サイエンス

あらゆる痛みやかゆみを抑える特効薬も、日焼けするとかゆくなる原因を特定


例年より10日以上早く四国と中国、近畿、東海地方が梅雨明けしたと発表されましたが、いよいよ日差しが強くなってくるにつれて日焼けが気になる季節に突入しようとしています。日焼けをすると肌がひりひりと傷んだり、皮がめくれやすくなったりと非常に敏感になってしまいますが、その原因が特定されました。

Sunburn study could lead to new pain treatments - Telegraph

イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンのSteve McMahon教授らの研究によると、日焼けによって感じる肌の傷みの原因となっている原因物質が特定されたそうです。


これは健康状態が良好な被験者たちの肌のごく小さな部分にUVB(B紫外線)を照射して人為的に日焼けを発生させ、日焼けさせられた肌のサンプルを採取して調べたところ、痛みを引き起こす原因となるCXCL5と呼ばれるタンパク質が多量に含まれていることが明らかになったというもの。

そしてラットを使ってより詳細な調査を行った結果から、CXCL5の働きを抑える抗体を用いることで、日焼けによって感じる痛みが減少したことが明らかになっており、McMahon教授は「今回の発見は、日焼けの痛みだけではなく、炎症によって痛みを引き起こす関節炎や膀胱炎といった病気による痛みの解消にも大きな意味を持ちます」と説明しています。

また、「この発見を元にすれば、慢性的にかゆみ・痛みを収める鎮痛剤の開発も近いうちに可能となるでしょう」としているため、将来的には日焼けにとどまらない、幅広い原因による痛みやかゆみを効果的に緩和することを期待できそうです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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