Windows8ではコピー機能がめちゃくちゃ強化されることが明らかに
マイクロソフトがWindows7ユーザーの遠隔測定データ(何億人分ものユーザーデータを匿名で提供してもらう仕組みらしい)に基づいて調査した結果、コピー・移動・名前の変更・削除といったエクスプローラ経由のファイル操作が全体の50%であり、次期ウインドウズである「Windows 8」ではこれら一連のファイル操作を「コピージョブ(コピー作業)」と定義し、大きな改善を施すことを公式ブログで明らかにしました。
Improving our file management basics: copy, move, rename, and delete
http://blogs.msdn.com/b/b8/archive/2011/08/23/improving-our-file-management-basics-copy-move-rename-and-delete.aspx
コピー作業全体の50%は10秒未満で終わるものばかりなのですが、多くの人々が10秒以上かかるコピー作業を行っており、実に20%がコピー作業について2分を超えているそうです。
また、実は現在のWindowsのエクスプローラは大量のコピーや同時に複数コピーするといった作業には最適化されていないとのこと。
さらにコピー作業時に厄介なのが「同じファイル名や同じフォルダ名」がコピー先に存在する場合。上書きするのか中断するのかといった選択肢がWindows7ではわかりにくく、結果、なんとコピー作業の5.61%が完了しないまま途中で中断されてキャンセルされていることもわかってきたそうです。
つまり、
・大量のファイルの同時コピー
・コピー先に同じ名前のファイルやフォルダがあった場合の処理
この2つについて、Windows8ではかなり強化する予定になっており、これはTeraCopyやFastCopyといったコピーを助けるツールをWindows7ユーザー全体の0.45%未満程度がインストールして使い続けていることも影響しており、Windowsにはこれまでこういった機能が存在していなかった事への反省でもあるそうです。
これが新しいコピー機能のダイアログウインドウ。このようにして複数のコピーを同時に行うことが可能です。
ハードディスクの場合、複数同時コピーを実行するとパフォーマンス、つまりコピー速度が落ちてしまうのですが、このようにして「一時停止」機能が追加されたため、優先してコピーを終わらせたいものを先に実行したり、コピー中に何か作業をするため一時的に停止するといったことも可能になります。
また、コピー中の状態を詳細表示するとこのようになり、毎秒何メガバイトなのか、残り何分なのか、そして速度のグラフが表示されます。これはかなり強力です。
もちろんこのコピー詳細ダイアログもこのようにして一時停止が可能で、一時停止中の場合は色が変わるので非常にわかりやすいです。
次は同じ名前のファイルがコピー先にある場合のダイアログウインドウ。これはWindows7の場合。コピーして置き換えるか、コピーせずに飛ばすか、コピーするが両方とも維持するか、という3つの選択肢を出すわけですが、非常にわかりにくい。しかもこれを1つ1つのファイルに対して行うので、大量のファイルをコピーしているとパソコンの前に張り付かなければならないということにもなりかねません。
そこでWindows8ではこうなります。左がコピー元、右がコピー先。サムネイル画像・日時・ファイルサイズが表示され、しかも複数ファイルがこのようにして表示されるため、一度にどのように処理するのかが目で見てわかる、というわけ。
なお、実際にどのように動くかというのは以下のムービーを見るとよくわかります。
Windows8ではコピー機能がめちゃくちゃ強化されることが明らかに - YouTube
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