老朽化で建て替えとなる秋葉原の象徴「ラジオ会館」幻の8階を見てきた
秋葉原の駅前にある「秋葉原ラジオ会館」が老朽化のため、8月14日をもって一時閉鎖となりました。
その直前、8月12日から14日に「ラジオ会館 大納涼祭」が開催されました。このイベントでは、これまで通常時は入ることのできなかった8階スペースも開放され入ることができるようになったこともあって、多くの人が来場していました。
すでに入店していた各店舗は新ラジオ会館などへ移転済み。1階の旧店舗スペースでは縁日が行われていました。
今回の主目的はコレ、普段はずっと開放されていなかった8階の見学です。
8階にあるのはラジオ会館ホールとラジオ会館事務所。
ということで8階まで上がってきました。
「関係者以外は立ち入らないでください」という立て看板が横へどけられ、入場できるようになっていました。
まず目に飛び込んできたのは庭。こんなものがあったんですね……。
ここは株式会社秋葉原ラジオ会館、西東書房、有限会社七條興産のオフィスだったところ。
半分がフローリング、半分はカーペットになっていて、どういうオフィスだったのかがなんとなくわかります。
ぷらーん……
残された大量のケーブル類。
部屋の隅には下のフロアへ降りるはしごが。
このオフィスの窓からはゲーマーズがよく見えます。
半透明の壁で区切られたスペースを発見。
ここは編集室だったそうなので、西東書房のスペースだったのでしょうか。
オフィスとつながっていた、会議室っぽいスペース。
オフィスの隣は応接室になっています。
テーブルやイスなどはすでに運び出されているので、応接室っぽさはあまりありません。右手に見える扉が廊下につながっており、この写真の手前側がオフィスに、そして左手側は社長室につながっています。
ここが社長室。廊下側の入口はプレート以外は他の部屋と同じもの。
もちろんここにも何も無いため、どこに何を置いていたのかはさっぱりわかりません。
この壁のスペースには何かを飾っていたのでしょうか?
室内に大きく張り出した謎のスペース。
鍵がかかっているので何か金庫的なところか?と思ったのですが、屋外への避難用スペースだったようです。
なぜか古地図がそのままかけられていました。
続いては役員室。ごくごく普通のオフィスの一室という感じ。
「ラジオ会館専用室」。
事務所エリアなので部外者が入ってくることはないはずですが、貴重品などを保管していたのか厳重なデジタルキーがつけられていました。
内部は8畳の和室です。
ココは会議室。
カーペット貼りの、ごく一般的な会議室です。
その隣が企画室。
ここも会議室風ですが、先ほどの庭が見える場所にあるというのがちょっと新鮮かも。
ここの壁には平成9年の全国交通安全運動パレードの写真が。
ちょっと昭和の香りがするトイレ、「紳士用」。
こちらは婦人用。一般開放中だからか、「トイレはきれいに使ってね♪」という新しめの張り紙が追加されています。
小ホールは本当に何も無いスペースでした。
そして、ラジオ会館ホール。
広い空間だったこともあって、コスプレイヤーによる撮影スポットと化していました。
隣室にはまだ大きな機材が残されていました。
給湯室。
冷蔵庫などは撤去済み、あとは解体を待つだけ。
ここからは階段で下の階へと降りていきます。
階段は2つあり、1つはこのように2つの階段が隣り合っているちょっと変わった構造になっています。
7階、Yellow Submarineの跡地。
5月末に閉店し、6月からはすでに新しい店舗で営業が行われています。
そのほか、7階にはボークスとインパルスがありました。
6階はトモカ電気とボークスのフロア。
トモカ電気跡地。
いかにも「撤収したオフィス」という感じが残っています。
このオフィスには8月が来ることはありませんでした。
ここの窓からは万世橋の交差点が見えます。
ボークス秋葉原ショールーム跡地
かつては撮影禁止でしたが、今や撮影するものが何もありません。
階段を降りていて気付きましたが、6階から5階に降りる部分を除いて、すべてコンパネ貼りになっていて、その上から金属製の枠が取り付けられていました。解体に備えた下準備でしょうか。
5階は今回、関係者スペースとなっていて見学対象外でした。
4階には海洋堂ホビーロビーなどがありました。
この一角は異様な雰囲気を放っています。
このフロアはすべて元店舗スペースが柵で囲われていました。
4階まではエスカレーターで上がってこられますが、4階より上は階段かエレベーターでなければ上がれません。
さらに下へ……。
3階のK-BOOKS跡地。
建物の奥行き分をぶち抜いてフロアがあったので、かなり広いスペースが残されています。
なぜか御坂美琴のポスターだけは残っていました。
そして2階。ここではグッズ販売やさよなら!!ウォールの展示が行われていました。
「さよなら!!ウォール」会場。ウォール自体の記入は終了していて、展示のみでした。
かつてのラジオ会館の写真も。
先ほど通った無人のスペースも、かつてはこのように人がごった返していたわけですね。
ウォールは書き込みでぎっしり。
ダンボー募金箱。
もうこのパネルが仕事をすることもありません。
地下には駐車場がありました。
こういった味のある壁もなくなってしまうということで、ちょっと残念。
会場で行われていた福引きでK-BOOKSのテレカをゲットしました。
なお、これから解体工事が行われ、新たなビルは2014年ごろに完成予定となっています。
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