日本でもパケット定額プランは消滅するのか?KDDIに問い合わせてみた
アメリカ最大手の携帯電話会社「Verizon Wireless」が今月からパケット定額プランを廃止し、従量課金に切り替えたことはデータ通信を頻繁に利用するスマートフォンユーザーを中心に大きな衝撃を与えました。
すでにトラフィック(通信量)の増大を理由にiPhoneの新規受付を一時中止するなどの事態に陥っていた業界2位のAT&Tもパケット定額プランを廃止しているため、アメリカでは上位2社が従量課金制に移行したことになるわけですが、日本でも同様の事態となるのかどうかを問い合わせてみました。
問い合わせた内容と回答は以下の通り。
GIGAZINE:
2011年7月現在、3Gネットワークのトラフィックは増加しているのでしょうか。
KDDI:
増加しています。
GIGAZINE:
それはスマートフォンの普及によるものでしょうか。
KDDI:
さまざまな要因がありますが、スマートフォンはフィーチャーフォンに比べてデータトラフィックが増加傾向にあるのは確かです。
GIGAZINE:
現状ではトラフィックが限界に達する時期はいつ頃であると予測していますか?
KDDI:
特に公表はしていませんが、「ワイヤレスジャパン2011」の田中(社長)の講演の中では「2012年後半にも限界が訪れる」と触れていました。
GIGAZINE:
アメリカのVerizon WirelessとAT&Tが「パケット定額プラン」を見直し、従量課金に切り替えましたが、トラフィックが伸び続ければ見直す可能性はあるのでしょうか。
KDDI:
現在具体的に決まっていることはございません。
GIGAZINE:
携帯電話各社が3Gネットワークのトラフィックを分散させる取り組みを行っていますが、御社の取り組みをお聞かせ願います。
KDDI:
KDDIとしては、Wi-Fiスポットの設置や、WiMAX搭載端末の導入によるデータオフロードに取り組んでいます。
2012年後半にも3Gネットワークのトラフィックが限界に達するとされているKDDIですが、注目するべきは同社がスマートフォン向けに展開する利用料無料の公衆無線LANスポット「au Wi-Fi SPOT」や、子会社のUQコミュニケーションズが展開する高速通信回線「モバイルWiMAX」に対応した「htc EVO WiMAX ISW11HT」のようなスマートフォン。
いずれも既存の3Gネットワークとの自動切り替えに対応しており、ユーザーが常に最適な通信回線を利用できるようになるだけでなく、KDDIにとっても、3Gネットワークのトラフィックを上手く分散できるというメリットがあるというのが大きなポイントですが、トラフィックの分散が順調が進むことで、パケット定額プランを維持できることを期待したいところです。
・つづき
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