Appleが世界を席巻するために「廉価版iPhone 4」を近日投入と報じられる
GoogleのAndroidスマートフォンに世界シェアで追い抜かれたものの、今年1月にはCDMA2000に対応したiPhone 4をアメリカ最大の携帯電話会社Verizon Wirelessに投入するなどして著しい成長を続けるAppleですが、さらに世界中を席巻するために「廉価版iPhone 4」を近いうちに投入する予定であることが報じられました。
Exclusive: Apple readies cheaper iPhone for growth markets | Reuters
ロイター通信社がスクープ扱いで報じたところによると、「iPhone 5」リリースへの期待が高まる中、Appleが8GBのフラッシュメモリを搭載した廉価版iPhone 4を合わせてリリースする予定であることを2人の業界関係者が明かしたそうです。
Appleは従来、ハイエンドモデルのみをリリースしてきましたが、さらなる成長を維持するために現在新たな販路を模索中。すでに中国のチャイナモバイルやチャイナテレコム社と廉価版iPhone 4の販売について話し合いを行っており、NOKIAなどのメーカーが高いシェアを占める新興国市場にも同モデルを投入する意向であるとされています。
また、廉価版iPhone 4に搭載される8GBのフラッシュメモリは東芝やSamsungなどに生産を委託したことが業界関係者によって明かされていますが、AppleやSamsungはコメントを拒否したとのこと。
ちなみに気になる廉価版iPhone 4の販売価格ですが、アナリストは携帯電話会社との契約無しで購入できるiPhone 4の価格が少なくとも600ドル(約4万6000円)であることを挙げた上で、「200ドル(約1万5000円)を下回ることは難しい」と見込んでおり、廉価モデルが実際に新興国市場などで普及するかどうかには不透明な部分があります。
iPhone 4のスマートフォンとしての完成度の高さを考えると、廉価版の投入で今まで以上に世界を席巻することになる可能性は十分に考えられるわけですが、今度他の陣営がAppleに対して打ち出してくると思われる対抗策に対しても注目が集まることになりそうです。
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