「Galaxy Tab」のヨーロッパ販売再開、「Appleが証拠を捏造」という意見も
Appleによる提訴を受けて、Samsungのタブレット端末「Galaxy Tab」がヨーロッパで販売中止になったことをお伝えしましたが、一部地域を除いて販売が再開されることが明らかになりました。
また、Appleが販売中止措置を求めるにあたって提出した証拠が捏造でないかという意見も出ています。
Samsung Galaxy tablet ban lifted but did Apple mislead court with 'squashed' photo? | Mail Online
イギリスの大衆紙「Mail Online」が報じたところによると、Appleによる提訴を受けてオランダを除くヨーロッパでの「Galaxy Tab」の販売差し止めを認めたドイツ・ドイツ・デュッセルドルフの地方裁判所が、判決の効力がドイツ以外の国に及ぶことに問題があるとして、ドイツ以外での販売差し止めを解除したそうです。
これによりSamsungはGalaxy Tabをドイツ以外のヨーロッパ各地で販売できることになりますが、新たに問題となったのがAppleがGalaxy Tabを「iPadの模倣である」として販売差し止め命令を得るために裁判所に提出した証拠。
iPadとGalaxy Tabを比較した画像。Appleは裁判所にこの画像を「模倣している証拠」として提出しており、実際ソックリの形状に見えますが……
実際に両モデルを比較するとこうなります。iPadに対してGalaxy Tabの方が縦長であることが分かり、上記の写真とは若干異なる印象。これを受けてAppleが提出した画像は実物とは異なる捏造であり、裁判所のミスリードを誘うものという意見が出ています。
なお、Samsungは8月25日に予定されたヒアリングで自社の知的所有権を再び主張すると表明しており、今後もAppleとの戦いを続ける構えを崩しておらず、事態は収拾するのは当面先のことになりそうです。
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