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大学名再変更と学部新設で存続を図る聖トマス大、学長らの経歴詐称で不認可に


校名の語感が「エッチ」に近いことや「デラべっぴん」などのアダルト系雑誌を出版していた「英知出版」との混同を避けるという意味合いもあって2007年5月に「聖トマス大学」へと改名した英知大学。

2012年4月に「聖トマス大学」から「日本国際大学」へと再び名称変更するのに合わせて、存続をかけて新学部を設置することを発表していましたが、なんと文部科学省が新学部設置を不認可にしたことが明らかになりました。

学部新設で兵庫の聖トマス大が虚偽申請 文科省が2年間新学部不認可  - MSN産経ニュース


聖トマス大:元学長ら6人、経歴詐称 学部新設認められず - 毎日jp(毎日新聞)


神戸新聞|教育|申請の虚偽記載で新学部設置不認可 聖トマス大


産経新聞社や毎日新聞社、神戸新聞社の報道によると、文部科学省は聖トマス大学が提出した新学部設置の認可申請書に虚偽の記載があったとして、同大学を運営する学校法人「英知学院」による新たな学部設置申請を2012年度から2年間認可しないことを決めたそうです。

聖トマス大学は2008年3月までは文学部、2008年4月からは文学部を改編した「人間文化共生学部」のみの大学でしたが、大学名を「日本国際大学」に変更するのに合わせて比較文化やビジネスを主に英語で学ぶ「国際教養学部」と、看護を勉強する「健康科学部」を設置する予定としていました。


しかし5月に行われた新学部の設置認可申請の際に提出した個人調書で、当時のマイケル・ラクトリン学長の職歴について、国際教養大学の「国際交流部長」であったにもかかわらず、「副学長」としていたほか、外国人教員予定者5人の学歴についても金銭で購入した学位を正規のものであるかのように見せかけていたなど、不正や不備が計7ヵ所あったとのこと。

ちなみに聖トマス大学は定員割れが続いており、2010年度に新入生の募集を停止。新学部が設置できない場合、在学生が卒業した2013年度から学生がいなくなる可能性があります。また、この件について同大学の広報部は英文の履歴書の翻訳ミスなど、チェック体制に不備があったことを認めた上で、大学の再建について可能性を検討していくことを明かしています。

新学部設置申請についてのお知らせ|お知らせ | 聖トマス大学


なお、聖トマス大学は今回の処分を受けた声明文で「現在在学している学生の皆様に対して卒業まで安定した教育を継続していくことには何ら変わりはございません」としたほか、マイケル・ラクトリン学長は2011年8月17日付で辞任し、後任として1998年から同大学で英語教育および異文化コミュニケーション等の科目を担当してきたスティーブン・ライアン教授が学長に暫定的に就任したことを明かしています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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