ピカソやゴッホなど、著名なアーティストの作風を全裸のモデルで再現
全裸の男女に施したボディペイントによって、著名なアーティストの作風を表現した作品「THE ART FREAKS」が登場しました。これは、スイス生まれでニューヨークとチューリッヒを中心に活動しているアーティストOlaf Breuningさんの手によるもの。
ART FREAKS
◆フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの自画像っぽい顔に、足は「カラスのいる麦畑」風の色使い。
◆村上隆
村上隆のキャラクター「キキ」の頭飾りをつけ、全身をピンクに染めています。
◆アレクサンダー・カルダー
アメリカの彫刻家であるカルダーは、原色だけで構成した動く抽象彫刻「モビール」を発明しました。彼のモビールをそのまま人体に落とし込むとこんな感じ。
◆アンディ・ウォーホル
ウォーホルがデザインしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」の非常に有名なジャケットのバナナをモチーフにしています。全身がシルバーなのは、ウォーホルが銀髪のカツラを愛用していたからでしょう。
◆シンディ・シャーマン
自らピエロなどのコスチュームを着て被写体とした写真家のシャーマンによるセルフ・ポートレイト作品をイメージしています。
◆ダミアン・ハースト
90年代から活躍しているハーストの作品の一つである、白いキャンバスにカラフルな色の斑点を規則的に配する「スポット・ペインティング」をモデルのカラダで再現し、頭は「ジュエルド・スカル」風です。
◆エドヴァルド・ムンク
超有名な「叫び」の作者として知られているエドヴァルド・ムンク。その「叫び」を人体で表現するとこんな感じになります。
◆フランシス・ベーコン
ベーコンによるデフォルメされた具象絵画の世界をモデルに施すと、何だかRPGの敵キャラのような雰囲気に。
◆フリーダ・カーロ
メキシコの画家カーロの代表作「折れた背骨」や「根」を人体で上手にミックスしています。
◆アンリ・マティス
「ダンス」などの作品が有名なマティスの「Portrait of Lydia」を完全に再現。
◆ジェフ・クーンズ
キッチュな彫刻作品などで知られているクーンズのイメージを、モデルの全身を使ってミックスしたようなデザイン。
◆ジャスパー・ジョーンズ
20世紀のアメリカの画家であるジョーンズは、星条旗や州の地図を作品として仕上げています。そしてこちらのモデルも完全に星条旗仕様に。
◆ジャン=ミシェル・バスキア
27歳で亡くなったニューヨークの画家であるバスキアの作風が上手にモデルのカラダへと落とし込まれています。
◆ジョアン・ミロ
スペインの画家ミロはシュルレアリスム運動に参加しました。白地に色とりどりの模様が描かれた作風は、全裸のモデルをキャンバスにしても似合っています。
◆ジョン・バルデッサリ
60年代から活躍するマルチメディアアーティストであるバルデッサリの作品に頻出する「人物の顔を1色の円で隠す」手法を再現。
◆ヨーゼフ・ボイス
ボイスはドイツの現代美術家。彼のトレードマークであるハットとベストを裸のカラダに描いています。
◆ワシリー・カンディンスキー
ロシアの画家カンディンスキーは幾何学的な模様を多用した抽象絵画を多く生み出しましたが、モデルのカラダで再現するとまた印象が変わってくるようです。
◆河原温
コンセプチュアル・アートの第一人者であり、世界的に著名な日本の美術家である河原の代表的なシリーズ「日付絵画」を人体で表現するとこんな感じ。
◆カジミール・マレーヴィチ
戦前に抽象絵画を手がけたマレーヴィチの代表作「黒の正方形」は全く持ってシンプルな見た目をした作品ですが、それをモデルを使って再現しています。
◆キース・ヘリング
ストリートアートの先駆者で、31歳の若さで亡くなったヘリング。そのポップでカラフルな作風を人体に。
◆ルイーズ・ブルジョワ
フランス出身でアメリカに住んだ彫刻家のブルジョワ。彼女の代表作であるクモをモチーフにした「Manman」を人体で再現するのは難しそうですが、何とか形になっています。
◆マン・レイ
画家であり、彫刻家であり、写真家として最も知られているレイの代表作「アングルのヴァイオリン」と「ガラスの涙」を巧みにミックスしてモデルのカラダで再現。
◆マルティン・キッペンベルガー
屠殺場で展示をするなど、反社会的で刺激的な作品を多く生み出したドイツ人の芸術家キッペンガー。敬けんなキリスト教徒の気持ちを傷つけているとして物議を醸した「ビールとタマゴを握り、十字架にはりつけにされたカエル」を人体に落とし込んだのがこちら。
◆マウリツィオ・カテラン
ひざまずいて祈る子供のようなヒトラーのミニチュア作品「彼」など、過激な作品が多いイタリア生まれの芸術家カテラン。「Not Afraid of Love」というゾウをモチーフにした作品を人体で再現するとこうなります。
◆パブロ・ピカソ
言わずと知れたピカソが創始したキュビスムを女性のカラダで。
◆PAUL
モデルが水色と白をベースに黄色い頭飾りをつけている「PAUL」という作品。
◆ピエト・モンドリアン
抽象絵画を手がけたオランダの画家モンドリアン。水平と垂直の直線のみで分割された画面に赤・青・黄の三原色のみを用いるという作品群が知られていますが、それをモデルの顔と胸と腰で再現。
◆ジャクソン・ポロック
抽象表現主義を代表するアメリカの画家ポロックの「ドリッピング」という技法を、かなり忠実にモデルへ行っています。
◆RICHARD
肌が褐色に塗られ、まぶたに目が描かれた白い頭部の「RICHARD」という作品。
◆ソル・ルウィット
アメリカの美術家ルウィットは、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートで知られています。彼の作風でボディペイントされたモデルは非現実的な感じ。
◆イヴ・クライン
クラインは、単色で作品を作る「モノクロニズム」を代表するフランスの画家です。「青」を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色だとして重用し、自ら「「インターナショナル・クライン・ブルー」という染料を開発しました。彼の作風はそのままボディペイントにしても違和感がありません。
こちらは実際の展示会場の様子。
作品を前にする作者のOlaf Breuningさん。
・関連記事
裸体に野生動物そっくりなボディペイントを施したモデルたち - GIGAZINE
壁紙に溶け込む幻惑的なボディペイントアート - GIGAZINE
ワールドカップ出場国のユニフォームをキレイなお姉さんたちの身体にボディーペイントをして再現 - GIGAZINE
カナダ大使館前で「PETA」メンバーの女性がボディペイント、アザラシ漁に抗議 - GIGAZINE
体の曲線をうまく生かしたボディペインティングアート - GIGAZINE