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ロシアでたばこ規制が加速、2015年には喫煙場所は家か道路だけに?

by chiselwright

ロシア保健・社会開発省が、徹底的にたばこを規制する法案を今年末までに下院に提出する予定だそうです。この法案が通った場合、たばこの値段が上がるほか、取り扱い店舗も減少。また、禁煙の場所も増え、最終的には家の中か道路ぐらいでしか吸えなくなってしまうかもしれないようです。


Russia prepares for a total smoking ban | Features & Opinion | RIA Novosti

世界のタバコ消費量は中国、アメリカ、ロシア、日本という順番。第3位に入っているロシアは男性の約7割、女性の約3割が喫煙しているという「喫煙大国」として有名です。

2000年から2008年まで大統領を務めたウラジーミル・プーチン現首相はたばこを吸わないため、たばこ規制を推進。大統領だった2008年にWHO(世界保健機関)のたばこの規制に関する世界保健機関枠組条約に加盟しました。この加盟により、たばこ広告は禁止され、パッケージは健康被害を知らせる警告が30%以上を占めるようになっていますが、さらに規制が進められるようです。

今回の法案では、喫煙をイメージさせるような広告がすべて禁止されるほか、たばこ会社から「スポンサーになる権利」を剥奪できるとのこと。禁煙の場所も増え、2014年からは長距離列車や観光船を全面禁煙にすることを考えているほか、空港の喫煙所を廃止、鉄道の駅や空港ビル内も禁煙となり、建物から10m離れないとたばこを吸えないような状況になるようです。刑務所や拘置所内も禁煙となります。

2015年からはレストラン、カフェ、ナイトクラブ、ホテルでの喫煙も規制されるようになり、マンションやアパートでは出入口付近の住民の許可を得た場合にのみ、踊り場でだけ喫煙がOKとなるとのこと。これによって、最終的には喫煙できるのは誰かの家の中か、道でだけということになるそうです。

また、法案では販売に関しても改正を予定しており、2013年からは小さなお店やキオスクでの販売が禁止となり、床面積50平米以上の店舗でのみの販売にする予定。価格も、現在一番安いたばこは20ルーブル(約53円)ほどですが、価格の50%が税金となり、約3倍に値上がりする見込み。たばこを扱っている小売店では売上の2~5%をたばこが占めていて、小さな店舗ほど総売上のうちのたばこの割合が高いのですが、法案が通った場合、現在たばこを扱っている小売店のうち、半数で取り扱いがなくなるとのこと。

医療関係者はこの法案を歓迎しているようで、セーチェノフ記念モスクワ医療アカデミーのOleg Zykov准教授は「たばこのショーウインドウなど、あるべきではないのです」と語っています。「レジに立ったとき、目線の高さにあの汚物が並んでいるのはうんざりです。もしも1パックの価格が200ルーブル(約530円)を越えれば、もうほとんど子どもたちが手を出すことはできなくなるでしょう」

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in メモ, Posted by logc_nt

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