人だらけ。過去の経験者によると、遠方から家族連れで自動車で来る人が多いのに加えて、会場近くが歩行者天国状態で交通規制されるため、大渋滞していき、へたすると駅まで戻るのに2時間かかることもあるそうなので、早めにサクサクと退散しました。
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そんなわけで、明日も「丹波篠山味まつり」ではさらにもう半身の牛の丸焼きをするので、「どこにも行く用事が無いがムダに時間を過ごしたくはない」というアグレッシブでアウトドア派な人も、これを読んで妄想たくましくしている人も、一生に一度は味わっておく価値あり、500円はあまりにも安すぎます。とにかく、ここに行くまでの交通費や時間すべてが、味わえばただそれだけで充実したものになることを保証します。おすすめです。
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